リア王
第 3 幕 第 5 場
コーンウォールとエドマンド登場。
コーンウォールあの男の家を出る前に、この復讐は果たさせてもらう。
エドマンド閣下、肉親の情がこうして忠義に道を譲ったことで、私がどう咎められるかを考えますと、いささか恐ろしくもございます。
コーンウォール今にして分かったぞ。そなたの兄が父親の命を狙ったのは、あれの性根が悪いというだけのことではなかった——父親自身の中の責められて然るべき悪が、火をつけて働かせた、売り言葉に買い言葉の逆恨みでもあったのだな。
エドマンドなんと意地の悪い、私の運命でしょう——正しくあったことを、悔やまねばならぬとは。これが父の申していた手紙でございます。父がフランスの利益に通じる間者であったことの、動かぬ証拠。おお、天よ、この謀反がなければよかったものを——さもなくば、あばく役が私でなければ!
コーンウォールわしと一緒に、公爵夫人のもとへ参れ。
エドマンドこの紙の中身がまことでしたら、重大なお仕事がお手元に控えていることになります。
コーンウォールまことであれ、偽りであれ、この手紙がそなたをグロスター伯にしてくれたのだ。父親の居場所を探し出せ、即刻、召し捕れるようにな。
エドマンド(傍白。)王を介抱しているところを見つけられれば、疑いはいよいよ固まってくれよう。——忠義の道を貫きまする、その道とわが血のあいだの争いが、どれほど辛かろうとも。
コーンウォールそなたには信を置くぞ。わしの愛情の中に、もっと情け深い父親を見出すがいい。
両者退場。
