二人の貴公子
第 2 幕 第 4 場
獄吏の娘、登場。
獄吏の娘なぜ私は、あの方を愛するの?きっと
あの方が私を好きになることはない。私は卑しい身、
父はあの方の牢を守る、しがない獄吏、
あの方は王子。結婚など望みもない、
情婦になるのも愚かだわ。もう、嫌!
十五になったとたん、娘って
なんて無茶な崖へ追い立てられるの!まず、あの方を見た。
見た私は、なんて立派な方だろうと思った。
女を喜ばせるものなら、何もかも持っている——
それを女に授けるお気があれば——今まで
この目が見た誰よりも。次に、気の毒になった。
若い娘なら誰だって、きっとそうなる、
一度でも若く美しい男を夢見て、
その人に処女を捧げると誓った娘なら。それから愛した、
激しく愛した、果てもなく愛した。
同じくらい美しい従兄弟もいたけれど、
私の胸にいるのはパラモン。そこで、
ああ、なんて騒ぎを起こしているの!夕暮れに、
あの方が歌うのを聞く、それは天国!
なのに歌は悲しいものばかり。あれほど美しく話す
紳士はいない。朝、水を運んで
入っていくと、まず
気高いお身体をかがめ、こう挨拶なさる、
「美しく優しい娘よ、おはよう。お前の善い心が
幸せな夫を得させてくれるように!」一度、私に口づけした。
そのあと十日も、自分の唇が前より好きだった。
毎日してくれたらいいのに!あの方はひどく苦しみ、
その惨めなお姿に、私も同じだけ苦しい。
どうすれば、愛していると分かってもらえる?
あの方をこの腕に抱きたい。もし思い切って、
自由にしたら?法律は何と言う?法律も
血縁も、知ったことか!私はやる。
今夜か明日、あの方は私を愛するわ。
退場。
