国王地上の王座を喜びながら、
私ほど、満足を意のままにできぬ国王が、かつて、いただろうか?
揺り籠から、這い出した途端、
わずか九か月で、私は国王にされた。
国王となることを望んだ臣下の誰よりも、
私は、臣下となることを、望み、願っている。
バッキンガム陛下に、ご健勝と、喜ばしい知らせを!
国王では、バッキンガム、逆賊ケイドは、捕らえられたのか?
それとも、軍勢を強めるために、退いただけか?
クリフォードあの者は逃げ、軍勢は皆、降伏しました、わが君。
このように、へりくだり、首に縄を掛け、
生か、死か、陛下の裁きを待っております。
国王ならば、天よ、永遠の門を開き、
わが感謝と称賛の誓いを、迎え入れてくれ!
兵士たち、今日、そなたたちは、わが命を贖い、
君主と祖国を、どれほど深く愛するか、示した。
これからも、この善き心を、持ち続けよ。
ヘンリーは、不運な者ではあるが、
決して、恩知らずにはならぬと、確信せよ。
ゆえに、感謝し、そなたたち皆を赦し、
それぞれの郷里へ、帰らせる。
一同国王、万歳! 国王、万歳!
使者陛下、どうか、お知りおきください。
ヨーク公爵が、今しがた、アイルランドから帰還し、
ガロウグラスの重装兵と、勇猛なカーンの軽装兵からなる、
強大で、力ある軍勢を率い、
誇らかな陣容で、こちらへ進んでおります。
そして、道すがら、絶えず、こう布告しております。
武器を取ったのは、陛下のもとから、
逆賊と呼ぶサマセット公爵を、除くためだけだと。
国王こうして、わが国は、ケイドとヨークの間で、苦しめられる。
嵐を逃れた船が、
たちまち凪に捕らわれ、海賊に乗り込まれるように。
今、ケイドは追い返され、配下も散った。
すると今度は、ヨークが、あの者の後詰めのように、武器を取る。
バッキンガム、頼む。行って、ヨークを迎え、
武装の理由を、尋ねてくれ。
エドマンド公爵を、ロンドン塔へ送ると、伝えよ。
そして、サマセット、そなたを、そこへ委ねることにしよう、
ヨークから、その軍勢が解かれるまで。
サマセットわが君、
祖国のためになるなら、喜んで、
自ら牢へ入ります。あるいは、死へ向かいましょう。
国王どのようなことがあっても、言葉を荒くしすぎるな。
ヨークは、気性が激しく、厳しい言葉には、耐えられぬ。
バッキンガム承知いたしました、わが君。すべてが、
陛下の利益となるよう、取り計らいます。
国王来い、妻よ、中へ入ろう。そして、もっと、よく国を治める術を学ぼう。
さもなければ、イングランドは、なおも、わが惨めな治世を呪うだろう。
