アーサイト愛するパラモン、血よりも愛で深く結ばれた、
最愛の従兄弟、まだ人の世の罪に
心を固くしてはいない。若さの艶をこれ以上
汚す前に、都テーベと
そこにある誘惑を捨てよう。
ここで節制を守るのも、放埒に染まるのと同じく恥になる。
流れを助けて泳がぬなら、ほとんど沈むだけ、
少なくとも、もがきは無駄になる。
世間の流れに従えば、渦へ運ばれ、
そこで回り続けるか、溺れるか。
泳ぎ切って得るものも、
命と衰弱だけだ。
パラモンお前の忠告は、実例が大声で裏づけている。
初めて学校へ通って以来、テーベの街を歩き、
何という異様な破滅を見てきたことか!傷跡、裸の雑草、
勇ましい戦士の報酬だ。彼は大胆な目的の先に
名誉と黄金の延べ棒を掲げた。
だが勝ったのに、そのどちらも得られず、今では
自分が戦った平和に嘲られている!ならば誰が、
これほど軽んじられるマルスの祭壇へ供物を捧げる?
そんな者に会うたび、私の胸は血を流す。偉大なジュノーが
昔の嫉妬の発作を取り戻し、
兵士に仕事を与えてくれればと思う。満腹した平和が
腹の中を清め、もう一度
慈悲深い心を取り戻すように。今の平和は冷酷で、
争いや戦よりも
荒々しい。
アーサイト話がずれていないか?
曲がりくねったテーベで出会う破滅は、
兵士だけなのか?お前はまるで、
さまざまな没落に出会ったように話し始めた。
憐れみを起こさせる者は、
顧みられぬ兵士のほかに誰もいないのか?
パラモンいる。私はどこで見つけようと
没落を憐れむ。だが何より、
名誉ある労苦に汗を流し、
報酬として、体を冷やす氷を与えられる者を。
アーサイトそれは、
私が話そうとしたことではない。それはテーベで
少しも尊ばれぬ美徳だ。私が話したのはテーベ、
名誉を守りたいわれらが住むには、
どれほど危険な場所かということ。ここでは悪がすべて
善い色を帯び、善に見えるものがすべて
確かな悪だ。ここの連中と寸分違わぬ者に
ならなければ、よそ者、
いや、まったくの怪物にされる。
パラモン自分の振る舞いの主人であることは、われらの力の内だ——
猿に教えられるのが怖くない限りは。
なぜ他人の歩き方を真似る必要がある?
信念があれば、悪い癖はうつらない。
なぜ他人の話し方に惚れ込む?自分の言葉でも
道理は理解され、救われもする、
真実を語りさえすれば。なぜ私は
何か高貴な絆に縛られ、仕立屋を追う男のあとを
追わねばならない?追われる者が振り向いて
こちらを追い始めるまでか?あるいは教えてくれ、
なぜ私の床屋は不運で、私の哀れな顎も
同じく不運なのか。寵臣の鏡に映る髭と
寸分違わず刈られていないからか?どんな掟が、
腰の細剣を外して、
手にぶら下げろと命じる?通りが泥だらけになる前から
爪先立ちで歩けと?私は
馬車を引く先頭馬か、さもなくば
後ろの轍を引く馬などではない。
こんな小さな傷に
車前草はいらない。私の胸を、
心臓近くまで切り裂くものは——
アーサイト叔父のクレオンだ。
パラモンあの男、
限界を知らぬ暴君。成功を重ね、
天を恐れず、悪事の力を越えるものはないと
確信している。信仰を熱病にかけ、
移ろう偶然だけを神とする。
ほかの道具が持つ働きさえ、
自分の筋と行為だけの功績とする。人々に奉仕を命じ、
そこで勝ち取った戦利品も栄光も奪う。
悪をなすことを恐れず、善をなす勇気はない。あいつと
親族である私の血など、蛭に
吸わせてしまえ。その腐った血で
蛭が
破裂し、私から落ちてしまえ!
アーサイト澄んだ心の従兄弟よ、
あの宮廷を去ろう。耳を聾するほどの悪名を、
少しも分かち合わぬために。われらの乳は、
草地の味を帯びる。ここにいれば、
卑劣になるか、命に背くかだ。血だけでなく
性質まで同じでなければ、あの男の親族とは呼ばれない。
パラモンまったくそのとおり。
あいつの恥の反響が、天の正義の耳を
聾にしたのだと思う。寡婦たちの叫びは
また喉へ落ち戻り、神々から
聞かれるべき耳を得られない。——ヴァレリアス!
ヴァレリアス王がお二人を呼んでいます。だが足を鉛のように重くして、
激しい怒りが収まるまで待った方がいい。ポイボスが
鞭の柄を折り、太陽の馬どもを
怒鳴りつけた声さえ、王の怒声に比べれば
ささやきでした。
パラモン小さな風にも揺れる男だ!
だが、何が起きた?
ヴァレリアス脅すだけで人を震え上がらせるシーシアスが、
王へ死を賭けた挑戦状を送り、
テーベの破滅を宣告しました。その怒りの約束に
封印を押すため、もう間近まで来ています。
アーサイト来させろ。
彼の内にいる神々を恐れはしても、彼自身は
われらに一片の恐怖も運ばない。だが、どんな男も
自らの価値を三分の一にしてしまう——これは皆に当てはまる——
確かな心で、自分の行いは
悪だと知りながら進む時には。
パラモン道理にならぬ話は捨てろ。
今、われらが仕えるのはテーベ、クレオンではない。
だが彼に中立でいるのは不名誉、
反抗して敵に回るのは謀反。ゆえに、われらは
彼とともに運命の慈悲へ身を委ねるしかない、
最後の一刻を定めた運命に。
アーサイトそうするしかない。——
戦はもう始まったのか?それとも
何かの条件が果たされなければ、始まるのか?
ヴァレリアスもう動いています。
国の斥候からの報せが、挑戦状を持つ使者と
同時に届きました。
パラモン王のもとへ行こう。もし王が、
敵の帯びる名誉の四分の一でも持っていたなら、
われらが賭ける血は、健康のために流す血と
同じだろう。浪費ではなく、
大きなものを買うための出費だ。だが、ああ!
心より先に両手を振り上げて、振り下ろす一撃が
何を傷つけるだろう?
アーサイト結末に語らせよう、
決して誤らぬ裁定者に。われら自身を
すべて知る、その時に。そして運命が手招く方へ
ついて行こう。
