エイミアンズ緑の森の木の下で
われと並んで寝ころんで
陽気な調べを歌う者
小鳥の喉に和す者は
おいで、おいで、ここへおいで。
ここに敵とて
あるものか
冬と荒れ日の空のほか。
ジェイクイズもっとだ、もっと、頼む、もっとやってくれ。
エイミアンズ憂鬱になりますよ、ムッシュー・ジェイクイズ。
ジェイクイズそれがありがたいのだ。もっと、頼む、もっと。おれは歌から憂鬱を吸い出せるのでな、鼬が卵を吸うように。もっとだ、頼む、もっと。
エイミアンズわたしの声はしゃがれていて、お気に召さないのは分かっています。
ジェイクイズ気に入らせてくれと頼んでいるのではない、歌ってくれと頼んでいるのだ。さあ、もっと。次のスタンゾだ。スタンゾと呼ぶのだったか、あれは?
エイミアンズお好きなように、ムッシュー・ジェイクイズ。
ジェイクイズいや、名前などどうでもいい。名前がおれに借りがあるわけでなし。歌ってくれるか?
エイミアンズ自分の楽しみのためというより、あなたのご所望とあれば。
ジェイクイズよし、それなら、もしこのおれが人に礼を言うことがあったら、あんたに言おう。だが世間でお愛想と呼んでいる代物は、狒々《ひひ》二匹のご対面のようなものだ。人が心を込めて礼を言うたびに、おれは思うのだ、こっちが一ペニー恵んでやったら、向こうが乞食の礼を返してよこした、とな。さあ、歌え。歌わん奴は、舌を引っ込めておけ。
エイミアンズそれでは、歌を最後までやりましょう。——皆さん、その間に食卓の支度を。公爵はこの木の下で一杯やられるおつもりだ。——公爵は一日中、あなたを探しておいででしたよ。
ジェイクイズおれは一日中、公爵を避けていたのだ。あの方は議論好きが過ぎて、おれの相手には向かん。考えごとの数なら、おれもあの方に負けはせんがね、おれは天に感謝して、自慢はせんことにしている。さあ、さえずれ、さあ。
エイミアンズ(一同、声を合わせて歌う。)
お日さまの下で暮らす者
食べる糧を自ら探し
得たるものにて満ち足りる
おいで、おいで、ここへおいで。
ここに敵とて
あるものか
冬と荒れ日の空のほか。
ジェイクイズその節に合わせて、一節くれてやろう。昨日作ったのだ、わが詩才も呆れる出来だがな。
エイミアンズでは歌いましょう。
ジェイクイズこういうのだ——
ジェイクイズもしもどこかのお人よし
財産も楽も投げ捨てて
強情っぱりの気を通し
驢馬に成り果てなさるなら
ダクダミ、ダクダミ、ダクダミよ。
ここで会えるは
おのれと同じ大馬鹿者
おれのところへ来さえすりゃ。
エイミアンズその「ダクダミ」というのは何です?
ジェイクイズギリシャ渡りの呪文でな、阿呆どもを輪の中に呼び集めるのだ。さて、眠れるものなら眠るとしよう。眠れなければ、エジプトの初子ども残らずに悪態をついてやる。
エイミアンズわたしは公爵を探しに行きましょう。宴の支度が整いましたから。
