王妃まだ露が地にあるうちに、その花々を摘んで。
急いで。花の一覧を持っているのは誰?
第一の侍女私です、王妃様。
王妃取りかかって。
王妃さて、先生、あの薬を持ってきた?
コーネリアス仰せのとおり、はい、こちらです、王妃様。
コーネリアスですが、どうかお気を悪くなさらず、お尋ねを——
良心が問えと申します——なぜ私に、
あの猛毒の調合薬をお命じになったのです?
衰弱しながら死へ向かわせる、
遅くとも、致命的な薬を?
王妃驚いたわ、先生、
そのようなことを私に尋ねるとは。長い間、私は
あなたの弟子ではなかった? あなたは私に教えなかった?
香水の作り方を? 蒸留を? 保存を? そう、
そのおかげで偉大な王ご自身がたびたび、
私の調合薬を欲しがるほどに。ここまで進んだ今——
あなたが私を悪魔と思わないなら——当然ではなくて、
ほかの実験へ
判断を広げても? このあなたの調合薬の力を
首を吊る価値さえないと見なす生き物で
試すつもり、人間には決して使わない。
その効力を試し、作用を
和らげる薬も当ててみる。それによって、
それぞれの性質と効果を知るのです。
コーネリアス王妃様、
そのような実験は、御心を固くするだけです。
それに、この効果を見ることは
ひどく不快で、有害でもあります。
王妃ああ、安心なさい。
王妃へつらう悪党が来た。まず
あの男で試そう。主人に忠実だから、
我が息子の敵だ。どうした、ピザーニオ!
先生、今はもう用はありません。
好きなところへ行きなさい。
コーネリアス(傍白。)王妃様、私はあなたを疑っている。
だが害はなさせぬ。
王妃(ピザーニオに。)ねえ、少し話が。
コーネリアス(傍白。)私はこの方が気に入らぬ。奇妙な遅効性の毒を
手にしたと思っている。私はこの方の気性を知っている、
その悪意のまま、これほど呪われた性質の
薬を一つたりとも預けはせぬ。渡した薬は
しばらく感覚を麻痺させ、鈍らせるだけだ。
おそらく初めは、猫や犬で試し、
そのあと、より高いところへ手を伸ばすだろう。だが
どれほど死んだように見えても危険はない。
命の働きをしばらく閉じ込め、
目覚めた時には、かえって爽快になるだけ。この方は
この上なく偽りの効果に騙される。そして私は、
この方に偽ることで、より真実になる。
王妃先生、これ以上の用はありません、
私が呼びにやるまでは。
コーネリアス謹んで失礼いたします。
王妃あの子はまだ泣いていると? 時が経っても
その火を消さず、今は愚かさが占める場所へ
教えを入れようとしないと思う? お前が働きなさい。
あの子が我が息子を愛したと知らせに来た時、
すぐに告げましょう、その時お前は
主人と同じほど偉くなる、いや、それ以上。なぜなら
あの男の運命は、すべて口を失って倒れ、その名は
今にも息絶える。戻ることもできず、
今いる場所にとどまることもできない。居場所を変えても
一つの不幸を別の不幸へ取り替えるだけ。
やって来る一日一日が、あの男の内で
一日分の働きを腐らせる。お前は何を期待するの、
傾きかけた者に頼る身で?
建て直すこともできず、支えるだけの
友人すら一人もいない者に?
王妃何かも知らず、
拾ったのね。だが働きの礼として取っておきなさい。
私が作ったもので、これまで王を
五度も死から救った薬。これ以上
心を強めるものを私は知らない。さあ、お願い、取りなさい。
これは、さらに大きな恵みを
お前へ与えるという手付けです。女主人へ、
自分の立場がどうなっているか教えなさい。お前自身の言葉として。
どれほどの好機へ乗り換えるか考えて。しかも、
女主人はそのまま持てる。おまけに我が息子が、
お前を目にかける。王にも働きかけ、
お前が望むどんな形の
昇進でもさせましょう。そして私自身、誰より私が、
この功績へお前を向かわせた者として、
その働きへ豊かな褒美を積む義務がある。侍女たちを呼んで。
私の言葉をよく考えなさい。
王妃狡猾で、揺るがぬ悪党、
どうしても動かせぬ。主人の代理人、
そしてあの子に思い出させる者、
夫との結びつきを守れと。あの男に渡したものは、
あの男が飲めば、あの子の甘さを守る
駐屯兵を根こそぎ消す。それからあの子自身も、
気持ちを曲げないかぎり、必ず
同じものを味わうことになる。
王妃そう、そう、よくやった、よくやった。
菫、黄花九輪桜、それから桜草を、
私の私室へ運んで。ではね、ピザーニオ。
私の言葉をよく考えるのよ。
ピザーニオそういたします。
ですが善き旦那様を裏切る時には、
自分の首を絞めましょう。あなたのためにするのは、それだけです。
