カイアス医師(立ち止まって。)ジャック・ラグビー!
ラグビーはい?
カイアス医師今、何時ね、ジャック?
ラグビーサー・ヒューが会うと約束した時刻は、もう過ぎました。
カイアス医師神にかけて、奴、来なかったから魂を救った。来なかったところを見ると、聖書をよく祈ったね。神にかけて、ジャック・ラグビー、もし来ていたら、奴もう死んでいる。
ラグビー賢い男です、先生。来たら旦那様に殺されると、わかっていたのでしょう。
カイアス医師神にかけて、わたしが奴を殺せば、塩漬け鰊より死んでいる。細身の剣を取る、ジャック。どうやって奴を殺すか、教えるね。
ラグビーとんでもない、先生、私は剣術ができません!
カイアス医師悪党、剣を取る。
ラグビーおやめください。人が来ます。
亭主祝福あれ、豪傑先生!
シャロー判事ごきげんよう、カイアス先生!
ペイジやあ、よき先生!
スレンダーおはようございます。
カイアス医師あなたたち、一、二、三、四、みんな何しに来た?
亭主お前の戦いを、突きを、足さばきを見に来た。お前がここ、そこ、と動くのを見に。プント、ストック、裏突き、間合い、上段突きを見にな。相手は死んだか、わがエチオピア人? 死んだか、わがフランシスコ? はっ、豪傑! わがアスクレピオスは、わがガレノスは、わがニワトコの芯は何と言う? はっ! 奴は死んだか、古酒の豪傑? 死んだか?
カイアス医師神にかけて、奴、世界一の臆病な馬鹿牧師ね。顔を見せない。
亭主お前こそカスタリアの王、小便壺! わが若者、ギリシャのヘクトル!
カイアス医師お願い、証人になるね。わたし、六、七、二、三時間、奴を待った。奴、来ない。
シャロー判事先生、相手のほうが賢かったのだ。あちらは魂を治し、あなたは身体を治す。二人が戦えば、互いの職業の毛並みに逆らうことになる。そうではないか、ペイジ殿?
ペイジシャロー殿も、今は平和を守る身ながら、昔は大した武闘家だったのでしょう。
シャロー判事わが小さき身体にかけて、ペイジ殿。今は年を取り、治安を守る身でも、抜き身の剣を見れば、加勢したくて指がむずむずする。判事でも、医者でも、聖職者でも、若いころの塩気はまだ身体に残っておる。われわれは女から生まれた息子なのだ、ペイジ殿。
ペイジまったくです、シャロー殿。
シャロー判事そうだとわかるさ、ペイジ殿。カイアス先生、わしはあなたを連れ帰りに来た。わしは治安維持を誓った身だ。あなたは賢い医者だと示し、サー・ヒューは賢く辛抱強い聖職者だと示した。わしと一緒に来ていただくぞ、先生。
亭主失礼、客人判事殿——ちょっと話がある、ムッシュー・モックウォーター。
カイアス医師モックウォーター! それ、何ね?
亭主モックウォーターとは、われらの言葉で「勇気」という意味だ、豪傑。
カイアス医師神にかけて、ならばわたし、イングランド人と同じくらいモックウォーターを持つ——卑しい馬鹿犬の牧師め! 神にかけて、わたし奴の耳を切る。
亭主奴はお前を、たっぷりクラッパークローしてくれるぞ、豪傑。
カイアス医師クラッパー・デ・クロー! それ、何ね?
亭主お前に償いをする、という意味だ。
カイアス医師神にかけて、わたし、奴がクラッパー・デ・クローするのを待つ。神にかけて、必ずもらうね。
亭主俺が奴をその気にさせる。でなければ、尻を振って行かせるさ。
カイアス医師それ、ありがとう。
亭主それに、もう一つだ、豪傑——
亭主だが、まずは客人判事殿、ペイジ殿、それに騎士スレンダー殿。町を抜け、フロッグモアへ行ってくれ。
ペイジサー・ヒューがそこにいるのか?
亭主そこにいる。どんなご機嫌か、見てきてくれ。俺は野原を回って、先生を連れていく。これでうまくいくか?
シャロー判事そのとおりにしよう。
ペイジ、シャロー判事、スレンダーごきげんよう、よき先生。
カイアス医師神にかけて、わたし、あの牧師を殺す。奴、アン・ペイジに猿男の代理で話すからね。
亭主死なせてやれ。短気を鞘に収め、怒りに冷水を浴びせろ。俺と一緒に、フロッグモアを通って野原を回ろう。アン・ペイジ嬢が農家の宴にいるところへ連れていってやる。そこでお前は口説くのだ。俺の応援は的を射たか? うまいことを言ったか?
カイアス医師神にかけて、それ、ありがとう。神にかけて、わたし、あなた好きね。そして、よい客人、伯爵、騎士、貴族、紳士、わたしの患者を、あなたに手配する。
亭主その返礼に、俺はアン・ペイジへ向かうお前の敵となって、力を貸そう。うまいことを言ったか?
カイアス医師神にかけて、よい。うまく言った。
亭主ならば、尻を振って行こう。
カイアス医師わたしの踵について来る、ジャック・ラグビー。
