ロミオとジュリエット
プロローグ
コーラス家柄の重みは互いに劣らぬ、ふたつの家が、
物語の舞台なるうるわしのヴェローナで、
古い遺恨から新たな争いへとなだれ込み、
市民の血が市民の手を汚します。
この宿敵ふたつの、宿命の血筋から、
星回りにそむかれた恋人ひと組が生まれ落ち、
その不運かさなる痛ましい破滅が、
ふたりの死によって親たちの争いを葬ります。
死の烙印を押された恋の恐ろしい道行き、
そして子らの最期のほかには何ものも
取り除けなかった、親たちの尽きせぬ怒り——
それがこれより二時間、当舞台の演し物。
辛抱づよく耳をお貸しくださるなら、
行き届かぬところは、私どもの精進で償いまする。
