貴族お前は、味方が踏みとどまった場所から来たのか?
ポステュマスそうだ。
だがあなたは、どうやら逃げた者たちのほうから来たらしい。
貴族そうだ。
ポステュマスあなたを責めはしない、殿。すべてが失われていた、
天が戦ってくれなければ。王自身、
両翼の兵を失い、軍は崩れ、
見えるのはブリテン人の背中だけ、みな
狭い道を逃げていった。敵は意気盛ん、
殺戮に舌を垂らし、仕事は
それを果たす道具よりも多かった。敵は打ち倒した、
ある者は致命傷、ある者はかすり傷、ある者は
ただ恐怖だけで倒れた。狭い道は堰き止められた、
背中を傷つけられた死人と、生きた臆病者、
長引く恥の中で死ぬ者たちで。
貴族その狭い道はどこに?
ポステュマス戦場のすぐそば、溝と芝土の壁に囲まれていた。
その地形が一人の老兵に利を与えた、
きっと誠実な男だ。その白い髭ほどの
長い鍛錬に値する働きを、祖国のためにした。
狭い道を横切って、
彼は二人の若者と立った——若者たちは、こんな殺戮を
行うより、野原で陣取り遊びをしそうだった。
仮面にふさわしい顔、いや、
傷や恥から守るため仮面に収める顔より美しかった——
三人は通路を守りきり、逃げる者たちへ叫んだ、
「逃げながら死ぬのはブリテンの鹿で、人ではない。
後ろへ飛ぶ魂は、闇へ逃げ込む。踏みとどまれ。
さもなくば俺たちはローマ人となり、お前たちにくれてやる、
獣のように逃げるその獣じみた死を。振り返り、
顔をしかめるだけで助かるのだ。踏みとどまれ、踏みとどまれ」。この三人は、
確信に満ちた三千人、働きにおいても三千——
ほかの全員が何もしない時、実行する三人こそ軍列だ——
この「踏みとどまれ、踏みとどまれ」の言葉と、
地の利に助けられ、さらに魔力を増した、
糸巻き棒さえ槍へ変えたろう、その気高さによって、
青ざめた顔を金色にした。半ばは恥、半ばは蘇った勇気。
それで、ただ周りに倣って
臆病者になった者たちは——ああ、戦場の罪、
最初に始めた者は地獄行きだ!——三人と同じ方角を
見るようになり、獅子のように歯を剥いた、
狩人たちの槍に向かって。すると追う者の足に
ためらいが生じ、退却し、たちまち
潰走、混乱は重なった。たちまち逃げる、
鷲のように急降下してきた道を、今度は鶏として。奴隷となって、
勝者として踏みしめた歩幅を逆へ。すると我らの臆病者たちは、
苛酷な航海で役立つ残り板のように、
窮地の命綱となった。守りなき心の裏口が開いたと
知った彼らが、天よ、なんと傷つけたことか!
ある者は前で殺され、ある者は死にかけ、ある者は
先の波で味方に踏み潰された。一人に追われた十人が、
今や一人一人、二十人を殺す者となった。
抗うより先に死ぬつもりだった者たちが、
戦場を死に至らせる怪物へ育った。
貴族それは奇妙な巡り合わせだ。
狭い道、老人一人、少年二人。
ポステュマスいや、驚くな。あなたはどうやら、
自分で何かを行うより、聞いた話に
驚くために生まれたらしい。韻をつけて、
笑い話として吐き出すか? では一つ——
「二人の少年、少年返りの爺一人、狭い道、
ブリテンを救い、ローマを滅ぼす大仕事」。
貴族まあ、怒るな、殿。
ポステュマスああ、怒って何になる?
敵に踏み向かう勇気のない者なら、俺が友になろう。
なぜなら、生まれついたとおりに振る舞えば、
俺との友情からも、すぐ逃げ出すと分かるから。
あなたのせいで、また韻を踏んだ。
貴族さらばだ。お前は怒っている。
ポステュマスまだ逃げつづけるのか?
ポステュマスこれが貴族だ! ああ、なんと高貴な惨めさ、
戦場にいながら、俺に「何か知らせは」と尋ねるとは!
今日、どれほど多くの者が名誉を差し出したろう、
己の死骸を救うために! そのため踵を返し、
それでも死んだ! 俺は、己の悲しみに魔法をかけられ、
死が呻く声を聞いた場所にも死を見つけられず、
死が打った場所でも感じられなかった。醜い怪物である死が、
新しい杯、柔らかな寝床、
甘い言葉の中へ隠れるとは奇妙だ。あるいは死には、
戦場で短刀を抜く我らより、多くの手下がいるのか。よし、見つけてやる。
今はブリテンを助けた身だから、
もはやブリテン人ではない。もう一度、
ここへ来た時の役へ戻った。これ以上戦わず、
肩へ一度でも触れる
最も卑しい百姓へ身を委ねよう。ローマ人によって
ここで行われた殺戮は大きい。ブリテン人から受ける
報いも大きくあれ。俺の身代金は死だ。
どちらの側にいても、この息を使い果たすため来た。
ここに息を残しも、ふたたび持ち帰りもせぬ、
何らかの手段で終わらせる、イモージェンのために。
第一隊長偉大なジュピターを讃えよ! ルーシアスを捕らえた。
あの老人と息子たちは、天使だったと思われている。
第二隊長粗末な服を着た第四の男もいて、
三人とともに敵へ立ち向かった。
第一隊長そう報告されている。
だが誰一人見つからない。止まれ! そこにいるのは誰だ?
ポステュマスローマ人だ。
加勢が応えてくれたなら、
今ここで、うなだれてはいなかった。
第二隊長捕らえろ。犬め!
ローマの脚一本たりとも帰しはせぬ、
ここの烏が何を啄んだか、語らせるためにはな。こいつは武功を誇る、
名のある者のようにな。王のもとへ連れて行け。
