セバスチャンこれは確かに大気だ。あれは、燦然たる太陽。
あの人がくれたこの真珠も、この手に感じ、この目に見える。
たしかにわたしは驚異にすっぽり包まれてはいるが、
それでも、これは狂気ではない。それにしても、アントーニオはどこへ?
象亭には見当たらなかった。
だが確かにあそこにいたのだ。町中を駆け回って
わたしを探しておられるとの言伝ても聞いた。
あの方の助言が、今こそ黄金の値打ちなのだが。
というのも、わたしの魂と五感が、よくよく談じ合った結論では、
これは何かの間違いではあっても、狂気ではない。
それでも、この降って湧いた幸運の洪水は、
あらゆる先例、あらゆる道理をはるかに超えていて、
いっそ自分の目を疑い、
理性と喧嘩をしたくなるほどだ。理性はわたしに、
どう考えても答えはふたつしかないと諭す——わたしが狂っているか、
さもなければ、あの姫君が狂っているか、と。だが、もしそうなら、
あの方に、あの屋敷を切り盛りし、召使いたちに指図し、
用向きを受けては片づけ、指示を出すなど、できるはずがない、
あんなに滑らかで、思慮深い、落ち着いた物腰でだ、
この目で見たとおりのやり方でな。これには何か、
人を化かすからくりがある。おお、姫君のお出ましだ。
オリヴィアこの急ぎようをお責めにならないで。お心が真実なら、
今すぐわたしと、この聖なるお方と一緒に、
すぐそこの礼拝堂へ参りましょう。あちらで、このお方の前で、
聖別された屋根の下で、
あなたの真心の、揺るぎない誓いを立ててくださいまし。
そうすれば、疑い深くて心配のすぎるわたしの魂も、
安らかに生きられましょう。このお方は秘密を守ってくださいます、
あなたが公にしてよいとお思いになるときまで。そのときには、
わたしの家柄にふさわしい
婚礼の式を挙げましょう。いかがです?
セバスチャンこの善きお方について、あなたとともに参りましょう。
そして真実を誓ったからには、永久に真実を尽くします。
オリヴィアそれでは、ご案内を、神父様。天も輝いて、
わたしのこの行いを、麗しく照らし出してくださいますように!
