ヴェローナの二紳士
第 5 幕 第 1 場
エグラモア登場。
エグラモア夕日が西の空を金色に染めはじめた。
もう、そろそろ約束の時刻、
シルヴィア様が修道士パトリックの庵室で、私と落ち合うころだ。
あの方が遅れるはずはない。恋する者は刻限を破らぬ、
破るとすれば、時刻より早く来るときだけ。
それほど恋は旅路の足をせき立てる。
ほら、いらした。
シルヴィア登場。
エグラモア姫君、ご機嫌よい夕べを!
シルヴィアアーメン、アーメン! さあ参りましょう、頼もしきエグラモア、
修道院の塀にある裏門から外へ。
誰か見張りにつけられている気がします。
エグラモアご心配なく。森まで三リーグもありません。
森へたどり着けば、もう安全です。
二人退場。
