サイモニディーズ騎士諸君、
歓迎すると言うのは、余計なことだろう。
諸君の武勇を、行いを記す書物の
表題紙のように、その上へ掲げることも、
諸君の期待以上、あるいは度を越したものとなろう。
目に見える価値は、おのずと自らを称えるのだから。
歓楽の用意を。宴には歓楽がよく似合う。
諸君は王子であり、私の客だ。
セーサそしてあなたは、わが騎士、わが客です。
この勝利の花冠を差し上げ、
今日の幸福の王として、あなたを戴冠します。
ペリクリーズ姫、それは力量より、運によるものです。
サイモニディーズ何と呼ぼうと、今日はそなたの日。
ここには、それを妬む者などおらぬと願おう。
技の女神は、名手を作るにあたり、こう定めた。
ある者を巧みに、ある者を卓越させる、と。
そしてそなたは、女神が丹念に仕上げた弟子だ。さあ、宴の女王よ——
娘よ、今日はそうなのだ——ここへ座れ。
ほかの者にも、その誉れにふさわしい席を割り当てよ。
騎士たち善きサイモニディーズ王より、大きな栄誉を賜りました。
サイモニディーズ諸君がいれば、われらの日々は喜びに満ちる。われらは名誉を愛する。
名誉を憎む者は、天上の神々を憎む者だ。
式部官そちらが、あなたのお席です。
ペリクリーズほかの方のほうがふさわしいでしょう。
第一の騎士遠慮なさいますな。われらは騎士です。
心のうちでも、外に見える目でも、
高い者を妬まず、低い者を見下しません。
ペリクリーズまことに礼節ある騎士たちです。
サイモニディーズ座れ、さあ、座るのだ。
ペリクリーズジョーヴに誓って、不思議なことだ。思いを支配するあの姫を
ただ思い浮かべただけで、このご馳走を体が受けつけない。
セーサ婚姻の女王ジュノーに誓って、
どんなご馳走を食べても、味がしない。
あの方をこそ味わいたい。きっと勇ましい紳士だわ。
サイモニディーズあれはただの田舎騎士。
ほかの騎士がした以上のことは、何もしておらぬ。
槍を一本か二本折っただけだ。もう忘れよ。
セーサ私には、ほかの方がガラスなら、あの方はダイヤに見えます。
ペリクリーズあの王は、私には父の肖像に見える。
父もかつて、あのような栄光のうちにいたと語る肖像だ。
王子たちは星のように、父の玉座を取り巻いて座り、
父は太陽、彼らの崇拝を受けていた。
父を見る者は皆、より小さな光のように、
父の至高の力へ、冠を脱いで頭を下げた。
だが今、その息子は夜の蛍に似ている。
暗闇では火を持つが、光の中では何もない。
そこから分かる。時こそ、人間の王なのだ。
時は人の生みの親、同時に墓でもあり、
人が欲しがるものではなく、時が望むものを与える。
サイモニディーズどうした、騎士たち、楽しんでおるか。
騎士たち王のお側で、楽しまずにいられましょうか。
サイモニディーズさあ、縁までいっぱいに満たした杯を——
愛を注ぐとおり、想い人の唇まで注いでくれ——
諸君の健康を祝して飲もう。
騎士たち陛下に感謝いたします。
サイモニディーズだが、しばし待て。
あそこの騎士は、あまりに物憂げに座っておる。
まるでわが宮廷のもてなしには、
自分の価値と釣り合う見ものがないとでもいうように。
気づかぬか、セーサ。
セーサそれが私と
何の関わりがあります、お父様。
サイモニディーズおお、よく聞け、娘よ。
こういうとき、王族は天上の神々のように振る舞うべきだ。
自分を称えに来る者すべてへ、
惜しみなく恵みを与える神々のように。
そうせぬ王族は、羽虫と同じ。
音を立てるだけで、殺されても驚かれるばかりだ。
そこで、あの騎士の入場をもっと快いものにするため、
この大杯の葡萄酒を飲み干し、騎士に捧げると言え。
セーサああ、お父様、見知らぬ騎士に
それほど大胆になるのは、私にふさわしくありません。
あの方は私の申し出を、無礼と取るかもしれません。
男は女からの贈り物を、恥知らずと受け取るものですから。
サイモニディーズ何だと。
命じたとおりにせよ。さもなくば私を怒らせるぞ。
セーサ(傍白。)神々に誓って、お父様は、これ以上ないほど私を喜ばせてくださった。
サイモニディーズさらに、どこの出身か、名と家柄は何か、
騎士から聞きたいと伝えよ。
セーサ騎士様、父王があなたへ杯を捧げました。
ペリクリーズ感謝いたします。
セーサこの葡萄酒が、そのまま血となってあなたの命へ加わるよう願って。
ペリクリーズ王にも、あなたにも感謝し、喜んで返杯いたします。
セーサさらに、どこのお生まれで、
お名前と家柄は何か、お聞きになりたいそうです。
ペリクリーズタイアの騎士、名はペリクリーズ。
学芸と武芸の教育を受け、
世に冒険を求めていたところ、
荒海に船と兵を奪われ、
難破の果て、この岸へ流れ着きました。
セーサ騎士は陛下に感謝し、ペリクリーズと名乗っております。
タイアの騎士で、
ただ海の災いによって、
船と兵を失い、この岸へ流れ着いたとのことです。
サイモニディーズ神々に誓って、あの者の不運を気の毒に思う。
あの憂鬱から、目を覚まさせてやろう。
さあ、皆の者、われらは些事に長く座りすぎ、
ほかの歓楽を待ち受ける時を無駄にしている。
今の装い、その鎧姿のままでも、
兵士の踊りなら、よく似合うだろう。
大きな音楽はご婦人方の頭にはきつすぎる、
などという言い訳は許さぬ。
婦人は寝床と同じほど、武具をつけた男も好きだからな。
サイモニディーズうむ、よい求めに、よい踊りだった。
さあ、騎士よ。
ここにも息を弾ませたい姫がいる。
タイアの騎士は、婦人に軽やかな足取りをさせることに
かけては、並ぶ者がなく、
その舞踏もまた、見事だと聞いているぞ。
ペリクリーズ踊り慣れた者なら、そうでしょう、陛下。
サイモニディーズおお、それは礼儀正しく断っているのも同じだな。
サイモニディーズ手を放せ、手を放せ。
騎士諸君、礼を言う。皆よくやった。
サイモニディーズだが、そなたが一番だ。小姓たち、灯りを持て。
騎士たちを、それぞれの宿所へ案内せよ。
サイモニディーズ騎士よ、そなたの部屋は、
われらの部屋のすぐ隣にするよう命じてある。
ペリクリーズ陛下のお心のままに。
サイモニディーズ王子たちよ、恋を語るには、もう夜も遅い。
そなたらが狙う的は、それだと分かっておる。
ゆえに、それぞれ床につけ。
明日は皆、成就のため力を尽くすがよい。
