冬物語
第三幕第一場
クレオミニーズとディオンが登場
クレオミニーズ気候は穏やか、空気はこの上なく甘く、
島は豊かだ。神殿は世に聞こえた評判を
はるかにしのいでいた。
ディオン私が何より心を奪われ、ぜひ語り伝えたいのは、
天上の衣とでも呼ぶべき祭服と、
それをまとう厳かな人々の尊い姿だ。
おお、あの供犠よ。
捧げられるとき、何と儀礼正しく荘厳で、
この世ならぬものだったことか。
クレオミニーズだが何よりも、突然ほとばしった
耳を聾する神託の声。
大神の雷鳴にも似た声に、感覚を奪われ、
私は無そのものになった。
ディオンこの旅の結果が王妃にとっても、
どうか、そうなりますように、
われらにとって類いなく楽しく速やかだったのと
同じほど実り多いなら、費やした時は十分報われる。
クレオミニーズ偉大なアポロよ、
すべてを最善へ導きたまえ。
ハーマイオニに罪を無理やり負わせる
あの布告は、どうにも気に入らぬ。
ディオン事をあれほど激しく運んだからこそ、
疑いは晴れるか、一件そのものが終わるだろう。
偉大なアポロの聖なる封印を施された神託が
その中身を明かすとき、驚くべき真実が
一気に人々の知るところとなる。行こう。新しい馬を。
慈悲深い結末となりますように。
二人退場
