ペリクリーズごきげんよう、ダイアナ。あなたの正しい命令を果たすため、
私はここで、自らがタイアの王であると明かします。
祖国から恐怖で追われ、ペンタポリスで
美しいセーサと結婚しました。
妻は海上で、出産のさなかに死にましたが、
マリーナという娘を産んだ。その娘は、おお、女神よ、
今もあなたの銀の装いを身につけています。タルソスで
クリーオンに養育されましたが、娘が十四歳のとき、
クリーオンは殺そうとした。だが娘の、より善い星々が
ミティリーニへ導いた。その岸に
わが船が停泊すると、娘の運命が船上へ運んで来た。
そして娘自身のこの上なく確かな記憶によって、
わが娘と明らかになったのです。
セーサその声、そのお顔。
あなたは、あなたは——おお、ペリクリーズ王。
ペリクリーズこの尼僧はどうした。死んでしまう。皆の者、助けよ。
セリモン高貴なお方、
ダイアナの祭壇へ真実を語られたのなら、
この方こそ、あなたの妻です。
ペリクリーズ尊敬すべき方、まさか。
この両腕で、妻を船から海へ投じたのです。
セリモンこの海岸へ、でしょう。間違いありません。
ペリクリーズ確かにそうです。
セリモンその方を介抱して。おお、喜びが大きすぎただけだ。
風の吹き荒れる早朝、この方は
この岸へ打ち上げられました。私が棺を開き、
豊かな宝石を見つけ、この方を蘇らせ、
ここ、ダイアナの神殿へお連れしたのです。
ペリクリーズその宝石を見せていただけますか。
セリモン偉大なる陛下、わが家へお持ちしましょう。
どうかお越しください。ご覧なさい、セーサが
気を取り戻されました。
セーサおお、よく見せてください。
もし私の夫でないのなら、巫女としての清らかさが、
この感覚へ、欲にまみれた耳を傾けはせず、
目に映っていても、心を抑えるでしょう。おお、あなた、
ペリクリーズではありませんか。あの方と同じ声、
あの方と同じお姿。嵐と、
誕生と、死のことを、仰いませんでしたか。
ペリクリーズ死んだセーサの声だ。
セーサそのセーサこそ、私です。死に、
溺れたと思われていました。
ペリクリーズ不死なるダイアナよ。
セーサ今は、もっと確かに分かります。
涙とともにペンタポリスを去ったとき、
父王があなたへ、このような指輪を差し上げました。
ペリクリーズこれだ、これだ。神々よ、もう十分です。今のご慈愛は、
過去の苦難を戯れに変えてしまう。どうかさらに、
妻の唇へ触れたとき、この身が
溶けて、二度と見えなくなることをお許しください。
おお、来てくれ。この腕の中に、もう一度葬られてくれ。
マリーナこの心が跳ね上がり、
母の胸へ飛び込もうとしています。
ペリクリーズほら、ここに跪く者を見てくれ。そなたの肉から生まれた肉だ、セーサ。
海で産み落とした子、そこで生まれたゆえ、
マリーナと名づけられた。
セーサ祝福された、私の娘。
ヘリケイナスごきげんよう、奥方様、わが王妃。
セーサあなたを存じません。
ペリクリーズ私がタイアから逃れたとき、年老いた代理人を
あとへ残したと話したのを、聞いたことがあろう。
その男を何と呼んでいたか、覚えているか。
幾度も名を口にした。
セーサでは、ヘリケイナスです。
ペリクリーズまた一つ、確かな証しだ。
抱き締めてくれ、愛するセーサ。この者だ。
さあ、そなたがどう見つかり、
どうして命を救われ、この偉大な奇跡に、神々のほか、
誰へ感謝すればよいのか、聞きたくてたまらぬ。
セーサあなた、セリモン卿です。この方を通じ、
神々はその力を示されました。初めから終わりまで、
あなたの疑問へ答えてくださいます。
ペリクリーズ尊敬すべき方、
神々も、あなた以上に神に似た
死すべき役人を持つことはできまい。この死んだ王妃が、
どうして再び生きたのか、お話しいただけますか。
セリモンお話しします、陛下。
ただ、まずは、どうかわが家へお越しください。
王妃とともに見つかったものを、すべてお見せします。
どうしてこの神殿へ迎えられたかも、
必要なことは何一つ省かず、お話ししましょう。
ペリクリーズ清らかなダイアナよ、あの幻を感謝します。
夜の供物を、あなたへ捧げましょう。セーサ、
この王子は、そなたの娘の美しい婚約者。
ペンタポリスで、娘と結婚する。そして今、
私を陰惨に見せる、この髪という飾りを、
姿よく刈り込もう。この十四年、
剃刀に触れなかった髪を、娘の婚礼の日に
華を添えるよう、美しく整えよう。
セーサセリモン卿は、信頼できる手紙を受け取っておられます。
私の父は亡くなりました。
ペリクリーズ天が、父君を星になしたまえ。それでも、王妃よ、
ペンタポリスで二人の婚礼を祝い、
われら自身も、その王国で残る日々を過ごそう。
息子と娘は、タイアで国を治めるのだ。
セリモン卿、まだ語られていない続きへの切望を、
今は抑えます。どうか先へ、お導きください。
ガワーアンタイオカスと、その娘にお聞きになったのは、
怪物のような情欲が受けた、当然で正しい報い。
ペリクリーズ、その王妃と娘にご覧になったのは、
運命から激しく鋭い攻撃を受けながら、
徳が恐ろしい破滅の嵐から守られ、
天に導かれ、ついに喜びの冠を受けた姿。
ヘリケイナスのうちには、よく見えましょう、
真実、信義、忠誠を形にした人が。
尊敬すべきセリモンのうちにも、はっきり見える、
学識ある慈愛が常にまとう価値が。
悪しきクリーオンと、その妻については、
呪われた仕業が評判となって広まり、
ペリクリーズの誉れ高い名が、町を怒りに燃え立たせると、
民は宮殿で、夫婦を焼き殺した。
殺人は遂げられず、企てただけだったが、
神々は二人を、殺人の罪で罰することに満足されたらしい。
こうして、終始ご辛抱くださった皆様に、
新たな喜びが、訪れますように。これにて、わが芝居は終わります。
