シャローいや、果樹園をご覧に入れよう。あずまやで、私が接ぎ木した去年の林檎を、キャラウェイの実一皿と一緒に食べるのです。それから、あれこれと。さあ、従弟サイレンス。それから寝床へ。
フォールスタッフ神にかけて、ここは立派で豊かな屋敷ですな。
シャロー痩せた土地です、痩せています。皆、物乞い、皆、物乞いです、サー・ジョン。もっとも、空気はよい。広げろ、デイヴィー。広げろ、デイヴィー。よし、うまいぞ、デイヴィー。
フォールスタッフこのデイヴィーは、いろいろ役立ちますな。召使いであり、家の夫でもある。
シャローよい若者です、よい若者。飛び切りよい若者です、サー・ジョン。まったく、夕食にサック酒を飲みすぎました。よい若者だ。さあ、座って、座って。おいで、従弟。
サイレンスおや、お前さん、こう言うではないか。我らは――
サイレンス食べて陽気にするばかり、
楽しい年を神へ感謝するばかり。
肉が安く、女が高く、
元気な若者、あちらこちらを
陽気に歩く、
いつも、そこかしこで陽気に歩く。
フォールスタッフ陽気な心だ。よきサイレンス殿、あとで、その歌へ乾杯しよう。
シャローデイヴィー、バードルフ殿へ酒を。
デイヴィー愛しい旦那、お座りください。すぐ参ります。飛び切り愛しい旦那、お座りを。小姓殿、よき小姓殿、お座りください。どうぞ召し上がれ。食べ物に足りないものは、飲み物で補います。でも我慢してください。心こそすべてです。
シャロー陽気に、バードルフ殿。そちらの小さな兵士も、陽気にな。
サイレンス陽気に、陽気に、女房が全部持っていった。
女は小さくても大きくても、口うるさい。
大広間で髭が皆動けば、楽しいぞ。
陽気な謝肉祭よ、ようこそ。
陽気に、陽気に。
フォールスタッフサイレンス殿が、これほどの気性の男とは思いませんでした。
サイレンス私がですか。これまでに二度や三度は、陽気になったことがありますぞ。
デイヴィー革外套という林檎を、一皿どうぞ。
シャローデイヴィー。
デイヴィー旦那様。すぐ参ります。
デイヴィー酒を一杯いかがです、旦那。
サイレンス生きのよい、上等な酒を一杯。
愛する女へ乾杯しよう。
陽気な心は長生きするぞ。
フォールスタッフうまい、サイレンス殿。
サイレンス我らが陽気になるなら、今こそ夜の甘いところが来た。
フォールスタッフサイレンス殿の健康と長寿を。
サイレンス杯を満たし、こちらへ回せ。
一マイルでも、底まで乾杯しよう。
シャロー正直者バードルフ、ようこそ。何か欲しい物があるのに呼ばなければ、呪われるぞ。小さな小さな泥棒、ようこそ。
シャローまことに、ようこそ。バードルフ殿と、ロンドン中の騎士方へ乾杯しよう。
デイヴィー死ぬ前に、一度ロンドンを見たいものです。
バードルフ向こうで会えたなら、デイヴィー――
シャローまったく、一緒に一クォート飲むのだろう。なあ、バードルフ殿。
バードルフええ、旦那様、二クォート壺で。
シャロー神の御足にかけて、礼を言う。この悪党は請け合って、お前から離れぬぞ。逃げ出したりしない。血統の確かな奴だ。
バードルフわたしも、この男から離れません。
シャロー何と、王様のような物言いだ。何一つ不自由するな。陽気にやれ。
シャロー戸口にいるのは誰か見ろ。誰が叩く。
フォールスタッフよし、今ので、わしへ正しく返したな。
サイレンス私へ正しく返し、
騎士の位を授けよ。
サミンゴー。
そうではないか。
フォールスタッフそのとおり。
サイレンスそうか。ならば年寄りにも、何かできると言ってくれ。
デイヴィー旦那様、宮廷から知らせを持って、ピストルという男が来ています。
フォールスタッフ宮廷からだと。入れろ。
フォールスタッフどうした、ピストル。
ピストルサー・ジョン、神のお守りを。
フォールスタッフどんな風に吹かれ、ここへ来た、ピストル。
ピストル誰にもよいことを吹きつけぬ悪風ではない。愛しい騎士よ、今やあなたは、この国で最も偉大な者の一人だ。
サイレンス聖母にかけて、その男はバーソンのパフ親方にすぎぬと思うぞ。
ピストルパフだと。
その歯へ、ふっと吹いてやる。この上なく卑しく、臆病な裏切り者め。
サー・ジョン、俺はあなたのピストル、あなたの友。
大慌てで馬を走らせ、あなたのもとへ来た。
知らせを運び、幸運な喜びを運び、
黄金の時代と、値千金の幸せな報せを運んだ。
フォールスタッフ頼むから、この世の人間らしく伝えてくれ。
ピストル世界など、卑しい俗人どもなど、知ったことか。
俺が語るのはアフリカ、そして黄金の喜びだ。
フォールスタッフおお、卑しいアッシリアの騎士よ、知らせは何だ。
コフェチュア王へ、真実を知らせよ。
サイレンスそれにロビン・フッド、スカーレットとジョン。
ピストル糞溜めの野良犬が、ヘリコンの詩神たちへ刃向かうのか。
よい知らせが、これほど侮られるのか。
ならばピストルよ、復讐の女神の膝へ、頭を置け。
サイレンス正直な紳士殿、あなたがどのような育ちか、私にはわからぬ。
ピストルならば、それを嘆け。
シャロー失礼をお許しください。宮廷から知らせを持って来られたなら、方法は二つだけと心得ます。話すか、隠すかです。私は王の下で、いくらか権限を持つ者です。
ピストルどの王の下だ、ベソニア人。答えよ、さもなくば死ね。
シャローハリー王の下です。
ピストルハリー四世か、五世か。
シャローハリー四世です。
ピストルそんな役職など知ったことか。
サー・ジョン、あなたの愛しい小羊が、今や王だ。
ハリー五世こそ、その人。俺は真実を語る。
ピストルが嘘をついたなら、こうして俺へ
スペインの法螺吹きのように、無花果の指を向けよ。
フォールスタッフ何だ、老王は死んだのか。
ピストル戸の釘と同じく死んだ。俺の語ることは正しい。
フォールスタッフ急げ、バードルフ。馬へ鞍を置け。ロバート・シャロー殿、この国のどんな役職でも選べ。あなたのものだ。ピストル、お前へは位を二重に装填してやろう。
バードルフああ、喜ばしい日だ。
この幸運は、騎士の位と取り替えても惜しい。
ピストル何だ。俺はよい知らせを運んだぞ。
フォールスタッフサイレンス殿を寝床へ運べ。シャロー殿、シャロー卿――何にでもおなりなさい。わしは運命の執事だ。長靴を履け。一晩中、馬を走らせるぞ。ああ、愛しいピストル。急げ、バードルフ。
フォールスタッフさあ、ピストル、もっと話せ。それと一緒に、自分自身が得をすることも何か考えろ。長靴を、長靴を、シャロー殿。若き王は、わしが恋しくて病んでいるはずだ。誰の馬でも勝手に取ろう。イングランドの法は、わしの言いなりだ。わしの友だった者は幸い。そして首席判事へ災いあれ。
ピストル卑しい禿鷹どもが、奴の肺もつかみ取れ。
「この前まで送っていた、あの暮らしはどこだ」と皆が言う。
何だ、ここにあるではないか。喜びの日々よ、ようこそ。
