第一のフランス兵やあ、みんな。どうした? 何かあったのか?
なぜそんな家財を背負っている?
何だ、四半期の引っ越し日だから、ねぐらを移して、
袋も荷物も丸ごと運ぶのか?
第二のフランス兵引っ越し日? ああ、体を四つに切られる日かもな。
そこらじゅうを飛び回っている知らせを聞いていないのか?
第一のフランス兵何の知らせだ?
第三のフランス兵フランス艦隊が海で壊滅し、
イングランド軍が上陸したんだ。
第一のフランス兵それがどうした?
第二のフランス兵それがどうした、だと? 逃げるなら今だろう、
憎しみと破滅が、すぐそこまで来ているんだぞ?
第一のフランス兵落ち着けよ。奴らはここから十分遠い。
この国の奥まで食い込む前に、きっと迎え撃たれ、
高い代償を払わされるさ。
第二のフランス兵そうやってキリギリスは時を過ごす、
冬が来るまで、浮かれ騒いでな。
時を取り戻したくなっても、もう遅い、
凍える寒さが、呑気な頭を噛んだあとでは。
雨が降り始めるのを見てからでなければ、
外套の用意をしようとしない奴は、
その怠りのせいで、ひょっとすると、
思いもよらぬ時に、ずぶ濡れになる。
守る家族と、これだけの荷を抱える俺たちは、
早いうちに、荷と自分らの行き先を探さなきゃならん、
いざ探そうとした時、救いがなくならぬようにな。
第一のフランス兵では、おまえは勝ち目がまるでないと思い、
祖国が征服されると考えているらしいな。
第三のフランス兵先のことはわからん。最悪を恐れておくに越したことはない。
第一のフランス兵それでも戦え。血を分けた子にあるまじく、
苦しむ親を見捨てるよりは。
第二のフランス兵ふん、すでに武器を取った味方だけでも、
恐ろしい数の何百万という兵になる、
あの一握りの敵と比べれば。
だが勝つのは、道理ある側に決まっている。
エドワードは、先王の姉の息子、
一方のヴァロワ家のジャンは、血筋が三親等も遠い。
女それに、こんな予言が国中に広まっています、
昔、修道士だった男が世に出したもので、
そのお告げは、これまで何度も本当になった。
今度はこう言うのです。「時はまもなく来る、
西で目覚めた獅子が、
フランスの百合の花を奪い去る時が」。
こうした話や、似たような噂が、皆さん、
大勢のフランス人の心を凍らせているのです。
第四のフランス兵逃げろ、同胞よ、フランスの民よ!
幸せな命の根、甘い花咲く平和は、
すっかり捨てられ、この国から追い出された。
代わって、略奪を強いる戦が、
家々の屋根に鴉のように群がっている。
虐殺と災厄が、おまえたちの通りを歩き、
歯止めもなく、通るそばから荒らし尽くす。
その有り様を、俺は今しがたこの目で見た、
ここへ来る途中、あの美しい山の上からだ。
目を届くかぎり遠くへ凝らすと、
五つもの町が、すべて炎に包まれていた。
麦畑も葡萄畑も、かまどのように燃え、
立ちこめる煙が風に流され、
わずかに脇へそれた時には、さらに見えた、
炎を逃れた哀れな住民たちが、
数え切れぬほど、兵士の槍に倒れるのを。
怒りの恐ろしい使徒たちは、三つの道に分かれ、
悲劇の行進を、足並み揃えて進んでいる。
右手から来るのは、勝ち進む王、
左手からは、血気にはやる手綱なき王子、
そして中央には、わが国のきらめく大軍。
三軍は離れていても、一つの企みに結ばれ、
行く先々を荒れ野に変えようとしている。
だから逃げろ、民よ、知恵があるなら、
もっと遠くに住みかを探せ。
ここに留まれば、妻は辱められ、
泣いて見ている目の前で、財産を山分けにされる。
身を隠せ、今まさに嵐が起ころうとしている。
急げ、急げ! もう軍鼓が聞こえる気がする。
ああ、哀れなフランス、滅びるのではと恐ろしくてならぬ。
おまえの栄光は、崩れかけた壁のように揺れている。
