タルボット聖ジョージと勝利のため! 戦え、兵士たち、戦え!
摂政は、タルボットとの約束を破り、
われらを、フランスの剣の猛威に置き去りにした。
ジョン・タルボットはどこだ? 休め、息をつけ。
私は、おまえに命を与え、死から救い出したぞ。
ジョン・タルボットおお、二度の父上、私は二度、あなたの息子となりました!
初めに授かった命は、もはや失われ、尽きていました。
そこへ、運命をものともしない父上の武人の剣が、
定められた死の時に、新しい日付を与えてくれたのです。
タルボットおまえの剣が、王太子の兜から火花を散らしたとき、
その火が父の胸を温め、あつかましいまでの、
勝利への誇りを燃え立たせた。すると、鉛のような老いも、
若い血気と戦の激情に命を吹き込まれ、
アランソン、オルレアン、ブルゴーニュを打ち倒し、
ガリアの驕りから、おまえを救い出したのだ。
怒り狂うオルレアンの私生児は、
わが息子よ、おまえから血を奪い、
おまえの初陣の純潔を奪った。私は、すぐさま、そいつと出会い、
たちまち刃を打ち交わし、
私生児の血を、いくらか流させた。さらに、辱めて、
こう言ってやった。「汚れた、卑しい、
不義の血を、おまえから流させてやる。
その身分も価値も、わが勇敢な息子タルボットから、
無理やり奪った清らかな血には、遠く及ばぬ」と。
ここで、私生児を討ち果たそうとしたが、
強力な援軍が押し寄せた。答えてくれ、父の心そのものよ、
疲れてはいないか、ジョン? 具合はどうだ?
今からでも、戦場を離れ、逃げてくれるか、
騎士道の息子たる証印を、その身に刻んだ今こそ?
逃げて、私が死んだあと、その仇を討て。
一人増えたところで、私には大した助けにならぬ。
よくわかっている、あまりにも愚かだ、
小さな一艘の舟に、われらの命すべてを賭けるなど!
今日、フランス人の猛威で死なずとも、
明日は、ひどい老いで死ぬ身だ。
私が残っても、敵が得るものはない。
私の命が、一日短くなるだけだ。
おまえとともに、母も死ぬ、わが家の名も、
私の死の仇を討つ者も、おまえの若さも、イングランドの誉れも。
おまえが残れば、そのすべてと、さらに多くを危険にさらす。
おまえが逃げれば、そのすべてが救われる。
ジョン・タルボットオルレアンの剣など、私には痛くありません。
父上の、そのお言葉が、胸から命の血を絞り出す。
これほどの恥で買う利を得て、
つまらぬ命を救い、輝く名誉を殺すくらいなら、
若きタルボットが、老いたタルボットから逃げるより先に、
私を乗せる臆病な馬よ、力尽きて死ね!
私を、フランスの百姓の小倅と同じにし、
恥の物笑いに、災いの餌食にしてしまえ!
父上が勝ち得た、すべての栄光にかけて、
私が逃げるなら、私はタルボットの息子ではありません。
もう逃げろとは仰らないでください。何の役にも立たない。
タルボットの息子なら、タルボットの足もとで死にます。
タルボットならば、クレタの必死の父を追って来い、
わがイカロスよ。おまえの命は、私には愛しい。
戦うというなら、父の傍らで戦え。
立派な勇者と証しを立て、誇りのうちに死のう。
