ダイオナイザまあ、愚かな方。今さら元に戻せますか。
クリーオンおお、ダイオナイザ、これほどの殺戮を
太陽も月も見たことがない。
ダイオナイザあなたはまた、
子供に戻るおつもりですか。
クリーオンこの広大な世界すべての主であったなら、
行いを元に戻すため、すべてを差し出そう。おお、姫よ。
血筋よりはるかに徳高く、それでも王女として、
正しく比べれば、地上のどんな一国の王冠にも
肩を並べた姫よ。おお、悪党リオニン。
そなたは、あの男にも毒を盛った。
もしあの男へ杯を掲げていたなら、
そなたの仕業にふさわしい、せめてもの親切だったろう。
高潔なペリクリーズが、わが子を求めたとき、何と言うつもりだ。
ダイオナイザ死んだ、と。乳母は運命の女神ではありません。
子を育てることはできても、永遠に守ることはできない。
夜に亡くなった、そう申します。誰が否定できます。
あなたが敬虔で無垢な人を演じ、
正直者の評判を得ようと、声を上げないかぎり。
「あの娘は、卑劣な手で殺された」と。
クリーオンおお、もうよせ。分かった、分かった。
天の下のあらゆる罪のうち、神々が
最も憎むのは、この罪だ。
ダイオナイザならば、こう思う人の仲間になりなさい。
タルソスの小さな鷦鷯どもが、ここから飛び去り、
ペリクリーズへ秘密を明かすと。
これほど高貴な血筋の方が、
これほど臆病な心とは、考えるだけで恥ずかしい。
クリーオンこのような企てへ、
最初の同意は与えずとも、あとから賛成を加える者は誰であれ、
誉れある源から
流れ出た人間ではない。
ダイオナイザでは、そういうことにしましょう。
ですが娘がどう死んだか知るのは、あなただけ。
リオニンもいなくなった今、ほかの誰にも分かりません。
あの娘は、わが子を軽んじ、
娘と幸運の間に立ちはだかった。誰一人、娘を見ようとせず、
皆、マリーナの顔に目を投げかけた。
その間、うちの娘は嘲られ、
挨拶する時間も惜しい、薄汚い下働きの女と見られた。
それが私を、胸の奥まで刺し貫いたのです。
あなたは私の道を、母の情に背くと呼ぶでしょう。
それは、ご自分の娘を十分愛していないから。けれど私には、
あなたのただ一人の娘へ尽くした、
親切な大事業として、挨拶を送ってくれるのです。
クリーオン天よ、この罪をお許しください。
ダイオナイザそれにペリクリーズが、
何を言えるでしょう。私たちは娘の棺のあとで泣き、
今も喪に服しています。墓碑は
もうすぐ完成し、きらめく黄金の文字で刻んだ墓碑銘は、
誰もが娘を称えていたこと、そして費用を負担した
私たちの心遣いを、はっきり表します。
クリーオンそなたはハルピュイアのようだ。
天使の顔で人を欺き、
鷲の鉤爪で獲物をつかむ。
ダイオナイザあなたは、冬が蠅を殺すことを、
神々にかけて迷信深く誓う人のよう。
けれど結局、私の助言どおりになさると分かっています。
