コンスタンス結婚しに行った! 和平を誓いに行った!
偽りの血と偽りの血が結ばれた! 友になった!
ルイがブランシュを、ブランシュがあの領地を得るの?
そんなはずはない。言い間違えたか、聞き間違えたのよ。
よく考え、もう一度最初から話して。
ありえない。おまえがそう言っているだけ。
信じてはいけないおまえを、私は信じてよいの?
おまえの言葉など、ただの男の空しい息にすぎない。
信じなさい、私はおまえを信じない。
反対のことを誓った王の言葉がある。
こうして私を怖がらせた罰を受けさせます。
私は病み、恐れに取りつかれやすく、
不正に押し潰され、そのため恐れで一杯。
夫を失ったやもめで、恐れにさらされ、
女として、生まれながら恐れを抱く者なのです。
今になって冗談だったと認めても、
苦しむ心と休戦は結べない。
心は今日一日、震えおののき続けるでしょう。
なぜ首を振るの?
なぜそんな悲しげに息子を見る?
胸に置いたその手は何を意味する?
なぜ目に悲しい涙を溜めているの、
岸を越えて覗き込む、驕った川のように?
その悲しい印が、おまえの言葉を裏づけるの?
ならばもう一度言って。前の話すべてでなく、
ただ一言、あの話は真実かどうかを。
ソールズベリー伯私の言葉を真実だと証明する理由を与えた者たちを、
あなたが偽り者と思っている、それと同じほど真実です。
コンスタンスああ、この悲しみを信じよと教えるなら、
私を死なせる術を悲しみにも教えて。
信じる心と命を衝突させ、
絶望した二人の男の怒りのように、
出会った瞬間、倒れて死なせて。
ルイがブランシュと結婚! ああ息子よ、ならおまえはどうなる?
フランスとイングランドが友に、私はどうなるの?
男よ、立ち去れ。おまえの顔には耐えられない。
この知らせがおまえを、この上なく醜い男にした。
ソールズベリー伯よき奥方、他人がなした害を
口にした以外に、私がどんな害をなしました?
コンスタンスその害は、それ自体があまりにも凶悪で、
口にする者すべてまで有害にするのです。
アーサーどうか母上、心をお静めください。
コンスタンス私に静まれと言うおまえが、恐ろしい顔で、
醜く、母の胎を辱める姿なら、
不快な染みと目も当てられぬ傷に満ち、
足が不自由で愚か、背が曲がり、浅黒く、異様で、
醜いほくろと目障りな印だらけなら、
私は気にせず、心を静められたでしょう。
そうならおまえを愛さずに済み、
おまえも高貴な生まれにふさわしくならず、王冠にも値しない。
でもおまえは美しい。愛しい子よ、生まれた時、
自然と運命が手を結び、おまえを偉大にした。
自然からの贈り物なら、百合と
半ば開いた薔薇に並んで誇れる。けれど運命は、ああ、
堕落し、心変わりし、おまえから奪い取られた。
毎時、叔父ジョンと姦通し、
黄金の手でフランスを引き寄せ、
王権への美しい敬意を踏みにじらせ、
フランス王を
二人の女衒にした。
フランスは運命とジョン王の女衒、
あばずれ運命と、王位を奪うジョンの!
答えなさい、男よ、フランスは偽誓者ではないの?
言葉で毒を浴びせるか、立ち去り、
私だけが背負うよう定められた悲しみを、私一人にして。
ソールズベリー伯お許しください、奥方。
あなた抜きで両王のもとへ行くわけにはまいりません。
コンスタンス行けます、行きなさい。私は一緒に行かない。
悲しみに、誇り高くなるよう教えましょう。
悲嘆は誇り高く、持ち主を屈ませるのだから。
私と、この大いなる悲しみの威厳のもとへ
王たちが集まればよい。私の悲しみはあまりに大きく、
巨大で揺るがぬ大地のほか、
支えられるものはない。ここに私と悲しみは座る。
ここが私の王座。王たちに来て頭を下げよと伝えて。
フランス王フィリップそのとおりだ、美しい娘よ。この祝福の日は
フランスで永遠に祝祭日として守られよう。
この日を荘厳に祝うため、栄光の太陽は
軌道で足を止め、錬金術師となり、
尊い目の輝きによって、痩せた土塊の大地を
きらめく黄金へ変えている。
毎年この日を巡らせる軌道は、
この日を休日以外の姿で見ることはない。
コンスタンス邪悪な日、聖なる日などではない!
コンスタンスこの日は何をして、何に値したというの?
暦の大祭の中へ
金文字で記されるほどに?
いや、むしろこの日を一週間から追い出しなさい。
恥と圧迫と偽誓の日を。
どうしても残るなら、身ごもった女たちよ、
この日に産み落とさぬよう祈りなさい。
望みが恐ろしく裏切られぬように。
けれどこの日だけは、船乗りも難破を恐れるな。
今日結んだものでない契約は破れない。
この日に始めたことはすべて悪い結末を迎え、
信義そのものさえ空洞の偽りへ変わる!
フランス王フィリップ天にかけて、奥方、この日の美しい成り行きを
呪う理由など与えません。
我が王威を担保として、あなたへ預けたではないか?
コンスタンスあなたは王威に似せた偽金で私を欺いた。
触れて試せば価値がないと分かる。
あなたは偽誓者、偽誓者です。
我が敵の血を流すため武装して来たのに、
今は武装したまま、自らの血で敵を強めている。
戦の組みつく力と険しいしかめ面は、
友好と上辺の和平の中で冷えきり、
我らへの圧迫がこの同盟を完成させた。
武装せよ、武装せよ、天よ、この偽誓の王たちに対して!
やもめが叫んでいます。天よ、私の夫となって!
この不信心な日の時間を、
平穏のうちに終わらせてはならない。日没までに、
偽誓の王たちの間へ、武装した争いを置いて!
聞いて、ああ、聞いてください!
オーストリア公コンスタンス様、静かに!
コンスタンス戦よ! 戦よ! 和平などいらない! 和平は私には戦。
おおリモージュよ! オーストリアよ! おまえは
その血まみれの戦利品へ恥をかかせる。奴隷、卑怯者、腰抜け!
勇気は小さく、悪事は大きい!
いつも強い側についてだけ強がる者!
気まぐれな運命の貴婦人がそばにいて
安全を教える時にしか戦わない、運命の闘士!
おまえも偽誓者となり、権力へへつらう。
何という愚か者、暴れ回る道化者なの!
私のためだと自慢し、足を踏み鳴らし、誓ったくせに!
冷血の奴隷よ、私の側で
雷鳴のように語らなかった?
私の兵士となることを誓い、おまえの星と運と力を
頼りにせよと命じなかった?
それが今、我が敵へ寝返るの?
おまえが獅子の皮を着るとは! 恥じて脱ぎ、
その臆病な手足へ子牛の皮をぶら下げなさい。
オーストリア公ああ、男が私へそんな言葉を吐いたなら!
私生児その臆病な手足へ、子牛の皮をぶら下げな。
オーストリア公悪党、命が惜しければ、そんなことは言えまい。
私生児その臆病な手足へ、子牛の皮をぶら下げな。
ジョン王気に入らぬぞ。自分を忘れているな。
フランス王フィリップ教皇の聖なる特使がおいでになった。
パンドルフ枢機卿天に油を注がれた代理人たちよ、祝福あれ!
ジョン王、私の聖なる使命はあなたにある。
美しきミラノの枢機卿パンドルフ、
教皇インノケンティウスより来た特使として、
その御名において、信仰に基づき尋ねる。
なぜ我らの聖なる母たる教会へ
かくも頑なに反抗し、強引に
カンタベリー大司教へ選ばれた
スティーブン・ラングトンを、聖座から遠ざけている?
先に申した聖父、
教皇インノケンティウスの御名において尋ねる。
ジョン王地上のどんな名に、聖なる王の自由な息へ
質問で責めを負わせる力がある?
枢機卿よ、わしへ回答を迫るために
教皇ほど軽く、卑しく、滑稽な名を
考え出すことはできまい。
この話を伝えよ。さらにイングランドの口から
こう付け加えよ。イタリアの聖職者には、
我らの領土で十分の一税も通行税も取らせぬ。
我らが天の下で最高の首長であるように、
天の御方の下で、その大いなる至高権を、
我らの治める地では、我らだけで守る。
死すべき者の手は借りぬ。
教皇とその簒奪した権威への
敬意をすべて脇へ置き、そう伝えよ。
フランス王フィリップイングランドの兄弟よ、その言葉は冒瀆です。
ジョン王おまえもキリスト教世界の王たちも皆、
このお節介な聖職者に愚かしく導かれ、
金で買い消せる呪いを恐れている。
卑しい金、屑、塵の功徳によって、
堕落した男から免罪を買う。
売る本人さえ赦しを失う、その取引によって。
おまえたち皆が愚かしく導かれ、
収入をもって、このいかさまの魔術を養おうとも、
ただわし一人は、一人で
教皇に立ち向かい、その友を我が敵と見なす。
パンドルフ枢機卿ならば、私が持つ正当な権力により、
あなたを呪い、破門する。
異端者への忠誠から
離反する者は祝福される。
どのような密かな手段であれ、
おまえの忌まわしい命を奪う手は、
功徳あるものと呼ばれ、聖人に列せられ、
聖者として崇められよう。
コンスタンスああ、しばしローマとともに呪う場所を得ることが
正当でありますように!
よき枢機卿様、私の鋭い呪いへ
アーメンと唱えて。私の受けた不正がなければ、
王を正しく呪える力を持つ舌などないのです。
パンドルフ枢機卿奥方、私の呪いには法と権限があります。
コンスタンス私の呪いにもあります。法が正義をなせぬ時、
法が不正を阻まないことを、正当としなさい。
法はこの地で、息子へ王国を与えられません。
王国を持つ者が、法も握っているから。
ゆえに法そのものが完全な不正である以上、
どうして法が、私の舌に呪いを禁じられるの?
パンドルフ枢機卿フランス王フィリップ、呪いを受けたくなければ、
大異端者の手を放しなさい。
彼がローマへ服従しない限り、
フランスの軍勢を、その頭上へ差し向けよ。
エリナー王太后青ざめたのですか、フランス王? その手を放してはなりません。
コンスタンスよく見張りなさい、悪魔よ。フランス王が悔い改め、
手を離して、地獄が魂を一つ失わぬように。
オーストリア公フィリップ王、枢機卿のお言葉をお聞きください。
私生児その臆病な手足へ、子牛の皮をぶら下げな。
オーストリア公よかろう、乱暴者め。この侮辱は懐へ収めておく。
なぜなら――
私生児おまえの半ズボンなら、よく収まるだろう。
ジョン王フィリップ、枢機卿へ何と答える?
コンスタンス枢機卿と同じこと以外、何を言うというの?
ルイ王太子父上、よくお考えください。違いは
ローマから重い呪いを買うか、
友としてのイングランドを軽く失うかです。
軽いほうを捨ててください。
ブランシュそれはローマの呪いのほうです。
コンスタンスおおルイ、しっかりなさい! 悪魔がここで、
飾りもまだ整わぬ新妻の姿を借り、誘惑している。
ブランシュコンスタンス様は信仰からでなく、
ご自身の必要から語っておられます。
コンスタンスああ、私の必要を認めるのね。
必要は信義の死によってのみ生きる。
ならば必要の死によって、信義が再び生きるという
道理も、必然的に認めねばならない。
ああ、なら私の必要を踏みつければ、信義は高く昇る。
必要を支えれば、信義は踏みにじられる!
ジョン王王は心を動かされ、これに答えられぬようだ。
コンスタンスああ、彼から離れるよう心を動かし、正しく答えて!
オーストリア公そうなさい、フィリップ王。これ以上迷われるな。
私生児ぶら下げるのは子牛の皮だけにしな、可愛い間抜け。
フランス王フィリップ困惑し、何と答えればよいか分からぬ。
パンドルフ枢機卿破門され呪われたままでいるなら、
さらに困惑させること以外に何を言えましょう?
フランス王フィリップよき尊き聖父よ、我が身をあなたの身と考え、
ご自身ならどうなさるか教えてください。
この王の手と私の手は、今しがた結ばれ、
我らの内なる魂の結合も
同盟という婚姻を結び、
聖なる誓いの信仰の力すべてで結び合わされた。
言葉を響かせた最も新しい息は、
我らの王国と王たちの間における
固く誓った信義、和平、友好、真実の愛だった。
そして、この休戦の直前、ほんの直前、
この王家の和平の取引を結ぶため、
我らが手をきれいに洗うことのできた時より前には、
天もご存じのとおり、この手は虐殺の絵筆で
塗り潰され、汚れきっていた。
復讐が、怒れる王たちの恐ろしい争いを描いたのだ。
それなのに、つい今しがた血を洗い落とし、
愛で新たに結ばれ、その二つで強められたこの手が、
握り合いと優しい挨拶を解くのですか?
信義を結んだり解いたりする? 天をこのように嘲り、
我ら自身を移り気な子供にして、
今また手のひらから手のひらを奪い、
誓った信義を取り消し、微笑む
和平の婚姻の床へ血まみれの軍勢を進ませ、
真実なる誠の優しい額で
暴れ回らせるのですか? ああ、聖なる方、
尊き聖父よ、そうさせないでください!
ご慈悲により、何か穏やかな命令を
考え、定め、課してください。そうすれば祝福のうち、
あなたのお望みを行い、友であり続けられます。
パンドルフ枢機卿イングランドへの愛に反するもの以外、
形は形をなさず、秩序は秩序をなさぬ。
ゆえに武器を取れ! 我らの教会の闘士となれ。
さもなくば、我らの母たる教会は、離反する息子へ母の呪いを
吐きかけるでしょう。
フランス王よ、蛇の舌をつかみ、
怒れる獅子の恐ろしい前足を押さえ、
飢えた虎の牙を握るほうが、
今握る手と和平を保つより安全だ。
フランス王フィリップ手は離せても、信義は離せません。
パンドルフ枢機卿それでは信義を信義の敵とし、
内乱のように誓いと誓い、
舌と舌を対立させることになる。ああ、
最初に天へ立てた誓いを、まず天へ果たしなさい。
すなわち、我らの教会の闘士となることを!
後から誓ったことは、あなた自身に反する誓いであり、
あなた自身が果たしてはならぬ。
悪をなすと誓ったことは、
正しく実行されても、悪でなくなるわけではない。
行いが悪へ向かう時には、それを行わぬことで
真実こそ最も正しく実行される。
誤った目的に対する、よりよい行いは、
再び考えを改めること。遠回りに見えても、
それによって曲がった道はまっすぐになり、
偽りが偽りを治す。新たに焼かれた者の
焦げた血管の中で、火が火を冷ますように。
誓いを守らせるものは信仰です。
ですがあなたは信仰に反する誓いを立て、
誓う対象に反することを誓い、
一つの誓いに反して、別の誓いを真実の保証とした。
誓おうとする真実に確信がなくとも、
誓いはただ偽誓者にならぬため立てるもの。
そうでなければ、誓いとは何という茶番か!
だがあなたは、偽誓者となるためだけに誓い、
誓ったことを守れば、最も深い偽誓者となる。
ゆえに最初の誓いに反する後の誓いは、
あなた自身に対する、あなた自身の反乱です。
移り気で締まりのない誘惑に対し、
揺るがぬ高貴な部分を武装させる以上の
勝利は決して得られません。
そのよりよい部分へ、ご許可いただけるなら、
我らの祈りも加勢しましょう。ですが許されぬなら、
我らの呪いがもたらす危険は、
振り払えぬほど重くあなたへ降りかかり、
その黒い重みに押し潰され、絶望のうち死ぬと知りなさい。
オーストリア公反乱だ、まったくの反乱だ!
私生児そうなるのか?
子牛の皮で、その口を塞げないのか?
ルイ王太子父上、武器を!
ブランシュ結婚の日に?
結婚で結ばれた血族を相手に?
何です、我らの祝宴を、殺された男たちで埋めるの?
喚くラッパと無骨で騒がしい軍鼓、
地獄の叫びを、華燭の宴の舞曲にするのですか?
夫よ、聞いて! ああ、何と新しい響きでしょう、
私の口の中の「夫」という言葉! まさにその名にかけ、
今までこの舌が一度も口にしなかった名にかけて、
ひざまずいて願います。武器を取らないで、
私の叔父を相手には。
コンスタンスああ、ひざまずきすぎて
硬くなったこの膝で、あなたへ願います。
徳高き王太子よ、天があらかじめ定めた
裁きを変えないで!
ブランシュ今こそあなたの愛を見ます。妻という名より
強くあなたを動かすものがあるでしょうか?
コンスタンスあなたを支える妻を支えるもの、
彼の名誉よ。ああ、あなたの名誉、ルイ、名誉です!
ルイ王太子これほど深い事情があなたを引き寄せているのに、
陛下がこれほど冷ややかなのは不思議です。
パンドルフ枢機卿王の頭上へ呪いを宣告しましょう。
フランス王フィリップその必要はありません。イングランドよ、私はおまえから離れる。
コンスタンスああ、追放された王威の見事な帰還!
エリナー王太后ああ、移り気なフランスの醜い離反!
ジョン王フランスよ、この一時間のうちに、この時を後悔させてやる。
私生児時計を合わせる老いた時、禿頭の寺男である時が、
あの王の意のままになるのか? ならフランスは後悔するぞ。
ブランシュ太陽は血で覆われた。美しい日よ、さらば!
私はどちらの側へ行けばよいの?
私は両方の側にいる。どちらの軍も私の手を握る。
怒りの中、私が両方へつかまっていれば、
彼らは反対へ引き、私を引き裂く。
夫よ、あなたが勝つよう祈れない。
叔父上、あなたが負けるよう祈らねばならない。
父上、あなたに幸運あれとも願えない。
祖母上、あなたの運が栄えることも願わない。
誰が勝っても、私は勝った側で失う。
勝負が始まる前から、敗北は確実なのです。
ルイ王太子奥方、私とともに、あなたの運命は私とともにある。
ブランシュ私の運命が生きる場所で、私の命は死ぬのです。
ジョン王従兄弟よ、行って我が軍勢を集めよ。
ジョン王フランスよ、わしは燃え立つ憤怒に焼かれている。
その怒りの熱を鎮められるものは、
ただ血のほかには何もない。
フランスの血、最も尊い価値ある血のほかには。
フランス王フィリップその怒りはおまえを焼き尽くし、我らの血が
火を消す前に、おまえは灰となろう。
身を守れ、おまえは危険にさらされている。
ジョン王脅す者と同程度にはな。武器を取り、急ごう!
