タルボットボルドーの城門へ行け、ラッパ手。
敵の司令官を、城壁へ呼び出せ。
タルボットイングランドのジョン・タルボットが、将たる者どもよ、貴様らを呼び出す。
イングランド王ハリー陛下に、武をもって仕える身として。
陛下のお望みは、こうだ。城門を開け。
われらに頭を垂れ、わが主君を貴様らの主君と仰ぎ、
従順な臣下として、忠誠を誓え。
さすれば、私は、この血まみれの軍勢を引き揚げよう。
だが、差し出したこの和平に顔をしかめるなら、
貴様らは、私に付き従う三者の猛威を招くことになる。
痩せ細る飢え、四つ裂きの刃、城壁をよじ登る炎だ。
その三者は、ひとたび愛の申し出を拒まれれば、
空に挑む、貴様らの壮麗な塔を、
たちまち地面と同じ高さにならすぞ。
フランス軍司令官不吉で恐ろしい、死を告げる梟め!
わが国を脅かし、血まみれの鞭で打つ者め!
貴様の暴虐も、いよいよ終わりが近い。
死者となるほか、この城へは入れぬぞ。
誓って言う、われらの守りは堅く、
打って出て戦う力も、十分にある。
貴様が退けば、兵を整えた王太子が、
戦の罠を張り、貴様を絡め取る。
左右には、すでに部隊が陣を敷き、
逃げる自由を、壁のように塞いでいる。
どちらへ向きを変えようと、助かる道はない。
目の前には、死が、見紛うことなき破滅を携えて立ちはだかり、
青ざめた滅亡が、正面から貴様を迎える。
一万のフランス兵は、聖餐にかけて誓った。
あの恐ろしい大砲を放つ相手は、
キリスト教徒のうち、イングランドのタルボットただ一人だと。
見ろ、そこに立つ貴様は、まだ息づく勇者、
不屈にして、征服されたことのない魂を持つ男だ!
これが、貴様の武名に私が捧げる、最後の誉れ、
敵である私からの、当然の賛辞だ。
今まさに、砂を落とし始めた砂時計が、
その一時間を刻み終える前に、
今は血色よく立つ貴様を見ている、この目が、
しなび、血にまみれ、青ざめ、死んだ貴様を見ることになる。
フランス軍司令官聞け! 聞け! 王太子の太鼓だ。弔いを告げる鐘が、
臆病な貴様の魂に、重苦しい調べを歌っている。
私の鐘も、貴様の恐ろしい旅立ちを打ち鳴らしてやる。
タルボットはったりではない。敵の音が聞こえる。
軽騎兵を出し、敵の両翼を探らせろ。
ああ、何という怠慢、何という無警戒な軍規だ!
われらは、囲いへ追い込まれ、柵に閉じ込められた。
イングランドの怯えた鹿の小さな群れが、
吠え立てるフランスの野良犬どもに、惑わされている!
われらがイングランドの鹿ならば、今こそ血気盛んに猛り立て。
痩せ鹿のように、一噛みされて倒れるな。
むしろ、怒り狂った、死に物狂いの雄鹿となり、
鋼の角で、血に飢えた猟犬どもに立ち向かえ。
臆病者どもを遠巻きにさせ、逆に追い詰めてやれ。
一人一人、この命を、私の命ほど高く売れ。
われらが高くつく鹿だと、思い知らせてやろう、友よ。
神と聖ジョージ、タルボットとイングランドの大義よ、
この危うい戦いに、われらの旗を栄えさせたまえ!
