砲術長おい、オルレアンが包囲されていることは知っているな、
イングランド軍が郊外を奪ったことも。
少年知っているよ、父さん。何度も撃ったけれど、
運悪く狙いが外れてしまった。
砲術長だが今度は外すな。私の言うとおりにしろ。
私はこの町の砲術長。
手柄を立て、恩賞を得ねばならぬ。
王太子の密偵から知らせがあった。
郊外に堅く陣を築いたイングランド人どもは、
向こうの塔にある、鉄格子の隠し窓から
いつも町を見下ろし、
どこから砲撃や襲撃を仕掛ければ、
われらを最も苦しめられるか探っている。
この厄介事を食い止めるため、
その窓を狙って、大砲を一門据えておいた。
この三日間ずっと、
やつらが現れぬか見張ってきた。
これからはおまえが見張れ、私はもうここにいられぬ。
誰か見つけたら、走って私に知らせろ。
総督の館にいるはずだ。
少年任せて、父さん。心配しないで。
やつらを見つけたら、父さんの手は煩わせないよ。
ソールズベリータルボット、わが命、わが喜び、よく戻った。
捕虜の間、どんな扱いを受けた。
どうやって解放されたのだ。
話してくれ、この塔の上で、どうか。
タルボットベッドフォード公が一人の捕虜を得ていました、
勇敢なポントン・ド・サントライユ卿という男を。
私は彼と交換され、身代金を払われたのです。
だが一度、やつらは侮辱のつもりで、
はるかに格下の兵士と私を交換しようとした。
私は憤然と拒み、死を望みました、
そこまで卑しく値踏みされて生きるくらいならと。
結局、望みどおりの形で買い戻されました。
だが、ああ、裏切り者ファストルフが胸をえぐる、
今あの男が手の届く所へ連れてこられたなら、
この素手で息の根を止めてやる。
ソールズベリーだが、どんなもてなしを受けたか、まだ話していないぞ。
タルボット嘲笑、侮蔑、屈辱に満ちた罵声です。
やつらは私を広場へ引き出し、
すべての民の見世物にしました。
見ろ、これがフランス人の恐怖、
子供を震え上がらせる案山子だ、と。
その時、私は連行する役人たちを振り切り、
爪で地面から石を掘り出して、
この恥辱を見物する群衆へ投げつけた。
私の恐ろしい形相に、人々は逃げ散り、
突然殺されるのを恐れ、誰一人近寄らなかった。
鉄の壁に入れても、私を閉じ込めておけぬと思い、
私の名への恐れは、それほどやつらの間に広がっていた。
鋼の棒を引き裂き、
金剛石の柱を蹴り砕くと思い込んだのです。
そこで選り抜きの銃兵が、
一時も休まず私の周りを歩き回った。
私が寝床からわずかに身を動かすだけで、
すぐ心臓を撃ち抜けるように構えていた。
ソールズベリーおまえが耐えた苦しみを聞くのはつらい、
だが、必ず存分に復讐してやろう。
今はオルレアンの夕食時だ。
ここで、この格子窓から、一人ずつ数え、
フランス人がどう守りを固めるか眺めている。
中を覗こう。おまえも大いに楽しめるぞ。
トマス・ガーグレーヴ卿、ウィリアム・グランズデール卿、
率直な意見を聞かせてもらいたい、
次はどこへ砲撃を仕掛けるのが最善か。
ガーグレーヴ北門だと思います。あそこに諸侯が立っています。
グランズデール私はここ、橋の砦がよいかと。
タルボット見る限り、この町は兵糧攻めにするか、
小競り合いを重ねて弱らせるしかない。
ソールズベリーおお主よ、哀れな罪人に慈悲を。
ガーグレーヴおお主よ、悲惨なこの身に慈悲を。
タルボット何という災いが、不意にわれらを襲った。
話せ、ソールズベリー、せめて話せるなら。
どうした、すべての武人の鑑よ。
片目と、頬の半分が吹き飛ばされている。
呪われた塔め。呪われた凶手め、
この痛ましい悲劇を仕組みおって。
ソールズベリーは、十三の戦で勝利を収めた。
ヘンリー五世を、初めて戦場で鍛えた男。
ラッパが鳴り、太鼓が打ち鳴らされる間は、
その剣が戦場で打つ手を止めることはなかった。
まだ生きているのか、ソールズベリー。声は出なくとも、
片目が残っている、天を仰ぎ、慈悲を求める目が。
太陽も一つの目で、全世界を見渡す。
天よ、生きる者の誰にも慈悲を与えるな、
あなたの御手から、ソールズベリーが慈悲を得られぬなら。
その体を運べ。埋葬は私も手伝う。
トマス・ガーグレーヴ卿、まだ息はあるか。
タルボットに答えてくれ。いや、せめて私を見上げろ。
ソールズベリー、この慰めで心を奮い立たせてくれ。
おまえは死なぬ、私が生きて——
手で合図をし、私に微笑んでいる、
まるで、こう言っているかのように。「私が死に、去ったなら、
忘れず、フランス人に仇を討ってくれ」
プランタジネットよ、そうしよう。そしてネロのように、
町々が燃えるのを眺めながら、竪琴を奏でてやる。
フランスは、わが名を聞くだけで不幸の底に沈むだろう。
タルボットこの騒ぎは何だ。天にどんな動乱が起きた。
この警報と轟音は、どこから来る。
使者閣下、閣下、フランス軍が勢力を盛り返しました。
王太子は、ジャンヌ・ラ・ピュセルなる女と手を結び、
新たに現れた聖なる女予言者とともに、
大軍を率い、包囲を解くため迫っています。
タルボット聞け、聞け、死にゆくソールズベリーのうめきを。
復讐できぬことが、その心を苦しめている。
フランス人ども、私がソールズベリーとなってやる。
ピュセルだかピュゼルの売女だか、
ドーファンだかドルフィンだか犬鮫だか、
その心臓を馬の蹄で踏み潰し、
混じり合った脳みそを泥沼にしてやる。
ソールズベリーを、その天幕へ運んでくれ。
その後で、この卑怯なフランス人どもの度胸を試してやる。
