アントニー聞け! 大地が私にもうその上を踏むなと言っている。
私を載せているのが恥ずかしいのだ! 友よ、こちらへ来い。
私はこの世で遅れを取りすぎて、
永久に道を見失った。私は黄金を積んだ
船を一隻持っている。それを取って分けよ。逃げて、
シーザーと和解するがよい。
一同逃げるだと! 我らはご免です。
アントニー私自身が逃げたのだ。そして臆病者たちに
走って背中を見せる術を教えてしまった。友よ、行ってくれ。
私は自分で一つの道を決めた、
お前たちを必要としない道を。行ってくれ。
私の財宝は港にある、それを取れ。おお、
私は見るのも赤面するようなものに従ってしまった。
髪の毛までが反乱を起こしている。白髪は
茶色の髪を無謀だと責め、茶色の髪は白髪を
臆病と耄碌だと責める。友よ、行ってくれ。お前たちには
私から幾人かの友への手紙を持たせよう、その者たちが
お前たちの道を掃き清めてくれる。頼む、悲しい顔をするな、
嫌だという返事もするな。私の絶望が告げる
合図を受け取れ。自ら自らを見捨てるものは
見捨てておけ。すぐに海辺へ行け。
あの船と財宝はお前たちのものにしてやる。
少しの間、私を一人にしてくれ、頼む。さあ。
いや、そうしてくれ。実のところ、私はもう命令する力を失った、
だから頼んでいるのだ。またすぐに会おう。
エロスさあ、優しい奥方様、あの方のもとへ、慰めて差し上げてください。
アイラスそうなさいませ、この上なくいとしい女王様。
チャーミアンそうなさいませ! ほかに何がございましょう。
クレオパトラ座らせておくれ。おおジューノー様!
アントニーいや、いや、いや、いや、いや。
エロスこれがお目に入りませぬか、閣下?
アントニーおお、恥だ、恥だ、恥だ!
チャーミアン奥方様!
アイラス奥方様、おお善き女帝様!
エロス閣下、閣下——
アントニーそうだ、若造よ、そうだ。あの男はフィリッパイで
踊り子のように剣を鞘に納めていた。その間に私が
痩せて皺だらけのキャシアスを討った。そして狂ったブルータスに
とどめを刺したのもこの私だ。あの男はただ
副官任せにしていただけで、勇ましい戦の陣形には
何の心得もなかった。それが今は——もうよい。
クレオパトラああ、そばに寄って。
エロス女王様です、閣下、女王様です。
アイラスおそばへ、奥方様、お声をかけて差し上げてください。
恥のあまり、人が変わっておしまいです。
クレオパトラではそう、支えておくれ。おお!
エロスこの上なく気高いお方、お立ちください。女王様がお近づきです。
お首は垂れ、死がその身を捕らえようとしております。ただ
あなたのお慰めがそれを救うのです。
アントニー私は名声に対して罪を犯した、
この上なく卑しい踏み外しを。
エロス閣下、女王様です。
アントニーおお、どこへ私を導いたのだ、エジプトよ。見よ、
私は自分の恥をあなたの目から逸らそうと、
不名誉のうちに滅ぼして後に残してきたものを
振り返っている。
クレオパトラおお我が君、我が君、
臆病な私の帆をお赦しください! まさかあなたが
追ってこられるとは思いもしませんでした。
アントニーエジプトよ、あなたはよく知っていたはずだ、
私の心があなたの舵に糸で結びつけられていて、
あなたが私を引いていくことを。私の魂に対する
あなたの完全な支配権をあなたは知っていた。そして
あなたの目配せ一つが、神々の命令をも押しのけて
私に命じうることも。
クレオパトラおお、お赦しを!
アントニー今や私は
あの若造に卑屈な和議を送り、身をかわし、
低められた者の小細工でごまかさねばならぬ。この私が、
世界の半分を思うままに操り、
運を作り、また壊してきたこの私が。あなたは知っていたはずだ、
どれほどあなたが私の征服者であるかを。そして
私の剣が、あなたへの愛によって弱められて、
どんなことでもその愛に従うことを。
クレオパトラお赦しを、お赦しを!
アントニー涙を落とすな、と言っている。その一滴が
勝ち得たもの失ったもののすべてに値するのだ。口づけをくれ。
これだけで私は報われる。我らは家庭教師を使者に送った。
あれは戻ったか? 愛しい人よ、私は鉛のように重い。
誰か、酒を、それに食べ物を! 運命の女神は知っている、
最も激しく打ちかかってくるときこそ、我らが最も彼女を侮ることを。
