ウォリック勇ましいオックスフォードから来た、急使はどこだ?
正直者よ、そなたの主人は、ここから、どれほど離れている?
第一の急使今頃は、ダンズモアにおり、こちらへ進軍しております。
ウォリック弟モンタギューは、どれほど離れている?
モンタギューから来た、急使はどこだ?
第二の急使今頃は、デイントリーにおり、強大な軍勢を率いております。
ウォリック話せ、サマヴィル。わが愛する息子は、何と言っている?
そして、そなたの見立てでは、クラレンスは、今、どれほど近い?
サマヴィルサウザムで、軍勢を率いる、あの方と別れました。
あと二時間ほどで、ここへ到着すると思います。
ウォリックならば、クラレンスは、すぐ近くだ。太鼓が聞こえる。
サマヴィルあの方の太鼓ではありません、閣下。サウザムは、こちらです。
閣下がお聞きの太鼓は、ウォリックの方角から進んでおります。
ウォリック誰だろう? おそらく、思いがけぬ友だ。
サマヴィルすぐ近くまで来ております。間もなく、お分かりになります。
エドワード王喇叭手よ、城壁へ進み、会談を求める合図を鳴らせ。
グロスター不機嫌なウォリックが、城壁へ兵を並べた様を、ご覧ください!
ウォリックおお、招かれざる災いめ! 遊び好きのエドワードが来たのか?
われらの斥候は、どこで眠っていた?
あるいは、どう惑わされたため、
奴の接近を、何一つ聞けなかったのだ?
エドワード王さて、ウォリック、町の門を開き、
穏やかな言葉を話し、慎ましく膝を曲げ、
エドワードを国王と呼び、その手へ慈悲を乞うか?
そうすれば、これらの狼藉を許してやろう。
ウォリックいや、それより、そなたが、軍勢を引き、ここから退き、
誰が、そなたを王座へ据え、誰が、引きずり下ろしたかを認め、
ウォリックを後ろ盾と呼び、悔い改めるか?
そうすれば、なお、ヨーク公爵でいさせてやろう。
グロスターせめて、「国王でいさせる」と言うのかと思った。
それとも、自分の意に反して、冗談を言ったのか?
ウォリック公爵領は、立派な贈り物ではないのか?
グロスターああ、まこと、哀れな伯爵が与えるには、立派なものだ。
それほど、よい贈り物をくれるなら、そなたへ仕えてやろう。
ウォリックそなたの兄へ王国を与えたのは、この私だ。
エドワード王ならば、ウォリックの贈り物でしかなくとも、王国は私のものだ。
ウォリックそなたは、それほど大きな重荷を負う、アトラスではない。
そして、弱虫よ、ウォリックは、贈り物を取り戻す。
ヘンリーこそ、わが国王、ウォリックは、その臣下だ。
エドワード王だが、ウォリックの国王は、エドワードの囚人だ。
勇ましいウォリックよ、これだけ答えてみよ。
頭を切り落とされた体に、何ができる?
グロスターああ、ウォリックに、もう少し先見の明があれば!
十の札を一枚、盗もうと考えている間に、
王の札が、山札から、こっそり抜き取られた!
そなたは、哀れなヘンリーを、大司教の館へ残したが、
十に一つどころか、まず間違いなく、ロンドン塔で再会するだろう。
エドワード王まさに、そのとおりだ。それでも、そなたは、なお、ウォリックだ。
グロスターさあ、ウォリック、好機を逃すな。膝をつけ、膝をつけ。
どうした? 今、鉄を打て。さもなくば、冷えてしまうぞ。
ウォリックそれほど帆を低くし、そなたへ降伏するくらいなら、
この片手を、一太刀で切り落とし、
残る手で、そなたの顔へ投げつける方が、ましだ。
エドワード王好きなように帆を張り、風と潮を味方につけるがよい。
この手が、そなたの漆黒の髪へ固く絡みつき、
切り落とされたばかりの頭が、なお温かいうちに、
そなたの血で、塵の上へ、この判決を書かせよう。
「風向きとともに変わるウォリック、今や、二度と変われず」と。
ウォリックおお、心を喜ばせる軍旗よ! 見よ、オックスフォードが来る!
オックスフォードオックスフォード、オックスフォード、ランカスターのために!
グロスター門が開いた。われらも、中へ入りましょう。
エドワード王そうすれば、別の敵が、背後から襲いかかるかもしれぬ。
整然と陣を組み、とどまろう。疑いなく、
敵は、再び打って出て、われらへ戦いを挑む。
そうしなければ、守りの薄い町ゆえ、
われらが、すぐ、中にいる逆賊どもを、追い立てよう。
ウォリックおお、よく来た、オックスフォード! そなたの助けが必要だ。
モンタギューモンタギュー、モンタギュー、ランカスターのために!
グロスターそなたと、そなたの兄の二人には、この謀反の代価を、
体を巡る、最も尊い血で払わせる。
エドワード王手ごわい敵であるほど、勝利は大きい。
わが心は、喜ばしい獲物と勝利を、予感している。
サマセットサマセット、サマセット、ランカスターのために!
グロスターそなたと同じ名を持つ、二人のサマセット公爵は、
ともに、その命を、ヨーク家へ売り渡した。
この剣が折れぬかぎり、そなたが三人目となる。
ウォリック見よ、クラレンスのジョージが、押し寄せてくる。
兄へ戦いを挑むに足る、大軍を率いて。
あの者の中では、正義へ尽くす、誠実な情熱が、
兄弟の自然な愛に勝っている!
来い、クラレンス、来い。ウォリックが呼べば、そなたは来る。
クラレンス義父ウォリック、この意味が、お分かりか?
クラレンス見よ。わが不名誉を、そなたへ投げ返す。
父が、自らの血を漆喰として、石を固めた、
父の家を、私は滅ぼし、
ランカスターを立てたりはせぬ。ウォリック、そなたは、
クラレンスが、それほど冷酷で、無神経で、情を知らず、
実の兄、正統な国王へ向け、
死をもたらす戦の武器を構えると、思うのか?
おそらく、そなたは、私の神聖な誓いを持ち出すだろう。
だが、その誓いを守る方が、
娘を犠牲にした、エフタの誓いより、さらに不信心だ。
私は、犯した罪を、心から悔いている。
兄の手から、よき扱いを受けるに値するよう、
ここに、そなたの不倶戴天の敵となることを宣言する。
どこで、そなたと出会おうとも、
そして、そなたが外へ出るなら、必ず出会う、
私を、このように汚く惑わせた罪によって、そなたを苦しめる覚悟だ。
ゆえに、高慢なウォリック、そなたへ挑む。
そして、赤面する頬を、わが兄へ向けよう。
許してください、エドワード。必ず償います。
そして、リチャード、私の過ちへ顔をしかめないでくれ。
これより、二度と、心を変えはしない。
エドワード王今や、そなたを、なおさら歓迎し、
われらの憎しみに値することが、一度もなかった場合より、
十倍、深く愛する。
グロスターよく戻った、善良なクラレンス。これこそ、兄弟らしい振る舞いだ。
ウォリックおお、並ぶ者なき裏切り者、誓いを破る不実な男め!
エドワード王どうした、ウォリック、町を出て、戦うか?
それとも、そなたの耳の周りで、石壁を打ち崩そうか?
ウォリック何を言う。私は、守るため、この中へ閉じ込められたのではない!
ただちに、バーネットへ向かい、
エドワード、そなたに勇気があるなら、戦いを挑んでやる。
エドワード王ああ、ウォリック、エドワードには勇気がある。そして、先に進もう。
皆、戦場へ。聖ジョージと勝利のために!
