フォルスタッフバードルフ、先にコヴェントリーへ行け。サック酒を一瓶満たしておいてくれ。我らの兵はそこを通って行軍する。今夜はサットン・コールドフィールドまで行く。
バードルフ金をくださるので、隊長?
フォルスタッフ立て替えろ、立て替えろ。
バードルフこの一瓶でエンジェル金貨一枚になりますが。
フォルスタッフ一枚になるなら、骨折り賃に取っておけ。二十枚になるなら全部取れ。鋳造の責めは俺が負う。副官のピートーに、町外れで落ち合おうと伝えてくれ。
バードルフそういたします、隊長。ではさらば。
フォルスタッフ俺が自分の兵を恥じていないというなら、俺は塩漬けの鮴だ。俺は王様の徴兵権をとんでもなく悪用した。百五十人の兵と引き換えに、三百ポンド余りを手に入れたんだ。徴集したのは、しっかりした所帯持ちと自作農の息子ばかり。婚約中の独身男を探し出す、それも結婚予告を二度も読まれた連中だ。太鼓の音より悪魔の声を聞くほうがましだというような、ぬくぬくした奴隷どもという上物をな。撃たれた鳥や傷ついた野鴨より、小銃の音を恐れるような連中だ。俺が徴集したのは、腹の中に針の頭ほどの心臓しか持たぬ、バター付きトーストみたいな連中ばかりだった。そして案の定、そいつらは金で兵役を免れた。そして今、俺の隊はというと、旗手、伍長、副官、中隊付き紳士だらけだ。壁掛けの絵に描かれたラザロ——金持ちの犬どもがその瘡を舐めていたあのラザロ——と同じくらいぼろをまとった奴隷どもさ。実際には一度も兵士だったことがなく、暇を出された不正直な従僕、次男坊の次男坊、脱走した酒場の給仕、商売の傾いた馬丁、平穏な世と長い平和の癌腫どもだ。使い古した旗手の古着より十倍も不名誉なぼろをまとっている。金で兵役を免れた連中の穴を埋めるために俺が手に入れたのはこんな連中だ。まるで俺が、豚飼いから、糠と豆殻を食う暮らしから、たった今出てきた百五十人のぼろぼろの放蕩息子を連れているように見えるだろうよ。道で気違いじみた男に会って、こう言われた——お前は絞首台という絞首台を全部空にして、死体を徴集してきたのか、と。あんな案山子どもを見た目はあるまい。あいつらを連れてコヴェントリーを行軍するのはご免だ、それは決まりだ。おまけにあの悪党どもは、足枷でもはめているみたいに、股を広げて歩く。実際、大半は牢屋から引っ張り出したからな。俺の隊全部でシャツは一枚半しかない。しかもその半枚は、ナプキン二枚を縫い合わせて、袖なしの伝令官の上着みたいに肩に引っかけたものだ。そして一枚のシャツは、正直に言えば、セント・オールバンズの宿の主人か、デイヴェントリーの赤鼻の宿屋から盗んだものだ。だがそんなことはどうでもいい。どの生垣にだって麻布はいくらでも見つかるさ。
皇太子どうした、膨れ上がったジャック! どうした、掛け布団!
フォルスタッフなんだ、ハル! どうした、この気違い坊主! いったいウォリックシャーで何をしている? 善きウェストモーランド卿、ご無礼を。閣下はもうシュルーズベリーにおいでかと思っておりました。
ウェストモーランドまったく、サー・ジョン、私がとうにそこにいるべき時刻を過ぎているのですよ、あなたもね。だが私の兵はもうあちらにいます。王は、申し上げておきますが、我ら全員をお待ちだ。我らは夜通し進まねばなりません。
フォルスタッフなに、私のことはご心配なく。私はクリームを盗む猫と同じくらい油断がありません。
皇太子まったく、クリームを盗んでいるのだろうな。お前の盗みはもうお前をバターに変えてしまった。だが教えてくれ、ジャック、後から来るこの連中は誰の部下だ?
フォルスタッフ私のです、ハル、私の。
皇太子あんな惨めな悪党どもは見たことがない。
フォルスタッフなに、なに、槍に放り上げるには十分です。火薬の餌食、火薬の餌食ですよ。あいつらだって、もっとましな連中に劣らず穴を埋められる。なに、旦那、死ぬべき人間ですよ、死ぬべき人間。
ウェストモーランドそうだが、サー・ジョン、どうも彼らはひどく貧しくて丸裸だ、乞食じみているではないか。
フォルスタッフまったく、貧しさについては、どこであれを手に入れたのか存じません。丸裸のほうは、確かに私から学んだのではありませんな。
皇太子まったくだ、誓ってもいい。あばら骨の上に指三本分の脂肪があるのを丸裸と呼ぶのでなければな。だが、おい、急げ。パーシーはもう戦場にいる。
フォルスタッフなんですと、王は陣を張っておいでで?
ウェストモーランド張っておられる、サー・ジョン。遅れすぎるのではないかと心配だ。
フォルスタッフなるほど。
乱闘の終わりと宴の始まりは、
鈍い戦士と旺盛な客にはお似合いだ。
