第一の貴族殿、肌着をお替えになるようお勧めします。激しく動いたせいで、生贄のように湯気を立てておいでです。空気が出れば、空気は入る。殿が放つ空気ほど、外にある空気に健やかなものはありません。
クロートン肌着が血まみれなら替えるさ。俺はあいつに傷を負わせたか?
第二の貴族(傍白。)いいえ、誓って。あいつの堪忍袋にさえ傷一つ。
第一の貴族傷ですと! 傷がないというなら、あの体はなかなか立派な死骸です。傷がないというなら、鋼が通り抜ける街道です。
第二の貴族(傍白。)殿の鋼は借金持ちだった。町の裏口から逃げ出しましたよ。
クロートンあの悪党、俺に立ち向かおうとしなかった。
第二の貴族(傍白。)ええ。ずっと前へ逃げていました、殿のお顔めがけて。
第一の貴族立ち向かうですと! 殿にはご自分の領地が十分ある。ですがあの男はさらに足してくれた。殿に地面を何寸か譲りました。
第二の貴族(傍白。)殿が大海を持つのと同じだけの寸法をな。子犬どもめ!
クロートンあいつらが俺たちの間に入らなければよかった。
第二の貴族(傍白。)私もそう願います、殿という馬鹿が地面に横たわると何尺か、測り終えるまでは。
クロートンしかもあの女、俺を拒んであんな男を愛すとは!
第二の貴族(傍白。)正しい選択をするのが罪なら、あの方は地獄行きですな。
第一の貴族殿、いつも申しているとおり、あの方の美しさと頭は釣り合いません。見事な看板ではありますが、知恵の光が反射するのをほとんど見たことがない。
第二の貴族(傍白。)馬鹿には光を当てぬのさ、照り返しでご自分が傷つかぬようにな。
クロートン来い、部屋へ戻るぞ。何か傷を負わせてやりたかった!
第二の貴族(傍白。)私はごめんです。驢馬が落ちたという程度なら別ですが、大した傷ではありませんから。
クロートンお前たちも来るな?
第一の貴族お供いたします。
クロートンいや、来い、一緒に行こう。
第二の貴族承知しました、殿。
