リチャード三世
第 4 幕 第 5 場
ダービーとサー・クリストファー・アースウィック登場。
ダービーサー・クリストファー、リッチモンドに、わたしからこう伝えてくれ。
あの血に飢えた猪の豚小屋に、
息子のジョージ・スタンリーが閉じ込められている。
わたしが背けば、若いジョージの首が飛ぶ。
その恐れが、今すぐの加勢を思いとどまらせているのだ、と。
それはそうと、教えてくれ、気高いリッチモンドは今どこに?
クリストファーウェールズの、ペンブルックか、ハーフォード・ウェストに。
ダービー名のある人々では、誰が馳せ参じている?
クリストファー名高い武人のサー・ウォルター・ハーバート、
サー・ギルバート・タルボット、サー・ウィリアム・スタンリー、
オックスフォード、勇名とどろくペンブルック、サー・ジェームズ・ブラント、
それに勇猛な手勢を率いたライス・アップ・トマス、
そのほかにも、誉れも器量も高い方々が大勢。
そしてロンドンへ向けて軍を進めております、
道中で戦を仕掛けられなければ、の話ですが。
ダービーご主人のもとへ帰り、よろしく伝えてくれ。
それから、こうお伝えしろ。王妃は心から承知なさった、
娘御のエリザベスを、あの方の妻にとな。
この手紙で、わたしの心のうちは残らず分かってもらえよう。
では、達者でな。
一同退場。
