ルイ王太子アンジェの城壁の前にてよくぞお会いした、勇猛なるオーストリア公。
汝の血統の偉大なる先達であり、
あの獅子から心臓を奪い取り
パレスチナの地で聖戦を戦い抜いたリチャードは、
この勇敢なる公爵によって早すぎる墓穴へ送られた。
そしてその後裔への償いとして、
我らの招請に応じて彼はここへやってきた、
この少年よ、お前のために軍旗を翻し、
不当にも王位を簒奪した
非道なる叔父、イングランドのジョンの罪を正すためにな。
彼を抱擁し、敬愛し、ここに歓迎するが良い。
アーサー神も獅子心王の死を許してくださるでしょう
あなたがその後継者に命を与え、
戦の翼の下で正当なる権利を庇護してくださるのだから。
無力な手ではありますが、あなたを歓迎いたします、
ただしその心は汚れなき愛に満ちております。
アンジェの城門の前にて歓迎いたします、公爵よ。
ルイ王太子気高き少年よ。誰がお前の権利を守らずにいられようか。
オーストリア公お前の頬にこの熱き口づけを授けよう、
我が愛の契約の印として、
私は二度と故郷へは戻らない、
アンジェの町と、お前がフランスに持つ正当な権利を、
そしてあの蒼白き、白い顔の岸辺と共に、
その足元で大洋の吼えたける潮を蹴り返し
島国の民を他の国々から隔離している、
あの大海に囲まれたイングランドが、
水の城壁に守られ、常に安全で
異国の企てにも動じないあの国が、
あの西の最果ての地が
お前を王として迎え入れるまでは。それまでは、美しき少年よ、
故郷のことなど考えず、ただ武力に従おう。
コンスタンスおお、この母の感謝を、未亡人の感謝をお受け取りください、
あなたの強き手がこの子に力を与え
あなたの愛にさらなる報いができるようになるその時まで。
オーストリア公これほど正当で慈悲深き戦いのために
剣を振りかざす者たちには天の平安が与えられるのだ。
フランス王フィリップよし、ではかかるとしよう。我らの大砲の狙いを
この反抗的な町の額に定めよ。
軍律に最も長けた者たちを呼べ、
最も有利な作戦を練り上げるのだ。
我々はこの町の前に王の骸をさらし、
フランス兵の血で市場まで歩んででも、
この町を必ずやこの少年に服従させてみせる。
コンスタンスあなたの使節の返答をお待ちください、
軽率に剣を血で染めてはなりません。
シャティヨン卿がイングランドから
我々がここで戦で求める権利を、平和裏にもたらすかもしれません、
そうなれば、性急な怒りが不当に流した
血の一滴一滴を悔やむことになります。
フランス王フィリップ何という奇跡か、貴女の願い通り、
我が使者シャティヨンが到着したぞ。
イングランドは何と言っている、手短に申せ、気高き卿よ。
我らは冷静にお前の言葉を待とう。シャティヨン、話せ。
シャティヨンならばその軍勢をこのつまらぬ包囲戦から背け
より強大な任務へと向かわせるがよろしいでしょう。
イングランドは、皆様の正当な要求に耐えかね、
自ら武装して立ち上がりました。逆風のため
私は足止めを食らいましたが、その風が彼に時間を与え
私と同じ早さで全軍を上陸させたのです。
彼の行軍はこの町へと急がれ、
その軍勢は強力で、兵士たちは自信に満ちております。
彼と共に王太后が、
血と闘争へと彼を駆り立てる復讐の女神が来ております。
彼女と共にその姪、スペインのブランシュ妃も。
彼らと共に亡き王の私生児も、
そしてこの国の落ち着きなき血の気を持った者たち、
軽率で、思慮に欠け、燃え盛るような志願兵たちが、
女のような顔と獰猛な竜の怒りを持ち、
故郷での財産をすべて売り払い、
生得の権利を誇らしげに背に背負い、
ここで新たな運命の賭けに出ようとしているのです。
手短に言えば、これほど勇敢で恐れを知らぬ魂の精鋭たちを
イングランドの船がこれまで海を越えて運んできたことはなく
怒濤に乗ってこれほど近くへ漂着し、
キリスト教国に攻撃と損害を与えようとしたことはありません。
シャティヨンあの野蛮な太鼓の音が遮り
詳細を語る時を奪ってしまった。彼らはすでにすぐ近くに、
会談か戦いか。ゆえにご準備を。
フランス王フィリップこれほどの遠征軍などまったく予期していなかったぞ。
オーストリア公予期せぬことだからこそ、それだけいっそう
我々は防衛のために奮い立たねばならない。
なぜなら勇気というものは機会と共に高まるものだからだ。
ならば彼らを歓迎しよう。我々の準備はできている。
ジョン王フランスに平和あれ、もしフランスが平和裏に
我らの正当な血統による我らの領地への入場を許すならば。
もし許さぬなら、フランスは血を流し、平和は天へと昇るだろう、
その間、我らは神の怒りの代行者として、
神の平和を天へと追いやる彼らの傲慢なる軽蔑を正すのだ。
フランス王フィリップイングランドに平和あれ、もしその戦が
フランスからイングランドへと戻り、そこで平和に生きるならば。
我らはイングランドを愛している。そしてそのイングランドのために
重き鎧を身にまといここで汗を流しているのだ。
我らのこの労苦はお前がなすべきことであったはずだ。
だがお前はイングランドを愛することからあまりに遠く、
その正当なる王をひそかに陥れ、
正当な後継者の血筋を断ち切り、
幼き主君を威圧し、王冠の純潔なる美徳を
力ずくで奪い取ったのだ。
ここにお前の兄ジェフリーの顔を見るが良い。
この目、この額は、彼から型取られたものだ。
この小さな要約の中に、ジェフリーの中で死んだ
あの巨大なすべてが含まれており、時の手が
この短い要約をあのように巨大な書物へと描き出すだろう。
そのジェフリーがお前の兄として生まれ、
そしてこの子がその息子だ。イングランドはジェフリーの権利であり
そしてこれはジェフリーのものだ。ならば神の御名において
いかにしてお前が王と呼ばれるようになったのだ、
お前が強奪した王冠を真に所有する
生きた血がこれらのこめかみに打っているというのに。
ジョン王フランスよ、お前は誰からその大いなる権限を得て、
お前の箇条書きから私の答えを引き出そうというのだ。
フランス王フィリップ強き権力を持つ者の胸に
善き考えを呼び起こし、
権利のしみや汚れを直視させる、あの至高の裁判官からだ。
その裁判官が私をこの少年の保護者とした。
その権限の下で私はお前の不正を弾劾し
そしてその助けを借りてそれを懲らしめるつもりだ。
ジョン王ああ、お前は権限を簒奪している。
フランス王フィリップ失礼な。これは簒奪を打ち倒すためだ。
エリナー王太后フランスよ、お前が簒奪者と呼ぶのは誰のことだ。
コンスタンス私に答えさせて。あなたの簒奪者の息子のことよ。
エリナー王太后出て行け、無礼者。お前の私生児を王にして、
自分が王太后となり、世界を支配しようというのだな。
コンスタンス私の寝床はあなたの息子に対して、
あなたが夫に対して真実であったのと同じくらい真実でしたよ。そしてこの子は
あなたやジョンが態度において似ているよりも
容貌において父親のジェフリーに似ています。
雨と水のように、あるいは悪魔とその母のように似ているのと同じです。
私の息子が私生児ですって。私の魂にかけて、私は思います
彼の父親はこれほど真実に子をもうけたことはないと。
それはあり得ないこと、もしあなたが彼の母親であったなら。
エリナー王太后見事な母親だこと、坊や、お前の父親を汚すとはな。
コンスタンス見事な祖母だこと、坊や、お前を汚そうとするとはな。
オーストリア公静かに。
私生児触れ役の言葉を聞け。
オーストリア公一体何者だ貴様は。
私生児貴様を相手に悪魔を演じる者だ、
もし貴様の皮衣を捕まえ、貴様が一人であればな。
貴様はあのことわざにあるウサギだ、
その勇気たるや、死んだ獅子の顎鬚を引き抜くという。
もしうまく捕まえたなら、貴様のその毛皮のコートを燻してやる。
小僧、気をつけろ。誓って、そうしてやるぞ、誓ってな。
ブランシュおお、あの獅子の衣を剥ぎ取った者には、
その獅子の衣がいかによく似合っていたことか。
私生児それは偉大なるアルキデスの衣が
ロバの上に見えるのと同じくらい、奴の背中には見苦しく乗っている。
だがな、ロバよ、俺が貴様の背中からその重荷を降ろしてやる、
さもなくば貴様の肩が砕けるほど打ちのめしてやるぞ。
オーストリア公我らの耳を聾するほどのこの不必要な息の無駄遣いで
わめき散らしているこの爆竹は何者だ。
フランス王フィリップルイよ、直ちに我々がなすべきことを決定せよ。
ルイ王太子女と愚か者よ、話し合いはやめよ。
ジョン王、これがすべての要点だ。
イングランドとアイルランド、アンジュー、トゥーレーヌ、メーヌを、
アーサーの権利において私はお前に要求する。
お前はそれらを放棄し、武器を置くか。
ジョン王我が命を差し出すのと同じことだ。フランスよ、私はお前を拒絶する。
ブルターニュのアーサーよ、我が手に降伏せよ。
そうすれば私の深き愛から、お前にさらに多くを与えよう、
フランスの臆病な手が勝ち取れるものよりも多くをな。
服従せよ、少年よ。
エリナー王太后お祖母様のところへおいで、坊や。
コンスタンスそうしなさい、坊や、お祖母様のところへ行くのよ、坊や。
お祖母様に王国をあげなさい、そうすればお祖母様が
お前にプラムや、サクランボや、イチジクをくれるわよ。
いいお祖母様だこと。
アーサーお願いですお母様、静かに。
いっそ墓の底に横たわっていたい。
私は私のためにこれほどの騒ぎを起こすほどの価値はありません。
エリナー王太后母親が彼に恥をかかせるからだ、可哀想に、彼は泣いている。
コンスタンスあなたこそ恥を知りなさい、彼女が恥をかかせようとどうしようと。
祖母の不正が、そして母親の恥ではなく、
あの天をも動かす真珠を彼の可哀想な目から引き出しているのです、
天はそれを報酬として受け取るでしょう。
そうです、この水晶の数珠で天は買収され、
彼に正義をもたらし、あなたに復讐するでしょう。
エリナー王太后この天と地の怪物のような中傷者め。
コンスタンスこの天と地の怪物のような加害者め。
私を中傷者と呼ばないで。あなたとあなたの身内が
この虐げられた少年の領地、王権、権利を
簒奪しているのです。これはあなたの長男の息子、
ただあなたに連なること以外は何の不運もない子。
あなたの罪はこの可哀想な子に報いられています。
律法の掟が彼に課せられているのです、
あなたの罪を宿した胎内から
わずか二世代離れただけであるがゆえに。
ジョン王狂女め、やめろ。
コンスタンス私はただこれだけ言いたいのです、
彼はただ彼女の罪のために苦しめられているだけでなく、
神は彼女の罪と彼女自身を
この離れた子孫への災いとしたのです、彼女の代わりの災いに、
そして彼女の災いと共に。彼女の罪が彼の傷となり、
彼女の傷が彼女の罪への鞭打ち人となり、
すべてがこの子の身において罰せられ、
すべては彼女のため。彼女に災いあれ。
エリナー王太后この思慮なき口やかましい女め、私はお前の息子の権利を
妨げる遺言書を提示できるのだぞ。
コンスタンスええ、誰がそれを疑うのです。遺言書。邪悪な遺言書。
女の遺言書。心が腐った祖母の遺言書。
フランス王フィリップ静まれ、ご婦人。休戦するか、もっと穏やかになれ。
この調子はずれの繰り返しの言い合いに
狙いを定めるのはこの場にふさわしくない。
ラッパを吹き、このアンジェの男たちを
城壁へと呼び寄せよ。彼らがアーサーとジョン、
どちらの権利を認めるか、彼らの言葉を聞こう。
第一の市民我らを城壁へと呼び出したのはどなたか。
フランス王フィリップイングランドのための、フランスだ。
ジョン王自らのための、イングランドだ。
アンジェの男たちよ、そして我が愛する臣民よ——
フランス王フィリップアンジェの愛する男たちよ、アーサーの臣民よ、
我らのラッパが汝らをこの穏やかな会談へと呼んだのは——
ジョン王我らの利益のためだ。ゆえにまずは我々の言葉を聞け。
ここに掲げられたこれらのフランスの旗は、
お前たちの町の目と見晴らしの前にあり、
お前たちに損害を与えるためにここへ行軍してきたのだ。
彼らの大砲ははらわたに怒りを満たし、
お前たちの城壁に向けて鉄の憤怒を
吐き出すべくすでに据え付けられている。
血塗られた包囲戦へのすべての準備と
これらフランス人による無慈悲な進行のすべてが
お前たちの町の目と、まばたきする城門の前に立ちはだかっている。
もし我々が接近していなければ、お前たちを腰帯のように
ぐるりと囲んでいるあの眠れる石の城壁は、
彼らの大砲の強制力によって
今頃は石灰の固定された寝床から
引き剥がされ、大きな破壊がもたらされ、
血塗られた権力がお前たちの平和の上に突進していただろう。
しかし、お前たちの正当なる王である我々の姿を見て、
我々は苦労しながらも迅速な行軍で
お前たちの城門の前に牽制をもたらし、
お前たちの町の脅かされた頬を無傷で救うためにな、
見よ、フランス軍は驚き、会談を申し出た。
そして今、火に包まれた弾丸の代わりに、
お前たちの城壁に震えるような熱病を起こす代わりに、
彼らは煙に包まれた穏やかな言葉だけを放ち、
お前たちの耳に不実な誤解を生じさせようとしている。
ゆえに善良な市民たちよ、正しく信じ、
我々を、お前たちの王を中へ入れよ、その疲労困憊した魂は、
この素早い行動によって疲れ果てており、
お前たちの城壁の中での休息を求めているのだ。
フランス王フィリップ私が話し終えたら、我々両方に答えよ。
見よ、この右の手の中に、その庇護が
彼が握る者の権利の上に神聖に誓われている
この手の中に若きプランタジネットが立っている、
この男の兄の息子であり、
彼と彼が享受するすべてのものの上に立つ王が。
この踏みにじられた正義のために、我々は
お前たちの町の前のこの緑の野を戦の行軍で踏みしめているのだ、
お前たちのさらなる敵になるつもりはない
この虐げられた子供の救済において
歓迎の熱意の制約が
信仰的に引き起こす以上に。ゆえにどうか
お前たちが真に負っているその義務を
それを持つべき者、すなわちこの若き王子に支払ってほしい。
そうすれば我々の武器は、口輪をはめられた熊のように、
外見以外は、すべての攻撃を封じ込められ、
我々の大砲の悪意は虚しく
天の傷つかぬ雲に向けて費やされるだろう。
そして祝福された平穏な撤退と共に、
剣を刃こぼれ一つさせず、兜もまったく傷つけず、
我々はお前たちの町に向けて噴出させようとして
ここへ持ってきたあの血気盛んな血を再び故郷へと持ち帰り、
お前たちの子供、妻、そしてお前たちを平和の中に残そう。
しかしもしお前たちが愚かにも我々のこの申し出を拒むなら、
お前たちの古びた城壁の丸みなど、
お前たちを我々の戦の使者から隠すことはできない、
たとえこれらのイングランド軍とその軍律のすべてが
お前たちのその粗野な円周の中に匿われていたとしてもだ。
ならば答えよ、お前たちの町は我々を主君と呼ぶか、
我々が町に要求したその者の名において。
それとも我々の怒りに合図を送り
血の中を歩んで我々の所有へと突き進むべきか。
第一の市民手短に言えば、我々はイングランド王の臣民です。
彼のために、そして彼の権利において、我々はこの町を保持しています。
ジョン王ならば王を認め、私を中に入れよ。
第一の市民それはできません。しかし誰が王であるかを証明した者、
その者に我々は忠誠を証明しましょう。その時までは
我々はこの城門を世界に対して閉ざしております。
ジョン王イングランドの王冠が王を証明しないのか。
もしそれでも足りぬなら、証人を連れてこよう、
三万のイングランド生まれの心臓を——
私生児私生児も、そうでない者も。
ジョン王彼らの命をもって我々の権利を証明するために。
フランス王フィリップそれらと同じ数で、同じくらい素性正しき血筋の者たちが——
私生児いくらかの私生児もな。
フランス王フィリップ彼の要求に異議を唱えるために彼の前に立ち塞がる。
第一の市民どちらの権利が最も価値があるか、あなた方が決着をつけるまで、
我々はその最も価値ある者のために両方から権利を保留します。
ジョン王ならば神よ、すべての魂の罪をお許しください、
彼らの永遠の住処へと、
夕暮れの露が降りる前に、旅立つであろう者たちの罪を、
我々の王国の王を決める恐るべき試練において。
フランス王フィリップアーメン、アーメン。馬に乗れ、騎士たちよ。武器を取れ。
私生児聖ジョージよ、竜を打ち据え、それ以来
酒場の女将の扉の馬の背に座り続けている聖ジョージよ、
我々に剣術を教えたまえ。
私生児小僧、もし俺が家にいて、
貴様の巣穴にいて、小僧、貴様の雌ライオンと共にいたなら
貴様のライオンの毛皮に牛の頭をくっつけて、
貴様を怪物にしてやるものを。
オーストリア公静かに。もうよせ。
私生児おお震え上がれ、ライオンの吠える声が聞こえるぞ。
ジョン王さらに上の平原へ。そこで我々は
最高の陣形で全連隊を配置しよう。
私生児ならば急げ、戦場を有利に占めるために。
フランス王フィリップそうさせよう。そしてもう一つの丘に
残りの者たちに待機するよう命じよ。神と我らの権利。
フランスの伝令アンジェの男たちよ、城門を大きく開け、
若きアーサー、ブルターニュ公を中へ入れよ、
彼は本日、フランス軍の手によって
多くのイングランドの母親たちに涙の仕事を作った、
その息子たちは血を流す大地に散らばり、
多くの未亡人の夫が地にひれ伏し、
色を変えた大地を冷たく抱きしめている。
そして勝利は、わずかな損失で、
フランスの踊る軍旗の上で戯れている、
彼らはすぐ近くに、勝ち誇って旗を掲げ、
征服者として入城し、
ブルターニュのアーサーをイングランドと汝らの王であると宣言するために。
イングランドの伝令喜べ、アンジェの男たちよ、鐘を鳴らせ。
ジョン王が、汝らの王でありイングランドの王が近づいている、
この激しく悪意に満ちた一日の司令官が。
彼らの鎧は、ここを出発した時は銀色に輝いていたが、
フランス人の血で一面黄金に染まって帰還する。
イングランドの兜の飾りの羽一つとして
フランスの槍によって取り払われたものはない。
我々の軍旗は、我々が最初に出撃した時に
それを掲げたのと同じ手の中に戻ってくる。
そして、陽気な猟師の群れのように、
我らの血気盛んなイングランド兵が、皆紫に染まった手で、
敵の死の屠殺に染まってやって来る。
城門を開き、勝利者たちに道を開け。
第一の市民伝令たちよ、我らの塔の上から我々は見ることができた、
最初から最後まで、両軍の
突撃と撤退を。その互角の戦いは
我々の最高の目をもってしても判断できなかった。
血は血を買い、打撃は打撃に答え、
力は力と釣り合い、権力は権力と対峙した。
両者は互角であり、我々は両者を等しく好む。
一方が最も偉大であると証明されねばならない。彼らの重さがこれほど等しい間は、
我々はこの町をどちらのためにもせず、しかし両方のために保持する。
ジョン王フランスよ、お前にはまだ捨てるべき血があるのか。
答えよ、我々の権利の激流は流れ続けるべきか。
その流れは、お前の障害によって妨げられれば、
本来の川床を離れ、
乱れた流れでお前の囲い込む岸辺さえも越えて氾濫するだろう、
もしお前がその銀色の水に
大洋への平和な歩みを保たせないならば。
フランス王フィリップイングランドよ、お前はこの激しい試練において、
一滴の血も我々フランスより多く救ってはいない。
むしろ、より多くを失った。この風土が見下ろす
大地を支配するこの手にかけて誓おう、
我々がこの正当なる武器を置く前に、
我々がこの武器を向けているお前を打ち倒すか、
あるいは死者に王の数を加え、
この戦の損失を語る巻物に
王の名と対になった殺戮を書き添えて飾るだろうと。
私生児はっ、陛下。王たちの豊かな血が火に包まれた時、
あなたの栄光はなんと高くそびえ立つことか。
おお、今や死神はその死んだ顎を鋼鉄で裏打ちし、
兵士たちの剣がその歯となり、牙となる。
そして今、王たちの未確定の争いの中で、
死神は人肉を食らい、宴を開いている。
なぜこれら王の顔はこうも驚いて立ち尽くしているのだ。
「殺戮だ」と叫べ、王たちよ。血に染まった戦場へ戻れ、
対等なる権力者たちよ、火のついた魂たちよ。
そして一方の軍勢の破滅が
もう一方の平和を確固たるものにさせよ。それまでは、打撃と、血と死だ。
ジョン王町の者たちはまだどちらの側を認めるのだ。
フランス王フィリップ答えよ、市民たち、イングランドのために。お前たちの王は誰だ。
第一の市民イングランドの王です。我々が王を知った時に。
フランス王フィリップ我らの中に彼を知るがよい、ここで彼の権利を掲げている我らの中に。
ジョン王我らの中にだ、我ら自身の偉大なる代理であり、
ここで我らの身体の所有権を持ち、
アンジェよ、我らの存在とお前たちの主である我らの中に。
第一の市民我々よりも強大な力がこのすべてを否定しております。
そしてそれが疑いなきものとなるまで、我々は
我々の以前の疑念をこの強固に閉ざされた門の中に閉じ込めておきます。
我々の恐怖が王なのです、我々の恐怖が解決され、
ある確かな王によって浄化され廃位されるまでは。
私生児天にかけて、このアンジェの悪党どもはあなた方を嘲笑しているのだ、王たちよ、
彼らは胸壁の上に安全に立ち、
まるで劇場にいるかのように、あなた方の勤勉な死の場面や幕を
ぽかんと口を開けて指差しているのだ。
あなた方の王としての存在を私の思い通りにさせてください。
エルサレムの反逆者たちのように、
しばらくは友人となり、両者が共に
最も鋭い悪意の行動をこの町へ向けなさい。
東と西からフランスとイングランドの
砲口まで弾薬を詰めた大砲を据え、
その魂を恐怖させる轟音が
この傲慢な都市の石の肋骨を打ち砕くまで。
私はこの悪党どもを絶え間なく攻撃し、
防御のない荒廃が彼らを
俗悪な空気と同じくらい裸にするまでやめないだろう。
それが終われば、あなた方の結ばれた力を切り離し、
混じり合った軍旗を再び分けなさい。
そして顔を突き合わせ、血塗られた剣先を向け合いなさい。
その時、一瞬にして、運命は
一方の側から彼女の幸福な寵児を選び出し、
その者に彼女は寵愛をもって勝利を与え、
栄光の勝利をもって彼に口づけするでしょう。
この野蛮な助言をどう思われますか、強大なる国々よ。
政策の味が少しはしませんか。
ジョン王我らの頭上に広がる空にかけて、
私はそれが気に入った。フランスよ、我らの力を結集し
このアンジェを地面と平らにしようではないか。
そしてその後で、誰がその王になるかを戦おう。
私生児もしあなたに王としての気概があり、
この厄介な町によって我々と同じように不当な扱いを受けているのなら、
あなたの大砲の口を、
我々もそうするように、この生意気な城壁に向けなさい。
そして我々が彼らを地面に打ち砕いた時、
その時こそ互いに挑戦し、入り乱れて
天国か地獄のために、我々自身のために戦いましょう。
フランス王フィリップそうしよう。言え、お前はどこから攻撃するのだ。
ジョン王我らは西から破壊を
この町の胸へと送り込もう。
オーストリア公私は北からだ。
フランス王フィリップ我らの雷は南から
この町へと弾丸の雨を降らせよう。
私生児おお、何と慎重な軍律か。北から南へ。
オーストリア公とフランスはお互いの口を撃ち合うのか。
私が彼らをそのように焚き付けてやろう。さあ、行こう、行こう。
第一の市民お聞きください、偉大なる王たちよ。どうか少しの間留まってください、
そうすれば平和と美しい顔をした同盟をお見せしましょう。
打撃も傷もなしにこの町をあなた方に勝ち取らせ、
戦場のための犠牲としてここに来た
あの息づく命を、ベッドで死ねるよう救いましょう。
固執せず、私の言葉を聞いてください、強大なる王たちよ。
ジョン王好意をもって続けよ。我らは聞く耳を持っている。
第一の市民あそこにいるスペインの娘、ブランシュ妃は、
イングランドの姪にあたります。ルイ王太子と
あの愛らしい乙女の年齢を見てください。
もし血気盛んな愛が美を求めるなら、
ブランシュ以上に美しいものをどこで見つけられましょうか。
もし熱烈な愛が美徳を探し求めるなら、
ブランシュ以上に純粋なものをどこで見つけられましょうか。
もし野心的な愛が生まれの釣り合いを求めるなら、
ブランシュ妃以上に豊かな血がその静脈を脈打っている者がいるでしょうか。
彼女のような、美しさ、美徳、生まれにおいて、
若き王太子はあらゆる面で完全です。
もし完全でないとしても、彼が彼女ではないと言えばいい。
そして彼女もまた、欠けているものを挙げるとすれば、
彼女が彼でないことが欠点でない限り、何も欠けていません。
彼は祝福された人間の半分であり、
彼女のような存在によって完成されるために残されているのです。
そして彼女は美しく分かたれた優秀さであり、
その完璧さの豊かさは彼の中にあるのです。
おお、二つのそのような銀色の流れが合わさった時、
それらを囲む岸辺を栄光で満たします。
そして二つの流れを一つにする二つの岸辺のように、
あなた方王がこの二人の王子の
二つの制御する境界となるのです、もしあなた方が彼らを結婚させるなら。
この結合は、我々の固く閉ざされた城門に対する
大砲の攻撃よりも多くのことをなすでしょう。なぜならこの結婚において、
火薬が強いるよりも素早い怒りをもって、
我々は通行の口を大きく開き、
あなた方に入場を許すからです。しかしこの結婚がなければ、
怒り狂う海でさえ半分の耳も貸さず、
ライオンもより自信に満ち、山々や岩も
これほど動きから自由ではなく、いや、死神自身でさえ
必死の怒りにおいて我々がこの町を守ろうとするほど
断固としてはいません。
私生児これぞまさに老いた死神の腐った死骸を
そのぼろ着から揺さぶり落とすほどの
見事な足止めだ。まことに大きな口で、
死と山々、岩と海を吐き出し、
十三歳の乙女が子犬について話すように
親しげに吠えるライオンについて話している。
一体どこの砲手がこの血気盛んな血を生み出したのだ。
奴はまさに大砲の火と、煙と轟音を話している。
奴は舌で鞭打ちを与え、
我々の耳は打ちのめされている。奴の一言一言が
フランスの拳よりも強烈に殴りつけてくる。
誓って、俺の兄弟の父親を親父と呼んで以来、
これほど言葉で殴りつけられたことはない。
エリナー王太后息子よ、この結合の言葉を聞き、この結婚を取り決めなさい。
我々の姪に十分すぎるほどの持参金を与えなさい。
なぜならこの結び目によってお前は確実に
王冠に対する今の不確かな保証を結びつけ、
あの青二才の少年に、強力な果実を約束する花を
実らせる太陽を与えないようにするのだから。
フランスの表情に譲歩の色が見える。
見よ、彼らがどのようにささやき合っているかを。彼らの魂が
この野心を受け入れられるうちに彼らを促しなさい、
柔らかな嘆願、哀れみ、後悔の風の息によって
今や溶け出している熱意が、
冷えて再び元の姿に固まってしまわぬうちにな。
第一の市民なぜ二人の陛下は、脅かされた我らの町の
この友好的な条約に答えないのですか。
フランス王フィリップイングランドよ、先に話すがいい、この町へ向けて
先に進み出たのだから。何と答えるか。
ジョン王もしそこにいる王太子、お前の王子たる息子が、
この美の書物の中に「我愛す」と読むことができるなら、
彼女の持参金は女王にも匹敵する重さとなるだろう。
なぜならアンジューと美しきトゥーレーヌ、メーヌ、ポワチエ、
そして我々が包囲しているこの町を除いて
海のこちらの側で我々が
我々の王冠と威厳に属すると見なすすべてのものが、
彼女の美しさ、教養、血統が
世界のいかなる王女とも手をつなぐのと同じように、
彼女の婚姻の寝床を黄金で飾り、称号、名誉、昇進において
彼女を豊かにするだろうから。
フランス王フィリップどう言うのだ、息子よ。ご婦人の顔を見よ。
ルイ王太子見ております、父上。そして彼女の目の中に私は
一つの驚異、あるいは驚くべき奇跡を見出しました、
彼女の目の中に形作られた私自身の影を。
それはあなたの息子の影に過ぎませんが、
太陽となり、あなたの息子を影に変えてしまうのです。
誓って言います、私は今まで自分自身を愛したことはありませんでした、
今、彼女の目の喜ばしい絵画の中に描かれ
見つめられている自分を見るまでは。
私生児彼女の目の喜ばしい絵画の中に描かれ、
彼女の額のしかめっ面のしわに吊るされ、
彼女の心の中で四つ裂きにされるとは。奴は自分が
愛の反逆者であることに気づいているのだ。今や哀れなことだ、
吊るされ、引きずられ、四つ裂きにされて、
あのような愛の中に、奴のような卑劣な田舎者がいるとは。
ブランシュこの件に関する叔父上の意志は私の意志です。
もし彼があなたの中に彼の好みに合う何かを見出し、
彼の好みを動かすどんなものであっても、
私はそれを容易に私の意志へと翻訳することができます。
あるいはもしあなたが望むなら、もっと適切に言えば、
私はそれを容易に私の愛へと強制しましょう。
それ以上に私はあなたにお世辞を言うつもりはありません、殿下、
私があなたの中に見るすべてが愛に値するなどと。
ただこれだけです、不機嫌な思い自体があなたの裁き手であったとしても、
私が少しでも憎しみに値するようなものを
あなたの中に見出すことはできないと。
ジョン王この若者たちは何と言っているのだ。お前はどう言うのだ、姪よ。
ブランシュ彼女は名誉にかけて常に
あなたが知恵において常に仰ることをなす義務があるということです。
ジョン王ならば答えよ、王太子よ。お前はこのご婦人を愛せるか。
ルイ王太子いえ、愛さずにいられるかとお尋ねください。
私は彼女を最も偽りなく愛しているのですから。
ジョン王ならば私はヴォルケッサン、トゥーレーヌ、メーヌ、
ポワチエ、アンジューのこの五つの州を、
彼女と共にお前に与えよう。さらに加えて、
イングランドの硬貨で三万マルクを完全に。
フランスのフィリップよ、もしお前がこれに満足するなら、
お前の息子と娘に手を取り合うよう命じよ。
フランス王フィリップ大いに満足だ。若き君主たちよ、手を取り合え。
オーストリア公そして唇もだ。なぜなら私も
最初に婚約した時にそうしたと確信しているからな。
フランス王フィリップさあ、アンジェの市民たちよ、城門を開け、
お前たちが作り出したその友好を迎え入れよ。
聖マリア礼拝堂にて直ちに
結婚の儀式が執り行われるだろう。
コンスタンス夫人はこの一団の中にいないのか。
いないことは分かっている、なぜならこの結婚の成立を
彼女がいれば大いに妨げただろうから。
彼女と彼女の息子はどこにいる。知っている者は教えよ。
ルイ王太子彼女は殿下の天幕で悲しみ、感情的になっておられます。
フランス王フィリップそして、誓って、我々が結んだこの同盟は
彼女の悲しみをほとんど癒すことはないだろう。
イングランドの兄弟よ、我々はいかにして
この未亡人を満足させられるだろうか。彼女の権利のために我々は来たのだ。
神のみぞ知る、我々はその権利を別の方向へと、
我々自身の利益のために向けてしまった。
ジョン王我々がすべてを癒そう。
我々は若きアーサーをブルターニュ公であり
リッチモンド伯として叙爵しよう。そしてこの豊かで美しい町を
彼の領地にしよう。コンスタンス夫人を呼べ。
足の速い使者よ、彼女に我々の儀式へ
赴くよう命じよ。私は信じている、我々は、
彼女の望みを十分に満たすことはできないにしても、
彼女の叫び声を止めるくらいには
彼女をいくらか満足させることができるだろうと。
行こう、急ぎが許す限り、
この予期せぬ、準備のない儀式へと。
私生児狂った世界だ。狂った王たちだ。狂った妥協だ。
ジョンはアーサーの称号を完全に止めるために、
自ら進んで一部を手放した。
そしてフランスは、良心が鎧を着せ、
熱意と慈愛が神自身の兵士として
戦場へと連れて来たというのに、耳元でささやかれたのだ
その同じ目的を変える者、あの狡猾な悪魔、
あの仲買人、常に信仰の頭を打ち砕く者、
あの毎日の誓い破り、すべての者から勝ち取るあの者、
王たちから、乞食から、老人、若者、乙女たちから、
「乙女」という言葉以外に失う外面的なものを持たない者から、
その哀れな乙女からさえそれを騙し取る、
あの滑らかな顔をした紳士、くすぐるような「利益」に。
「利益」、それは世界の偏り、
世界はそれ自体としてはよく釣り合いが取れており、
平らな地面を平らに走るように作られているというのに、
この利点、この卑劣な方向へ引き寄せる偏り、
この動きの支配、この「利益」が、
すべての公平さから、世界を暴走させ、
すべての方向、目的、進路、意図から逸脱させるのだ。
そしてこの同じ偏り、この「利益」、
この売春宿の女将、この仲買人、このすべてを変える言葉が、
気まぐれなフランスの外面の目に叩きつけられ、
彼を自ら決意した援助から、
決然たる名誉ある戦いから、
最も卑劣で、悪辣に結ばれた平和へと引きずり込んだのだ。
そしてなぜ俺はこの「利益」を罵るのか。
ただ奴がまだ俺に求愛していないからだ。
奴の美しい天使たちが俺の手のひらに挨拶しようとした時、
俺に手を握り締める力があるからではない。
ただ俺の手が、まだ試練を受けていないため、
哀れな乞食のように、金持ちを罵っているだけだ。
よし、俺は乞食である間は罵り続け
金持ちであること以外に罪はないと言おう。
そして金持ちになったなら、その時の俺の美徳は
乞食であること以外に悪はないと言うことだろう。
王たちが利益の上で信仰を破るのだから、
利益よ、我が主となれ、俺はお前を崇拝する。
