エドワード王オードリー卿、息子が敵を追っている間に、
そなたの軍勢を、この小高い丘まで退かせよ。
しばらくここで、息を入れよう。
オードリーかしこまりました、陛下。
エドワード王正しき裁きを下す天よ、その密かな摂理は、
鈍い人の判断では、見通すことができぬ。
その驚くべき御業を、どれほど讃えても足りようか、
今日、正義のために道を開き、
邪悪な者を、みずからにつまずかせた御業を!
アルトワお救いを、エドワード王! 御子息をお救いください!
エドワード王救えだと、アルトワ? 捕虜になったのか?
それとも力ずくで、馬から叩き落とされたか?
アルトワどちらでもありません、陛下。ですが追っていたフランス兵が
引き返し、王子を隙間なく取り囲みました。
陛下がただちに丘をお下りにならなければ、
逃れることは、とうてい不可能です。
エドワード王ふん、戦わせておけ。今日、武具を授けたのだ、
今まさに、騎士の称号を手に入れようとしておる。
ダービー王子が、陛下、王子が! ああ、お助けください。
桁違いの大軍に、びっしり囲まれております!
エドワード王ならば、桁違いの誉れも勝ち取ろう、
武勇によって、そこから自力で抜け出せればな。
できぬなら、どうしようもない。息子なら、
老いゆく余を慰める者が、ほかにもいる。
オードリー誉れ高きエドワード王、どうかお許しを、
私の兵を率い、討たれる危機にある
陛下の御子息を、救いに向かわせてください。
土手を群がる蟻のような、フランス兵の罠が、
王子の周りに集結しています。王子は獅子のごとく、
敵の攻撃が編み上げた網に絡まりながら、
狂おしく、織り目を引き裂き、噛み破ろうとしております。
ですが、すべて虚しく、自力では抜け出せません。
エドワード王オードリー、もうよい。死罪に処す覚悟なく、
一人たりとも、救援に向かわせてはならぬ。
今日は運命が定めた日なのだ、
あの苦い思いで、息子の勇気に味をつける日。
たとえ地上で、ネストルの齢まで息を長らえようと、
この武勲の味を、いつまでも忘れぬようにな。
ダービーああ、ですが、その齢を見るまで生きられません。
エドワード王ならば墓碑銘が、末永く残る賛辞となる。
オードリーですが陛下、救える血を流させるのは、
あまりに意地を張りすぎというものです。
エドワード王もう騒ぐな。借り物の援軍が役に立つかどうか、
そなたらの誰にも、わかりはせぬ。
ひょっとすると、すでに討たれたか、捕らわれたかもしれぬ。
飛翔する鷹を一度怯ませれば、
その後はずっと、手に負えぬ荒鷹になる。
われらの手で、エドワードを救い出せば、
今後も危機のたび、同じ救いを待つだろう。
だが、みずからの力で、みずからをそこから救い出せば、
晴れやかに、死と恐怖を打ち負かしたことになる。
その後は永遠に、その力など恐れまい、
赤子か、鎖に繋がれた奴隷であるかのようにな。
オードリーああ、何と残酷な父! ——さらばだ、エドワード!
ダービーさらば、愛しき王子、騎士道の希望よ!
アルトワああ、この命で、王子を死から買い戻せるものなら!
エドワード王だが待て。聞こえるようだ、
エドワード王喇叭が高らかに響かせる、陰惨な退却の調べが。
王子と行った者が、全員討たれたわけではあるまい。
誰かが知らせを持ち帰る、吉報か、凶報かを。
オードリーああ、喜ばしい姿! 勝利したエドワードが生きている!
ダービーよく戻られた、勇ましき王子!
エドワード王よく戻った、プランタジネット!
エドワード王子まずは、しかるべく務めを果たさせてください、
エドワード王子諸卿、皆様へ改めて、心から感謝いたします。
さあ、ご覧ください——冬の苦役を終え、
荒れ狂う海を進む、苦難の航海を果たし、
戦が呑み込む渦と、鋼の岩礁を越えて——
待ち望んだ港へ、積み荷を運んで参りました、
夏に託した希望、旅の甘美な報酬です。
ここに恭しく、父上へ捧げます、
この生贄、わが剣が結んだ初穂を。
死の門前で、摘み取り、切り倒したもの、
父上、この私が討った、ボヘミア王です。
王の幾千もの兵が、私の周りに塹壕を築き、
打ちのめされた兜へ、隙間なく降りかかりました、
金床へ、重い大剣が振り下ろされるように。
それでも大理石の勇気が、なおも私を支えました。
そして、幾度も打ち続けた両腕が疲れ——
絶え間なく働く木こりの斧が、
樫の大群を切り倒せと命じられたように——
力を失いかけるたび、すぐに思い出しました、
父上からいただいた賜物と、わが熱き誓いを。
すると新たな勇気が、再びこの身を蘇らせ、
猛然と敵の中に道を切り開き、
大軍を、たちまち敗走させました。
ご覧ください、こうしてエドワードの手は、ご期待に応え、
騎士の務めを果たせたものと、私は願います。
エドワード王ああ、見事に騎士の称号を勝ち取ったぞ、ネッド!
ゆえに、敵の血で今なお熱く濡れる、そなたの剣をもって、
エドワード王そなたを滅ぼそうと戦った者どもの血を帯びる剣をもって、
立て、エドワード王子、頼もしき武装の騎士よ。
今日、そなたは喜びで、余を打ちのめし、
王にふさわしい世継ぎであると、みずから証した。
エドワード王子慈悲深きわが君、ここに一覧がございます、
この戦いで討たれた敵の者たちの。
名高き王侯十一名。八十名の
男爵。百二十名の騎士。
そして一般兵、三万名。
わが軍の死者は、千名です。
エドワード王われらの神を讃えよ! さあ、フランスのジャン、今こそ、
エドワード王が、やわな放蕩者でも、
恋ぼけた町人でもなく、兵も駄馬ではないと知ったろう。——
だが、臆病な王は、どちらへ逃げた?
エドワード王子高貴なる父上、息子たちとポワティエの方角へ。
エドワード王ネッド、そなたとオードリーは、そのまま追撃せよ。
余とダービーは、まっすぐカレーへ向かい、
あの港町を、ぐるりと包囲する。
勝負は最後の一矢にかかる。ゆえに射て、
獲物が走るうち、目を凝らして追い続けよ。
この絵は何だ?
エドワード王子ペリカンでございます、父上。
曲がった嘴で、みずからの胸を傷つけ、
巣にいる雛たちを養おうとしております、
心臓から流れ出る、血の雫によって。
銘は「シク・エト・ウォス」——「そなたらも、かくあれ」。
