二人の貴公子
プロローグ
口上役さて、芝居はいかがでしたかと伺いたいのですが、
叱られるのを待つ学童のように、とても
怖くて口にできません。どうか、もう少しだけ残って、
皆様のお顔を見せてください。誰も笑っていない?
これは厳しい、分かりました。若く美しい娘を
愛したことのある方は、さあ、お顔を見せて——
ここに一人もいないとは妙な話——そして、良心に
逆らえるなら、野次を飛ばし、私たちの
商売を潰してください。引き留めても無駄なようですね。
ならば、最悪のものよ、来るなら来い!さて、いかがです?
とはいえ誤解なさらぬよう。強がってはいません。
そんな理由はないのです。私たちが語った話が——
何しろ、ただの物語にすぎません——少しでも皆様を喜ばせたなら——
その正直な目的でお届けしたのですから——
私たちの望みは叶いました。ほどなく皆様には、
きっと、もっと良い芝居が幾つも現れ、
私たちへの昔なじみのご愛顧を長らえさせるでしょう。私たちの力すべてを
皆様のために捧げます。紳士淑女の皆様、おやすみなさい。
華やかな音楽。
