ヨーク王太子の大軍を、犬のように追っていた、
足の速い斥候どもは、まだ戻らぬのか?
使者戻りました、閣下。報告によれば、
王太子は軍勢を率いて、ボルドーへ向かい、
タルボットと戦うとのこと。さらに、その行軍の途中、
閣下の間者が見つけました、
王太子の軍より強大な、二つの軍団が、
彼と合流し、ボルドーへ進軍したのを。
ヨークあの悪党サマセットに、疫病が取りつけばいい!
この包囲戦のため召集し、送ると約束した、
騎兵を、こうして遅らせおって!
名高いタルボットは、私の援軍を待っているのに、
私は裏切り者の悪党に愚弄され、
あの高潔な騎士を助けることができぬ。
神よ、この窮地の彼を、お救いください!
もし彼が倒れれば、フランスでの戦は終わりだ。
ルーシーイングランドの力を率いる、高貴なる将よ、
今ほど、フランスの地で必要とされたときはありません。
名高いタルボットを救いに、馬を駆ってください。
今や彼は、鉄の帯にぐるりと巻かれ、
恐ろしい破滅に取り囲まれている。
ボルドーへ、武勇の公爵! ボルドーへ、ヨーク!
さもなくば、さらばタルボット、フランス、そしてイングランドの名誉。
ヨークああ神よ、高慢な心で、
私の騎兵隊を引き止めるサマセットが、タルボットの立場なら!
そうすれば、裏切り者の臆病者を犠牲にして、
勇敢な紳士を救えるものを。
狂おしい憤り、荒れ狂う怒りが、私を泣かせる、
腑抜けた裏切り者が眠るあいだに、われらが、こうして死ぬとは。
ルーシーああ、窮地の将へ、いくらかでも援軍を!
ヨーク彼が死ねば、われらは敗れる。私は、武人の約束を破る。
われらは嘆き、フランスは笑う。われらは失い、敵は日ごとに得る。
すべては、あの卑劣な裏切り者、サマセットのせいだ。
ルーシーならば神よ、勇敢なタルボットの魂に慈悲を。
そして、その息子、若きジョンにも。二時間ほど前、
父なる武将のもとへ急ぐ道中で、会いました。
この七年、タルボットは息子に会っていない。
そして今、二人は、ともに命尽きる場所で再会するのです。
ヨークああ、高潔なタルボットに、何の喜びがあろう、
若い息子を、自分の墓へ迎え入れるとは?
行け! 苛立ちに、息も詰まりそうだ、
引き離された親子が、死の時に挨拶を交わすとは。
さらば、ルーシー。わが力でできるのは、ただ、
彼を助けられぬ、その原因を呪うことだけだ。
メーヌ、ブロワ、ポワティエ、トゥールは奪い去られた。
すべて、サマセットと、その遅滞のせいだ。
ルーシーこうして、内紛という禿鷹が、
かほどの大将たちの胸を食い荒らすあいだに、
眠りこけた怠慢が、みすみす失わせる、
亡くなって、まだ冷めきらぬ征服王の勝利を。
人の記憶に、永遠に生きる、あの王、
ヘンリー五世の勝利を。彼らが互いに邪魔し合うあいだに、
命も、名誉も、領土も、すべてが破滅へなだれ込む。
