ヘンリー四世 第二部
第 5 幕 第 4 場
捕吏たちが、クイックリー女将とドル・ティアシートを引きずって登場。
女将やめろ、このとんでもない悪党。お前を首吊りにできるなら、神様、どうか、わたしを死なせてください。肩が外れたじゃないか。
第一の捕吏警吏から、こいつを引き渡された。請け合うが、鞭のご馳走をたっぷり食わせてやる。この女がらみで、近ごろ一人か二人殺されているからな。
ドル胡桃鉤め、胡桃鉤め、嘘をつくな。さあ来い。言っておくぞ、この呪われた牛の胃袋みたいな顔の悪党。今、腹にいる子が流れたら、自分の母親を殴ったほうがまだましだったと思わせてやる、この紙みたいな顔の悪党め。
女将ああ主よ、サー・ジョンが来てくれたら。誰かにとって、血まみれの日にしてくれるのに。ですが神様、どうか、この女の腹の実が流れますように。
第一の捕吏流れれば、クッションがまた一ダース揃うぞ。今は十一個しかないからな。さあ、二人とも一緒に来いと命じる。お前たちとピストルが、皆で殴った男が死んだからだ。
ドル言っておくぞ、この香炉に入った痩せ男。こんなことをしたお前を、思い切り鞭打ちにしてやる。この青蠅の悪党、汚く飢えた懲らしめ屋め。お前が鞭打たれなかったら、わたしは腰丈の服を半分捨ててやる。
第一の捕吏さあ、さあ、女遍歴の騎士殿、来い。
女将ああ神様、正義がこうして力を打ち負かすとは。まあ、我慢の先には楽が来ます。
ドル来い、この悪党。判事のところへ連れていけ。
女将そうだ、来い、この飢えた血の猟犬。
ドル死神親方、骨親方。
女将この骸骨め。
ドル来い、この薄っぺら。来い、この悪党。
第一の捕吏よろしい。
一同退場。
