タルボットわが力はどこへ行った、わが勇気、わが武威は。
イングランド軍が退いてゆく、私にも止められぬ。
鎧を着た女が、兵たちを追い立てている。
タルボット来た、あそこだ。私が一勝負してやる。
悪魔か悪魔の母親か、呪文で追い払ってくれる。
おまえから血を流させてやる、魔女め、
そしてすぐ、おまえの魂を仕える悪魔に渡してやる。
ジャンヌさあ、さあ、おまえを辱める役は、この私だけ。
タルボット天よ、地獄がこれほど勝ち誇るのを許すのか。
勇気を張り詰め、この胸が裂けようと、
両腕が肩からちぎれ飛ぼうと、
この高慢な売女を、必ず懲らしめてやる。
ジャンヌタルボット、さらば。おまえの最期は、まだ来ていない。
私はすぐ、オルレアンへ兵糧を入れねばならない。
ジャンヌできるものなら追いついておいで。おまえの力など恐れない。
さあ、行って、腹を空かせた兵どもを元気づけなさい。
ソールズベリーが遺言を作るのを手伝っておやり。
今日は私たちの勝ち、これから幾度もそうなるでしょう。
タルボット頭の中が、陶工の轆轤のように回っている。
どこにいるのか、何をしているのかも分からぬ。
あの魔女は、力でなく恐怖によって、ハンニバルのように、
わが軍を退け、思うままに勝ち進む。
煙にいぶされた蜂、悪臭に追われた鳩のように、
われらは巣や小屋から追い払われる。
獰猛だからと、われらをイングランドの犬と呼んだ者たちが、
今やわれらは子犬のように、泣きながら逃げてゆく。
タルボット聞け、同胞たち。戦いを始め直すか、
さもなくば、イングランドの紋章から獅子を引き剥がせ。
祖国を捨て、獅子の代わりに羊を置け。
羊でさえ、狼を前にこれほど卑怯には逃げぬ。
馬も牛も、豹を前にこれほど逃げぬ。
おまえたちは、幾度も打ち負かした奴隷どもから逃げている。
タルボットもう駄目だ。塹壕へ退け。
おまえたちは皆、ソールズベリーの死に同意したのだ、
仇を討つため、一太刀浴びせようとする者もいなかった。
ピュセルはオルレアンへ入ってしまった、
われらを押し切り、力を尽くしても止められなかった。
ああ、ソールズベリーとともに死ねたなら。
この恥に、私は顔を隠さねばならぬ。
