終わりよければすべてよし
第三幕第一場
ファンファーレ。従者を伴ったフィレンツェ公爵、二人のフランス貴族、兵士の一隊が登場。
フィレンツェ公爵さて、これで一から十まで聞いてもらった、
この戦の根本の理由を、
大いなる決着はすでに多くの血を流し、
なお多くを渇き求めている。
第一貴族閣下のお側に立てば、この争いは聖なるもの。
敵方に立てば、黒く、恐ろしい
戦に見えます。
フィレンツェ公爵だからこそ、わが友たるフランス王が
これほど正しい大事に胸を閉ざし、
兵を借りたいとの願いを退けたことが解せぬ。
第二貴族わが君、
国のご事情を私には申し開きできません、
私はただの、局外の人間、
大評議会の姿を思い描くにも
自力では動けぬ判断しかない。ですから
思うところを口にはできません、これまで
不確かな足場に立つ自分が誤るのを
推量するたび、思い知りましたので。
フィレンツェ公爵王の望むままに。
第一貴族ですが、わが国の若者たちはきっと、
安楽を食べ過ぎておりますゆえ、日ごと
ここへ療養に参りましょう。
フィレンツェ公爵喜んで迎えよう。
われらから飛ばせる限りの栄誉を
その身に止まらせる。各自、持ち場は承知しているな。
上の者が倒れれば、それは諸君の利となる倒れ方だ。
明日は戦場へ。
ファンファーレ。一同退場。
