フォルスタッフ頼むから、もうぺちゃくちゃ言うな。行け。約束は守る。これが三度目だ。奇数には幸運が宿ると願おう。さあ! 行け。生まれるときも、偶然にも、死ぬときにも、奇数には神秘の力があるという。さあ行け!
クィックリー夫人鎖はご用意します。それから、角を一対、何とか手に入れてみます。
フォルスタッフ行けと言っている。時が過ぎるぞ。顔を上げ、しずしず歩け。
フォルスタッフやあ、ブルック殿! ブルック殿、今夜こそ真相がわかる。今夜でなければ、永遠にわからん。真夜中ごろ、公園のハーンの樫に来い。驚くものが見られるぞ。
フォード旦那様、昨日も約束どおり、あの女のところへ行かなかったのですか?
フォルスタッフあの女のところへは、ご覧のとおり、哀れな老人として行った、ブルック殿。だが帰りには、哀れな老婆になっていた。亭主の悪党フォードめは、狂気を支配した嫉妬の悪魔の中でも、飛び切り上等な狂い悪魔を飼っておるぞ、ブルック殿。教えてやろう。女の姿だった俺を、奴はひどく殴った。男の姿なら、ブルック殿、機織りの梁を持ったゴリアテも怖くない。人生もまた、機織りの杼だと知っているからな。俺は急いでいる。一緒に来い。何もかも教えてやる、ブルック殿。
フォルスタッフ鵞鳥の毛をむしり、学校をさぼり、独楽を鞭で回していた子供のころ以来、最近まで、殴られるというのがどんなことか知らなかった。
フォルスタッフついて来い。あの悪党フォードについて、奇妙な話を聞かせてやる。今夜、俺は奴に復讐し、女房をお前の手へ渡すのだ。ついて来い。奇妙な出来事が待っているぞ、ブルック殿! ついて来い。
