ゴネリル父上は、うちの家来を打ったのですか、道化を叱ったからといって。
オズワルドはい、奥方様。
ゴネリル昼も夜も、わたくしをないがしろにして。一時間ごとに、
何かしらひどい狼藉を炸裂させては、
家じゅうを角突き合わせにする。もう我慢なりません。
あの騎士たちは日ごとに乱暴になり、父上ご自身も、
つまらぬことでいちいちわたくしたちを叱りつける。狩りからお戻りになっても、
わたくしは口をききません。加減が悪いと言っておやり。
これまでのお仕えを、手抜きして構いません。
むしろ、そうなさい。咎めは、わたくしが引き受けます。
オズワルドお戻りです、奥方様。あの音が。
ゴネリル好きなだけ、気のない、だるそうな顔でお仕えなさい、
おまえも、朋輩たちも。事を荒立てて、話にしたいのです。
お気に召さないなら、妹のところへ行かれるがいい。
妹の心とわたくしの心は、この件ではひとつ——
言いなりになどならない、という一点でね。役立たずの年寄りだこと、
自分で譲り渡した権力を、
いまだに振り回そうというのだから。ほんとうに、命に賭けて、
老いた阿呆は赤子返りするもの。甘やかしがつけ上がらせたと見たら、
おだてではなく、叱って躾け直さなくては。
言ったことを、忘れないように。
オズワルドかしこまりました、奥方様。
ゴネリルそれから、あの騎士たちには、皆で冷たい顔を見せておやり。
そこから何が起ころうと、構わない。朋輩たちにも、そう伝えなさい。
わたくしは、ここから騒ぎの種を育てたいのです。きっとそうして、
存分に物を言ってみせる。すぐに妹へ文を書いて、
わたくしと同じやり方を取らせましょう。夕食の支度を。
