リチャード王見ていたぞ。従弟オーマール、
高貴なヘレフォードを、どこまで送った?
オーマール高貴なヘレフォードを、陛下がそうお呼びになるなら、
次の街道まで送り、そこで別れました。
リチャード王で、別れの涙はどれほどたっぷり流した?
オーマールさあ、私の涙は一滴も。北東の風を除けば、
その風はちょうど顔へ冷たく吹きつけ、
眠っていた涙を呼び覚まし、ひょんなことから
空虚な別れに、一滴の涙を飾りました。
リチャード王別れるとき、従弟は何と言った?
オーマール「さらば」と。
だが我が心は、舌がその言葉を
そんなにも汚すのを軽蔑した。そこで心が術を教え、
これほどの悲しみに押し潰されたふりをして、
言葉は我が悲しみの墓に埋もれたように装った。
まったく、「さらば」の言葉が時を延ばし、
短い追放へ年を加えるものだったなら、
奴には別れの言葉を一巻分くれてやったでしょう。
だが、そうならぬ以上、私は一言もやらなかった。
リチャード王奴は我らの従弟だ、従弟よ。だが怪しいものだ、
追放を終えて帰る時が来ても、
あの縁者が友らに会いに戻れるかどうかは。
我らとブッシー、ここにいるバゴットとグリーンは
奴が庶民に媚びる様子を見ていた。
謙虚で親しげな礼儀によって、
奴らの心へ潜り込もうとするようだった、
卑しい者どもへ、どれほど敬礼を投げ与えたことか、
笑顔の技で、貧しい職人たちを口説き、
己の運命を忍耐強く耐え忍んで、
奴らの愛情まで、一緒に追放されるかのように。
牡蠣売りの女には帽子を脱ぎ、
二人の荷車引きが、神のご加護をと声をかければ、
しなやかな膝を折る貢ぎ物を与えた、
「ありがとう、我が同胞、愛する友よ」と。
我らのイングランドが奴に相続されるかのように、
奴が、臣民の望む次の王であるかのように。
グリーンまあ、奴は去りました。その考えも一緒に去らせましょう。
さて、アイルランドで抗う反逆者どもについて、
早急な処置が必要です、陛下、
さらに時を与え、さらなる手段を得させる前に、
奴らの利、陛下の損失となる手段を。
リチャード王我ら自ら、この戦いへ赴こう。
そして我が金庫は、大きすぎる宮廷と
気前のよすぎる賜物によって、いささか軽くなった。
ゆえに王国の徴税権を請負に出さざるをえぬ。
そこからの収入が、目の前の
務めに必要な金を満たす。もし足りなければ、
国内の代官たちに、金額の空白な証書を持たせる。
それから、誰が金持ちかを知れば、
大金をそこへ書き入れ、
我らの不足を補うため、後から送らせる。
我らは直ちにアイルランドへ向かうからだ。
リチャード王ブッシー、何か知らせか?
ブッシー老ジョン・オブ・ゴーントが重い病です、陛下、
突然倒れ、使いを大急ぎで寄越し、
陛下に見舞いへ来ていただきたいと願っています。
リチャード王どこで伏せっている?
ブッシーイーリー館です。
リチャード王さあ神よ、医者の心に吹き込んでくれ、
今すぐ奴を墓へ送る手助けをしろと!
奴の金庫の中身なら、上着になる、
このアイルランド戦で、我が兵を飾る上着に。
来い、紳士たち。皆で見舞いに行こう。
神よ、我らが急いでも、手遅れになりますように!
一同アーメン。
