ヒュームさあ、皆さん。公爵夫人は、あなた方が約束を果たすのを、お待ちだ。
ボリングブルックヒュームさん、そのための用意は、できております。奥方は、われらの悪魔祓いを、目で見て、耳で聞くおつもりですか?
ヒュームもちろん、そのために来る。あの方の度胸なら、心配ない。
ボリングブルック何事にも屈しない、気丈なご婦人とは聞いております。だが、ヒュームさん、われらが下で仕事をするあいだ、あなたは上で、奥方のおそばにいるのがよい。ですから、神のお導きのもと、ここは、われらに任せて行ってください。
ボリングブルック母御ジョーデイン、地に伏して、腹這いになれ。ジョン・サウスウェル、おまえは読み上げろ。さあ、仕事にかかろう。
グロスター公爵夫人よくやっていますね、皆さん。全員、歓迎します。この仕事は、早いほどよい。
ボリングブルックお待ちください、奥方。魔術師は、時を心得ております。
深い夜、暗い夜、沈黙に閉ざされた夜、
トロイアが炎に包まれた、夜の刻、
鳴きふくろうが叫び、番犬が吠え、
霊が歩き、亡霊が墓をこじ開ける刻、
その時こそ、われらの仕事に最もふさわしい。
奥方、お座りになり、恐れませぬよう。呼び出す者は、
清められた輪のうちに、しっかり封じ込めます。
精霊ここにいる。
マーガレット・ジョーデインアスマス、
その名と力に、汝が震える永遠の神にかけて、
これから尋ねることに答えよ、
答えるまで、ここから去ることは許さぬ。
精霊望むことを尋ねよ。もう答え終えて、去れたなら!
ボリングブルック「まず国王について。これから、いかなる運命を迎えるか?」
精霊ヘンリーを廃位する公爵は、いまだ生きている、
だが、彼より長く生き、非業の死を遂げる。
ボリングブルック「サフォーク公には、いかなる運命が待つか?」
精霊水によって死に、その最期を迎える。
ボリングブルック「サマセット公には、何が起こるか?」
精霊城を避けよ、
そびえ立つ城のある場所より、
砂の平原にいるほうが安全だ。
もう終わりだ。これ以上は、とうてい耐えられぬ。
ボリングブルック闇へ、燃え盛る湖へ降りていけ!
偽りの悪霊、消え失せろ!
ヨークこの反逆者どもと、そのがらくたを取り押さえろ。
ばばあ、あと一寸まで、ぴたりと見張っていたぞ。
おや、奥方もそこに? 国王と国家は、
このご苦労に、深い恩義を負いましたな。
護国卿も間違いなく、
その立派な働きに、たっぷり褒美をくださるでしょう。
グロスター公爵夫人イングランド王に対する、あなたの悪事ほどではない、
無礼な公爵め、理由もないのに脅し立てるとは。
バッキンガムそのとおり、奥方、理由など、まるでない。では、これは何と呼ぶ?
こいつらを連れていけ! 厳重に閉じ込め、
互いに引き離しておけ。奥方、あなたは、われらと来てもらう。
スタッフォード、奥方を引き取れ。
バッキンガムここにある道具は、一つ残らず提出させるぞ。
全員、連れていけ!
ヨークバッキンガム卿、見事に、あの女を見張りましたな、
先々を築く土台には、まことに結構な陰謀だ!
では閣下、悪魔の書きつけを、見せてください。
何とある?
ヨーク「ヘンリーを廃位する公爵は、いまだ生きている、
だが、彼より長く生き、非業の死を遂げる」
なるほど、これは、まさしく、
「告げよう、アイアキデスよ。ローマ人は征服できよう――そなたが彼らをか、彼らがそなたをか」
という神託だな。さて、続きを。
「サフォーク公には、いかなる運命が待つか?
水によって死に、その最期を迎える。
サマセット公には、何が起こるか?
城を避けよ、
そびえ立つ城のある場所より、
砂の平原にいるほうが安全だ」
さあ、さあ、諸卿、
この神託は、なかなか得がたいが、
なかなか意味も、つかみがたい。
国王は今、セント・オールバンズへ巡幸中、
この美しい奥方の夫も、ご一緒だ。
この知らせを、馬の出せるかぎりの速さで届けよう、
護国卿には、何ともまずい朝飯だ。
バッキンガムヨーク卿、どうか、お許しを、
褒美を期待して、私に急使を務めさせてください。
ヨークお望みどおりに、閣下。誰かいないか、来い!
ヨークソールズベリー卿とウォリック卿を、お招きしろ、
明日の晩、私と夕食をともにするように。行け!
