ヘンリー六世 第三部
第四幕第二場
ウォリックとオックスフォードが、フランス兵を伴い登場。
ウォリック信じてください、卿よ。これまで、すべて順調です。
民衆が、群れをなして、次々と、われらのもとへ集まっています。
クラレンスとサマセット登場。
ウォリックだが、ご覧ください。サマセットとクラレンスが来る!
お二人とも、ただちに答えてください。われらは皆、味方ですな?
クラレンスその点は、ご心配なく、卿よ。
ウォリックならば、心優しきクラレンス、ウォリックのもとへ、よく来られた。
サマセットも、歓迎します。高潔な心を持つ者が、
愛の証しとして、包み隠さぬ手を差し出し、誓ったところで、
なお疑い続けるのは、臆病だと、私は思う。
そうでなければ、エドワードの弟クラレンスは、
われらの企てへ加わる、見せかけの友にすぎぬとも、思えたでしょう。
だが、愛するクラレンス、よく来られた。わが娘は、そなたのものだ。
さて、残るは何か? 夜の覆いの中、
そなたの兄が、油断して野営し、
その兵は、周りの町々へ宿を取り、
自身は、僅かな守りだけを従えている。
ならば、われらの望むまま、奇襲して捕らえられよう。
斥候たちは、この冒険が、いとも容易だと見定めた。
かつて、ユリシーズと勇猛なディオメーデスが、
計略と勇気をもって、レーソスの陣へ忍び入り、
そこから、運命を決するトラキアの馬を奪ったように、
われらも、夜の黒い外套に、よく身を隠し、
不意を突いて、エドワードの守りを打ち破り、
本人を捕らえられる。殺すとは言わぬ。
私の狙いは、ただ、奇襲して捕らえることだけだ。
この企てに、私とともに進む者は、
指揮官と声を合わせ、ヘンリーの名を讃えよ。
全員が「ヘンリー!」と叫ぶ。
ウォリックよし、ならば、静かに出発しよう。
ウォリックと、その友のために、神と聖ジョージよ!
一同退場。
