ウォリック皆様、どのような策を取ります?
エドワードは、せっかちなドイツ人と、無骨なオランダ人を連れ、
ベルギアから、狭い海峡を、無事に渡りました。
今、その軍勢とともに、ロンドンへ向かい、猛進しております。
そして、移り気な民衆が、大勢、あの者へ群がっております。
ヘンリー王兵を募り、再び、あの者を打ち返そう。
クラレンス小さな火なら、たちまち踏み消せます。
ですが、燃え広がるに任せれば、川の水さえ消せません。
ウォリックウォリックシャーには、心の誠実な友がいます。
平和な時には、反乱を起こさず、戦となれば、勇ましい者たちです。
私は、あの者らを召集します。そして、わが息子クラレンス、
そなたは、サフォーク、ノーフォーク、ケントで、
騎士と紳士たちを奮い立たせ、ともに連れて来い。
弟モンタギュー、そなたは、バッキンガム、
ノーサンプトン、レスターシャーにおいて、
そなたの命へ、進んで耳を傾ける者たちを、見つけられよう。
そして、勇ましいオックスフォード、驚くほど、よく慕われるそなたは、
オックスフォードシャーで、友らを召集せよ。
わが君主には、海に囲まれた、この島のように、
あるいは、慎ましい女神ディアナが、ニンフたちに囲まれるように、
親愛なる市民に囲まれ、われらが戻るまで、
ロンドンで、お休みいただこう。
立派な皆様、お別れを。返事のために、とどまらぬように。
わが君主、さらばです。
ヘンリー王さらば、わがヘクトル、わがトロイアの真の希望よ。
クラレンス真実の証しとして、陛下のお手へ口づけいたします。
ヘンリー王善意に満ちたクラレンスよ、幸運を!
モンタギューご安心ください、陛下。それでは、お別れいたします。
オックスフォードこのように、わが誠実へ、封印をし、別れを告げます。
ヘンリー王愛するオックスフォード、親愛なるモンタギュー、
そして、皆へ、もう一度、幸多き別れを、一度に告げよう。
ウォリックさらば、愛する皆様。コヴェントリーで会いましょう。
ヘンリー王私は、しばらく、この宮殿で休もう。
従兄エクセター、卿は、どう考える?
戦場にある、エドワードの軍勢では、
わが軍勢に、立ち向かえぬと思うのだが。
エクセター懸念は、あの者が、残る人々を惑わせることです。
ヘンリー王それは、恐れていない。わが功徳が、名声を得させてくれた。
民の願いへ耳を塞いだことはなく、
訴えを、遅々とした先延ばしによって、追い払ったこともない。
わが憐れみは、民の傷を癒す香油となり、
わが温和さは、腫れ上がる悲しみを鎮め、
わが慈悲は、流れ続ける涙を乾かした。
民の富を、欲したことはなく、
巨額の税で、大いに虐げたこともなく、
民が、ひどく過ちを犯しても、復讐へ走りはしなかった。
ならば、なぜ、民が、私よりエドワードを愛する?
いや、エクセター、このような恩寵は、恩愛を求める権利を持つ。
獅子が、子羊へ優しく寄り添えば、
子羊は、決して、そのあとを離れぬ。
エクセターお聞きください、陛下! この叫びは、何でしょう?
エドワード王恥じ入るヘンリーを捕らえ、ここから連れ去れ。
そして、もう一度、われらをイングランド王と宣言せよ。
そなたは、小さな流れを生み出す泉だった。
今、その泉は止まる。わが海が、流れを吸い尽くし、
その水が引いた分だけ、いっそう高く膨れ上がろう。
こやつを、ここからロンドン塔へ。話をさせるな。
エドワード王そして、皆、コヴェントリーへ進路を向けるぞ。
強硬なウォリックが、今、そこにいる。
太陽は、熱く照っている。われらが遅れれば、
冷たく噛みつく冬が、望みの干し草を台無しにする。
グロスターあの者の軍勢が、一つに集まる前に、早く出発し、
大きく膨れ上がった逆賊を、不意に捕らえましょう。
勇ましい戦士たち、コヴェントリーへ向かい、猛進せよ。
