オートリカス旦那様、どうか教えてください。その話が語られた場にいらしたのですか。
第一の紳士私は包みを開く場に立ち会い、老羊飼いが、どうやってそれを見つけたか語るのを聞いた。皆がしばらく驚いたあと、部屋から出るよう命じられた。私に聞こえたと思うのは、羊飼いが「子供を見つけた」と言ったことだけだ。
オートリカスその結末を、ぜひとも知りたいものです。
第一の紳士途切れ途切れにしか話せぬ。だが、王とカミロに起きた変化は、まさに驚きの符号だった。互いを見つめ、目玉を包む皮を引き裂きそうだった。沈黙の中に言葉があり、身振りそのものに言語があった。世界が救われたか、滅ぼされたという知らせを聞いたような顔だった。驚きの激しい激情が表れていたが、何も知らず、ただ見ているだけの最も賢い見物人にも、それが喜びなのか悲しみなのかは言えなかった。ただ、そのどちらかの極みに違いなかった。
第一の紳士もっと知っていそうな紳士が来た。ロジェロ、知らせは。
第二の紳士祝いの焚き火ばかりだ。神託は成就し、王のご息女が見つかった。この一時間に驚きがあまりに多く噴き出したので、歌物語の作者たちにも表せまい。
第二の紳士ポーライナ奥方の家令が来た。この方ならもっと話せる。旦那様、今はどうなっています。この真実だという知らせは昔話にそっくりで、真実であることがひどく疑われます。王は世継ぎを見つけたのですか。
第三の紳士状況証拠が真実を孕むことがあるなら、紛れもない真実だ。聞いた話を見たと誓えるほど、証しが一つに合っている。ハーマイオニ王妃の外套、赤ん坊の首に掛かっていた王妃の宝石、一緒に見つかったアンティゴナスの手紙、その筆跡だと皆が知っているもの。母上に似た王女の威厳。育ちを越え、自然が示す高貴な気質。そのほか多くの証拠が、疑いなく王のご息女だと告げている。二人の王の対面を見たか。
第二の紳士いや。
第三の紳士ならば、目で見るほかなく、言葉にはできぬ光景を見逃したのだ。そこでは一つの喜びに、次の喜びが王冠を授けるさまを見られた。喜びが涙の中を歩いていたため、悲しみが二人に別れを告げようと泣いているようだった。目を天へ向け、手を高く掲げ、顔はひどく乱れていたので、顔立ちではなく服で見分けるほかなかった。われらの王は、見つかった娘への喜びで自分の体から飛び出しそうになりながら、その喜びが突然、失った悲しみに変わったかのように、「おお、そなたの母、そなたの母」と叫ぶ。それからボヘミア王に許しを乞い、次には婿を抱きしめ、また娘を腕に締めて苦しめる。今度は、幾代もの王の雨風にさらされた古い噴水のように立つ老羊飼いへ礼を言う。あのような対面は聞いたこともない。話があとを追おうとすれば足をくじき、描写しようとすれば打ちのめされる。
第二の紳士ところで、子供をここから運んだアンティゴナスは、どうなったのです。
第三の紳士これも、聞く耳が一つも開かず、信用が眠っていても、語る種だけは尽きぬ昔話のようだ。熊に引き裂かれた。羊飼いの息子が証言している。本人が無実らしいという、かなりの裏づけだけではない。ポーライナが夫のものと認めた手巾と指輪も持っていた。
第一の紳士船と、同行した者たちはどうなったのです。
第三の紳士主人が死んだのと同じ瞬間、羊飼いの目の前で難破した。こうして、子供を捨てる手助けをした道具はすべて、子供が見つかったまさにその時に失われた。だが、おお、ポーライナの胸で、喜びと悲しみが繰り広げた高貴な戦いよ。片方の目は夫を失った悲しみに伏せ、もう片方は神託が成就した喜びに上げられた。大地から王女を抱き起こし、もう二度と失う危険がないよう、胸へ留め針で刺しつけようとするほど固く抱いた。
第一の紳士あの出来事の気高さは、王や王子が見届けるに値した。実際、それを演じたのが王と王子だったのだから。
第三の紳士なかでも最も美しく、私の目を釣ろうとし、魚は逃しても涙という水を釣り上げた場面がある。王妃の死と、死に至らせた次第を、王が勇敢に告白し、嘆いたときだ。その話へ聞き入るあまり、王女の胸が傷ついた。悲しみの印から次の印へと進み、ついに「ああ」と声を漏らした。涙の代わりに血を流したと言いたいほどだ。私の心が血の涙を流したことは確かだから。そこにいた者は、大理石ほど固い者まで顔色を変えた。気を失う者もいた。全員が悲しんだ。世界中の者が見ていたなら、悲しみは世界を覆っただろう。
第一の紳士皆は宮廷へ戻ったのですか。
第三の紳士いや。王女は、母上の像がポーライナのもとにあると聞いた。それは何年もかけ、今ようやく完成した作品だ。類いないイタリアの巨匠ジュリオ・ロマーノの作で、もし本人に永遠の命があり、作品へ息を吹き込めるなら、自然からその仕事を騙し取るだろう。それほど完璧に自然を真似る。あまりにもハーマイオニに近いハーマイオニを作ったので、話しかけ、返事を期待する者もいるという。一同は愛情に飢えたように、そこへ向かった。夕食もそこで取るつもりだ。
第二の紳士奥方がそこで何か大きなことをしているとは思っていた。ハーマイオニの死後ずっと、日に二、三度、人目を避けたあの家をひそかに訪れていたからだ。われらも行き、喜びに人数を足そうではないか。
第一の紳士入ることを許されながら、誰がそこにいないことを選ぶ。まばたきするたび、新しい恩寵が生まれるだろう。欠席すれば、知る機会を浪費する。ともに行こう。
オートリカスさて、昔の暮らしの汚点さえなければ、出世が頭の上へ降ってきただろう。俺が老人と息子を王子の船へ連れてきたのだ。二人が包みだか何だかについて話すのを聞いたとも伝えた。だが、その時の王子は、羊飼いの娘だと思っていたあの方に夢中だった。娘はひどい船酔いになり始め、王子も大してましではなかった。荒天も続き、この謎は明かされぬままになった。だが、俺には同じこと。この秘密を見つけたのが俺でも、ほかの悪評に混じっては、よい味などしなかっただろう。
オートリカス望まぬのに善いことをしてやった二人が来た。もう幸運の花を咲かせた姿で現れたぞ。
羊飼い来い、息子よ。わしにはもう子はできぬが、おまえの息子や娘はみな、生まれながらの紳士や淑女になるぞ。
道化よいところで会ったな、旦那。このあいだ俺が生まれながらの紳士ではないから、喧嘩はしないと言ったな。この服が見えるか。見えないと言って、今でも俺が生まれながらの紳士ではないと思ってみろ。この衣が紳士生まれではないと言うがいい。俺を嘘つきと呼べ。そして今の俺が、生まれながらの紳士でないか試してみろ。
オートリカス旦那様が今や、生まれながらの紳士なのは存じております。
道化そうだ。もう四時間も前から、ずっとそうだ。
羊飼いわしもだぞ、息子よ。
道化そのとおり。でも俺のほうが親父より先に、生まれながらの紳士になった。王のご子息が俺の手を取り、兄弟と呼んだ。それから二人の王が親父を兄弟と呼んだ。それから俺の兄弟の王子と、俺の妹の王女が、親父を父と呼んだ。そこで皆で泣いた。俺たちが初めて流した、紳士らしい涙だった。
羊飼い息子よ、生きていれば、これからもっとたくさん流せるだろう。
道化そうだ。でなければ、こんな前後あべこべの身分になったのに、ひどい不運だ。
オートリカス旦那様に対して犯したすべての過ちを許し、主人である王子へ、私のことをよく伝えてくださるよう、伏してお願いいたします。
羊飼い頼む、そうしてやれ、息子よ。紳士になったからには、優しくせねばならぬ。
道化暮らしを改めるか。
オートリカスはい、善き旦那様のお気に召すなら。
道化手を出せ。おまえはボヘミアの誰にも劣らぬ正直で誠実な男だと、王子へ誓ってやろう。
羊飼いそう言うのはよいが、誓ってはいけない。
道化紳士になった今、誓うなというのか。無学な農夫や地主には言わせておけ。俺は誓う。
羊飼い息子よ、もしそれが嘘ならどうする。
道化どれほど嘘でも、真の紳士なら友のために誓える。それから王子には、おまえが喧嘩の腕も立ち、酒にも酔わぬ男だと誓ってやる。実際には喧嘩の腕など立たず、酒には酔うと知っているが、それでも誓うぞ。もっとも、喧嘩の腕くらい立ってほしいものだ。
オートリカス力のかぎり、そうだと証明いたします、旦那様。
道化そうだ、どんな手を使っても腕の立つ男だと証明しろ。腕も立たぬのに、よく酒に酔う危険を冒せるものだと俺が驚かなかったら、俺を信用するな。お聞き。親類である二人の王と王子たちが、王妃の像を見に行くところだ。来い、ついてこい。俺たちが善い主人になってやろう。
