コミーニアス息をつけ、友らよ。よく戦った。我らはローマ人らしく
引き上げてきた。踏みとどまるのに愚かでもなく、
退くのに臆病でもなく。いいか、諸君、
また攻めかけられるぞ。我らが打ち合っている間、
途切れ途切れに、風の運ぶままに、
味方の突撃の音が聞こえていた。ローマの神々よ!
我らが我らの成功を願うように、味方の成功を導きたまえ、
双方の軍が笑みを浮かべた顔で出会い、
感謝の犠牲を捧げられるように。
コミーニアス知らせは?
使者コリオライの市民が打って出て、
ラーシアスとマーシアスに戦を挑みました。
味方が塹壕まで押し戻されるのを見て、
それから私は駆けてまいりました。
コミーニアス真実を語ってはいるが、
うまく語ってはいないようだ。それはどれほど前だ?
使者一時間以上前です、閣下。
コミーニアス一マイルもないぞ。ついさっき敵の太鼓が聞こえた。
どうして一マイルの道に一時間を混ぜ込んで、
知らせをこれほど遅らせた?
使者ヴォルサイ人の斥候に
追い回され、三、四マイルも
迂回せざるを得ませんでした。さもなければ、
半時間前にご報告できておりました。
コミーニアスあそこにいるのは誰だ、
皮を剥がれたような姿の男は。おお、神々よ!
マーシアスの刻印がある。しかも私は
前にもあの男をああして見たことがある。
マーシアス(奥で。)遅かったか?
コミーニアス羊飼いが雷と手鼓を聞き分ける以上に、
私はマーシアスの舌の響きを
どんな下々の男の声からも聞き分ける。
マーシアス遅かったか?
コミーニアスああ、他人の血にまみれて来たのでなく、
自分の血を纏って来たのならな。
マーシアスおお、抱かせてくれ、
求婚したときと同じくたしかな腕で、
婚礼の日が終わり、蝋燭が寝室へと燃えていたときと同じく
浮き立つ心で!
コミーニアス戦士の華よ、
タイタス・ラーシアスはどうしている?
マーシアス布告に追われている男そのものだ。
ある者は死罪に、ある者は追放にと言い渡し、
こちらは身代金で許し、あるいは憐れみ、あちらは脅す。
ローマの名においてコリオライを押さえている、
ちょうど、いつでも放てるように、
引き綱に繋いだ猟犬を撫でるように。
コミーニアスあの奴隷はどこだ、
お前たちが塹壕まで打ち返されたと私に告げた男は。
どこにいる? ここへ呼べ。
マーシアス放っておけ。
あれは真実を告げたのだ。だが我らの紳士諸君ときたら——
あの平の兵どもは——疫病め! あんな奴らに護民官だと!——
鼠が猫を避けるのだって、あいつらが自分たちより
ひどい屑どもから逃げたほどではない。
コミーニアスだがどうやって勝った?
マーシアス話している暇があるか? あるまい。
敵はどこだ? この野の主はあなた方か?
違うなら、なぜそうなる前に手を休める?
コミーニアスマーシアス、
我らは不利な形で戦い、
目的を得るために退いたのだ。
マーシアス敵の陣立てはどうなっている? 信頼する兵を
どちらの側に置いたか、ご存じか?
コミーニアス私の推量では、マーシアス、
前衛の部隊はアンシアム勢だ、
最も信頼している者たち。その上にオーフィディアス、
彼らの希望の心臓そのものだ。
マーシアスお願いします、
共に戦ったあらゆる戦いにかけて、
共に流した血にかけて、変わらぬ友であろうと
交わした誓いにかけて、私をまっすぐ
オーフィディアスとそのアンシアム勢に向けてください。
そして今を先延ばしにせず、
掲げた剣と投げ槍で空を満たし、
まさにこの一時間で決着をつけましょう。
コミーニアス私としては、あなたを
温かい湯へ導き、
香油を塗ってさしあげたいところだが、それでも
あなたの望みを拒む勇気はない。選ぶがいい、
あなたの働きを最もよく助けられる者を。
マーシアスそれは、
最も進んでやろうという者たちだ。もしここに——
疑うのは罪だろうが——私が塗りたくられている
この絵の具を愛する者がいるなら。もし自分の身より
悪評を恐れる者がいるなら。
もし勇ましい死は悪しき生に勝ると考え、
祖国は自分より尊いと考える者がいるなら、
その者だけでも、そう思う者が何人でも、
こう剣を振って心の内を示し、
マーシアスに続け。
マーシアスおお、私だけを! 私を一振りの剣にする気か?
この見せかけが上辺だけでないなら、諸君の誰が
四人分のヴォルサイ人でないだろう。誰ひとり、
あの偉大なオーフィディアスに向かって、
あの男に劣らぬ硬い盾を掲げられぬ者はいない。皆に礼を言うが、
一定の人数を、皆の中から選ばねばならぬ。残りの者は
この務めを別の戦で担ってくれ、
事の起こるままに。どうぞ行軍を。
そして四人が、どの者が最も気の進む者かを、
すぐに私の指揮下へ選り分けてくれ。
コミーニアス進め、仲間たち。
この意気込みを本物にしてみせろ。そうすれば諸君は
何もかも我らと分かち合うのだ。
