ポーライナ牢番を呼んで。
私が誰か知らせなさい。
ポーライナ善き王妃よ、
欧州のどの宮廷も、あなたにふさわしくないほど立派ではない。
それなのに、なぜ牢にいるのです。
ポーライナさあ、あなた、
私を知っているでしょう。
獄吏ご立派な奥方として、
また深く敬う方として存じております。
ポーライナでは、どうか
王妃のもとへ案内してください。
獄吏できません、奥方様。
それを禁じる明白な命令を受けています。
ポーライナ何という騒ぎでしょう。
誠実と名誉を閉じ込め、身分ある訪問者さえ
近づけぬとは。では、王妃の侍女に会うことは
許されますか。誰でもよい。エミリアには。
獄吏奥方様、こちらの従者たちを
遠ざけてくださるなら、
エミリアをお連れしましょう。
ポーライナでは、呼んでください。
皆、席を外しなさい。
獄吏それから、奥方様、
お話のあいだ、私も立ち会わねばなりません。
ポーライナよろしい、そうしてください。
ポーライナ染み一つないものを染みだと言い張るこの騒ぎ、
色を塗るにもほどがある。
ポーライナ大切なエミリア、
慈悲深い王妃のご様子は。
エミリアあれほど高貴でありながら、あれほど見捨てられた方が
どうにか保てるほどには。か弱い女性が耐えたこともない
大きな恐怖と悲しみのため、少し早く
ご出産なさいました。
ポーライナ男の子ですか。
エミリア女のお子です。見事な赤ん坊で、
元気に生きてゆかれそうです。王妃はその子に
大いに慰められ、「私の哀れな囚人よ、
私はおまえと同じく無実です」とおっしゃっています。
ポーライナそれは誓って真実です。
王の危険で不安定な狂気め、呪われればよい。
王にはこのことを知らせねばなりません。
知らせましょう。
この役目は女に最もふさわしい。私が引き受けます。
もし甘い言葉を吐くようなら、舌に水ぶくれができ、
赤く燃える怒りの喇叭を二度と
吹けなくなってもよい。エミリア、どうか
王妃に、私の心からの忠節をお伝えください。
小さな赤ん坊を私に託してくださるなら、
王にお見せし、声のかぎり王妃を弁護しましょう。
子を見れば、王の心も和らぐかもしれません。
清らかな無垢は、言葉が失敗するときにも、
沈黙したまま人を説き伏せるものです。
エミリアいとも立派な奥方様、
あなたの名誉と善良さはあまりに明らかですから、
自ら引き受けてくださるこの役目は、
必ずよい実を結びます。
この大任に、あなたほどふさわしいご婦人はおりません。
どうか隣の部屋へお進みください。すぐに王妃へ
その高潔なお申し出をお伝えします。
王妃も今日まさに、この計画を練っておられました。
ただ、断られることを恐れ、高潔な方に
使いを頼む勇気を持てずにいたのです。
ポーライナお伝えなさい、エミリア。
私は持っている舌を使います。この胸から大胆さが
あふれるように、舌から知恵も流れ出るなら、
きっとよい結果を生むでしょう。
エミリアそのことで祝福されますように。
王妃のもとへ参ります。どうか少しこちらへ。
獄吏奥方様、王妃が赤ん坊を外へ出そうとなさっても、
許可状がない私が通せば、どんな責めを負うことになるか
わかりません。
ポーライナ恐れる必要はありません。
この子は胎内の囚人でしたが、偉大なる自然の法と手続きで
そこから解放され、自由の身となりました。
王の怒りには何のかかわりもなく、
王妃に罪があるとしても、
その罪には加わっておりません。
獄吏そのとおりだと思います。
ポーライナ恐れないで。名誉にかけて、あなたと危険のあいだには
私が立ちます。
