アテネのタイモン
第 5 幕 第 2 場
二人の元老院議員と使者が登場する。
第一元老院議員苦労して偵察してくれた。敵の隊列は、
報告どおり兵で満ちているのか。
使者わたしの報告でも、少なく申したほどです。
そのうえ、進軍の速さを見るに、
すぐそこまで迫っています。
第二元老院議員あの者たちがタイモンを連れ帰らなければ、われらは極めて危うい。
使者一人の伝令に会いました。昔からの友人です。
全体としては敵味方に分かれておりましたが、
昔の友情が、二人だけを結ぶ力となり、
友人同士のように話をさせました。その男は馬を走らせていました、
アルシバイアディーズのもとから、タイモンの洞窟へ、
嘆願の手紙を携えて。その内容は、
あなた方の町と戦う大義に加わってほしいというもの、
その大義は、タイモンのためにも起こされたからです。
第一元老院議員仲間たちが戻って来た。
タイモンのもとへ赴いた元老院議員たちが登場する。
第三元老院議員タイモンの話はするな。あの人には何も期待するな。
敵の太鼓が聞こえる。恐ろしい騎兵の疾走が、
土埃で大気を塞いでいる。中へ入り、備えろ。
恐らく、落ちるのはわれら、罠を張るのは敵だ。
全員退場。
