ジョン王こうして、あなたの手へ譲り渡した、
わが栄光の輪を。
パンドルフ枢機卿もう一度、受け取りなさい、
この私の手から。教皇より授けられたものとして、
あなたの至高の威厳と権威を。
ジョン王さあ、聖なる約束を守ってくれ。フランス軍に会い、
教皇聖下の名において、全力を尽くし、
われらが炎に包まれる前に、進軍を止めよ。
不満を抱く諸州は、反乱を起こし、
民は服従と喧嘩を始め、
忠誠と魂からの愛を誓っている、
異国の血筋、外国の王家に。
病んだ体液が起こした、この氾濫を
鎮められるのは、ただあなただけ。
ならば、ためらうな。今という時は、ひどく病み、
今すぐ薬を施さなければ、
治しようのない破滅が続く。
パンドルフ枢機卿この嵐を吹き起こしたのは、私の息です、
あなたが頑なに、教皇へ逆らったため。
だが今や、従順に改宗したのだから、
私の舌が、今度はこの戦の嵐を静め、
荒れ狂うあなたの国に、晴天をもたらしましょう。
今日この昇天日、よく覚えておきなさい、
教皇に仕えるとの、あなたの誓いにかけて、
私は行き、フランス軍に武器を置かせます。
ジョン王今日は昇天日なのか。予言者は、
昇天日の正午までに、
私は王冠を手放す、と言わなかったか。まさにそうした。
力ずくで奪われると思っていたが、
天に感謝しよう、自分から渡しただけだ。
私生児ケントはすべて降伏しました。持ちこたえているのは、
ドーヴァー城だけ。ロンドンは親切な主人のように、
王太子とその軍勢を迎え入れた。
諸侯は陛下のお言葉に耳を貸さず、去りました、
敵へ仕えると申し出るために。
荒々しい動揺が、あちらこちらへ追い回しています、
わずかに残った、心の定まらぬ味方を。
ジョン王若いアーサーが生きていたと聞いても、
諸侯は私のもとへ戻らなかったのか。
私生児諸侯が見つけた時には、死んで街路へ投げ出されていました、
命という宝石を収めていた、空の小箱、
呪われた何者かの手が、その宝を奪い去ったあとでした。
ジョン王あの悪党ヒューバートは、生きていると言ったぞ。
私生児魂にかけて、やつの知るかぎり、生きていたのでしょう。
ですが、なぜうなだれる。なぜ悲しい顔をなさる。
お考えが偉大だったように、行いも偉大になされよ。
恐れと悲しい疑いが、王の目の動きを
支配するところを、世間に見せてはならない。
時代とともに動け。火には火となれ。
脅す者を脅し返し、虚勢を張る恐怖の
眉を、真正面から睨み返せ。そうすれば、下々の目も、
偉き者から振る舞いを借りる目も、
陛下の手本で大きくなり、身にまとうでしょう、
決意という、ひるみなき魂を。
さあ、戦の神が戦場を飾ろうとする時のように、
きらめいてください。
大胆さと、天を目指す自信をお示しなさい。
何だ、やつらは獅子を、その巣穴まで捜しに来て、
そこで怯えさせるのか、そこで震えさせるのか。
ああ、そんなことを言わせてはならぬ。食糧を集め、走れ、
災いを、城門から遠い場所で迎え撃つため、
これほど近づかぬうちに、組みつくのです。
ジョン王教皇の使節が、私のもとへ来て、
私は使節と、めでたい和約を結んだ。
使節は約束した、王太子に率いられた
軍勢を解散させると。
私生児ああ、不名誉な同盟。
われらの国土を踏みつけている者へ、
正々堂々とせよとの命令を送り、妥協するのですか、
懐柔、会談、卑しい休戦を、
侵略軍へ申し込むのですか。髭もない若造、
甘やかされた絹着の道楽者が、わが野を侮り、
戦の土で、その魂に初めて血の味を覚えさせ、
軍旗を無駄に広げて大気を嘲り、
何の咎めも受けぬのか。陛下、武器を取りましょう。
枢機卿には、和平を結べぬかもしれぬ。
たとえ結べても、せめてこう言わせましょう、
われらに国を守る覚悟があることを、やつらは見た、と。
ジョン王今この時の采配は、そなたに任せる。
私生児ならば勇気を持って、いざ。とはいえ、分かっています、
わが軍は、もっと誇り高い敵と立派に戦えるものを。
