お気に召すまま
第 2 幕 第 6 場
オーランドーとアダム登場。
アダム旦那様、もう一歩も歩けません。ああ、腹が減って死にそうだ! ここに横になって、わが墓の寸法を測るといたします。さようなら、優しい旦那様。
オーランドーおいおい、どうした、アダム! その程度の心意気か? もう少し生きろ。もう少し気を楽にしろ。もう少し元気を出せ。この無骨な森に何か獣がいるなら、おれがそいつの餌になるか、そいつをおまえの餌にしてやるかだ。おまえは体力より、気弱のせいで死にかけているのだぞ。おれのために気を確かに持て。死神はしばらく、腕を伸ばして押し返しておけ。すぐに戻ってくるからな。もし食い物を持って帰れなかったら、そのときは死ぬ許しをやろう。だが、おれが戻る前に死んだら、おまえはおれの骨折りを笑い者にしたことになるぞ。よし、いいぞ! 元気そうな顔になった。すぐに戻る。だが、こんな吹きさらしに寝かせてはおけん。さあ、どこか雨風のしのげる所へ担いでいってやろう。この荒れ野に生き物一匹でも住んでいるかぎり、おまえを飯抜きで死なせはせん。元気を出せ、アダム!
一同退場。
