バートラムあなたの名はフォンティベルだと聞いたが。
ダイアナいいえ、殿、ダイアナです。
バートラム名に冠した女神そのもの。
しかも、その名にさらに値打ちを足す美しさ! だが、美しい人、
その見事な体には、恋する力が何ひとつないのか?
若さの生き火が心に火をつけないなら、
あなたは乙女ではない、石の像だ。
死んだときにこそ、今のその姿でいるがいい、
今のあなたは冷たく厳しい。
今こそ、あなたの母上が
愛らしいあなたを身ごもったときのようであるべきだ。
ダイアナ母はそのとき、貞淑でした。
バートラムなら、あなたもそうあるべきだ。
ダイアナいいえ。
母が果たしたのは務めだけ。殿、あなたが
奥方に果たすべき務めと同じです。
バートラムその話はやめろ。
頼む、私の誓いに逆らわないでくれ。
あの女とは無理やり結ばれた。だが、あなたを愛するのは
愛そのものの甘い力に結ばれたからだ。永遠に
あなたへ尽くす、あらゆる務めを果たそう。
ダイアナええ、男は女に奉仕する、
女が男に身を捧げるまでは。けれど、私たちの薔薇を摘めば、
残すのは棘だけ、裸の私たち自身を刺させ、
その裸をあざ笑うのです。
バートラム私はこれほど誓ったではないか!
ダイアナ誓いの数が多いから、真実になるのではありません、
ただ一つの飾らぬ誓いを、真実として誓ってこそです。
聖ならぬものにかけて、私たちは誓わず、
至高のお方を証人にします。では、どうか教えてください、
もし私が、神の偉大な御徳にかけ、
あなたを心から愛すと誓ったら、私の誓いを信じますか、
その実、あなたをひどく粗末に愛していたとして? そんな理屈は立ちません、
愛していると公言するお方にかけて誓いながら、
そのお方に背くことをするなんて。ですから、あなたの誓いは
言葉と、みすぼらしい条件ばかり、封印もされていない、
少なくとも私には、そう思えます。
バートラム考えを変えろ、変えてくれ。
そんなに清く残酷になるな。愛は清い。
私の誠実さは、あなたが男たちを責めるような
悪巧みなど一度も知らない。もう身を引かず、
病みついた私の欲望に、その身を与えてくれ、
そうすれば癒える。私のものだと言ってくれ、そしていつまでも、
始まったままの私の愛は、変わらず続く。
ダイアナ男はこんな難所にも、望みの縄を掛け、
女が操を捨てるところまで登れると思うのね。その指輪をください。
バートラム貸してあげよう、愛しい人。だが私には、
手放してしまう権利がない。
ダイアナくださらないのですか、殿?
バートラムこれはわが家に伝わる名誉の印、
幾代もの祖先から受け継いだもの。
私がこれを失えば、世にこれほどの
恥辱はない。
ダイアナ私の名誉も、そのような指輪です。
貞操こそ、わが家の宝石、
幾代もの祖先から受け継いだもの。
私がこれを失えば、世にこれほどの
恥辱はない。こうして、あなたご自身の知恵が
勇者「名誉」を私の側に招き、
あなたのむなしい攻撃と戦わせるのです。
バートラムほら、指輪を取れ。
わが家も、名誉も、いや、この命も、あなたのものだ、
何でも言うとおりにする。
ダイアナ真夜中になったら、私の部屋の窓を叩いてください。
母には聞こえぬよう、手はずを整えます。
さあ、真実の契りにおいて、あなたに命じます、
まだ処女である私の床を征服したら、
そこにいるのは一時間だけ、私に口を利かないこと。
理由はよほど確かなもの、いずれお分かりになります、
この指輪が、もう一度あなたへ返されたときに。
そして夜、あなたの指には
別の指輪をはめましょう、やがて時が進んだとき、
過ぎた二人の行いを未来に証し立てるものを。
では、それまで。きっと来てください。あなたは私を
妻として勝ち取りました、そこで私の望みは尽きても。
バートラムあなたを口説いて、地上の天国を勝ち取った。
ダイアナそれなら末長く、天と私の双方に感謝して!
最後には、そうなるかもしれないわ。
母は、あの人がどう口説くか、ぴたりと言い当てた、
まるで胸の内に座っていたように。男の誓いは
誰も同じだという。あの人は、私と結婚すると誓った、
妻が死んだら。だから私も、あの人と寝ましょう、
私が墓に入ったら。フランス男がこれほど腹黒いのなら、
嫁ぎたい女は嫁げ、私は処女のまま生きて死ぬ。
ただ、この身代わりだけは罪ではないと思う、
不当に奪おうとする男を、こちらがだますのだから。
