ヒューバートそこにいるのは誰だ。答えろ。早く答えろ、さもないと射るぞ。
私生児味方だ。おまえは何者だ。
ヒューバートイングランド方の者だ。
私生児どこへ行く。
ヒューバートおまえに何の関わりがある。なぜ俺は、おまえが俺にするように、
おまえの用向きを尋ねてはいけない。
私生児ヒューバート、だな。
ヒューバートまさにそのとおり。
どんな危険も承知で信じよう、
俺の声をそこまでよく知るおまえは、味方だと。
おまえは誰だ。
私生児おまえが望む者だ。そして、もし気に入るなら、
俺はプランタジネット家へ通じる道の一つから来たと
思ってくれるだけで、十分に俺の味方になる。
ヒューバート情けない記憶力。おまえと、目のない夜闇が、
俺に恥をかかせた。勇敢な兵士よ、許してくれ、
おまえの舌からこぼれた声を一つでも、
聞き慣れたはずの俺の耳が、取り逃がしたことを。
私生児さあ、さあ、挨拶は抜きだ。外の知らせは。
ヒューバートそれで俺は、この夜の黒い眉の下を歩き回り、
あなたを捜していたのです。
私生児ならば短く。知らせは何だ。
ヒューバートああ、旦那、夜にふさわしい知らせです、
黒く、恐ろしく、慰めもなく、おぞましい。
私生児その凶報の傷口そのものを見せろ。
俺は女ではない、聞いて気絶などせぬ。
ヒューバート王は恐らく、修道士に毒を盛られました。
ほとんど口も利けぬ王を残し、飛び出してきたのです、
あなたへこの災いを知らせるため。そうすれば、
突然来たこの時に、よりよく身構えられます、
ゆっくり暇をかけて知るよりも。
私生児どうやって毒を口にした。誰が毒見をした。
ヒューバート修道士です、申し上げたとおり。覚悟を決めた悪党で、
たちまち腹わたが破裂しました。王は、
まだ話せますし、もしかすると回復なさるかもしれません。
私生児王のお世話には、誰を残してきた。
ヒューバートえっ、ご存じない。諸侯はみな戻り、
ヘンリー王子も連れてきました。
王子の願いを受け、王は諸侯を赦し、
今はみな、陛下のおそばにおります。
私生児怒りをお鎮めください、力ある天よ、
われらの力を超す荷を負わせ、試さないでくれ。
言っておく、ヒューバート、今夜、わが軍の半数が、
あの低湿地を渡る途中、潮に捕らえられた。
リンカーンの干潟が、兵どもを吞み込んだ。
馬に乗った俺でさえ、危うく逃れたほどだ。
先へ行け。俺を王のもとへ案内しろ。
俺が着く前に、王が死ぬのではないかと恐ろしい。
