ダンカンコーダーの処刑は済んだか。役目を申しつけた者たちは、
まだ戻らんのか。
マルコム陛下、
まだ戻っておりません。ですが、あの男の最期を
見届けた者と話しました。その者の申すには、
あの男は包み隠さず、おのれの謀反を白状し、
陛下のお赦しを乞うて、
深い悔悟の情を示したとのこと。あの男の生涯で、
命の捨て方ほど見事なものはなかったそうでございます。
まるで、死に方の稽古を積んだ者のように、
おのれの持つ何より大切なものを、
つまらぬがらくたのように、投げ捨てて死んだ、と。
ダンカン人の顔から、心の造りを
読み取る術というものはないのだな。
あの男は、わしが絶対の信頼を
置いていた男だったのだ。
ダンカンおお、誰より立派な従弟よ。
恩知らずの罪が、たった今も、
わしの心に重くのしかかっていたところだ。おまえの手柄はあまりに先を行き、
どれほど速い褒賞の翼も、
追いつくには遅すぎる。おまえの働きがもう少し軽ければよかったのだ、
そうすれば、感謝と報酬の釣り合いを、
わしの手で取ってやれたものを。もはや言えるのはこれだけだ——
おまえに払うべきものは、何もかもを注いでも払いきれぬほど多い、と。
マクベス臣としてお仕えし、忠義を尽くすことは、
それ自体が報酬でございます。陛下のお役目は、
われらの務めをお受け取りになること。そして、われらの務めは、
玉座と御位に対しては、子であり僕であるもの——
なすべきことをなすだけのことでございます、
陛下への敬愛と誉れに向けて、何ごとも堅実に果たすという。
ダンカンよくぞ参った。
わしはおまえという木を植えはじめたところだ。骨身を惜しまず、
豊かに育て上げてやろう。——気高いバンクォー、
おまえの働きも劣らず大きい。それに劣らず
働いたと、世に知られねばならん。抱かせてくれ、
この胸に抱きとめさせてくれ。
バンクォーその胸で私が育ちますなら、
実りは陛下のものでございます。
ダンカンわしの喜びは満ちあふれて、
奔放に走るあまり、悲しみの滴の中に
身を隠そうとしておる。——息子たち、縁者たち、領主たち、
そして、位のこれに次ぐ者たちよ、心得てくれ。
わしは、わが世継ぎの位を、
長子マルコムに定める。今後この者を、
カンバーランド公と呼ぶこととする。だが、この栄誉は、
この者ひとりに授けられて終わるものではないぞ。
気高さのしるしは、星のように、
値打ちあるすべての者の上に輝くであろう。——これよりインヴァネスへ参り、
おまえには、さらに借りを重ねるとしよう。
マクベス陛下のために使わぬ骨休めなど、骨折りにすぎませぬ。
私みずから先触れとなり、あなた様のお越しの知らせで、
妻の耳を喜ばせて参ります。
それでは、御前を失礼いたします。
ダンカンわが立派なコーダーよ。
マクベス(傍白。)カンバーランド公だと! これは、
つまずいて倒れるか、跳び越えるかせねばならん段だ、
俺の行く道に、立ちはだかっているのだからな。星々よ、火を隠せ。
光に、俺の黒い、底深い欲望を見せるな。
目は、手のすることに目をつぶれ。それでも、やってのけろ——
やってしまえば、目が見るのを恐れるそのことを。
ダンカンまことだ、立派なバンクォーよ。あの男は、それほどまでに勇敢だ。
あの男への褒め言葉を聞くことは、わしには何よりの馳走、
まさに饗宴というものよ。さあ、後を追おう、
心づかいが先回りして、われらを迎えに行ってくれたのだ。
比べる者もない縁者ではないか。
