メネーニアスいや、私は行かぬ。あの男が何と言ったかは聞いたろう、
かつてあの男の将軍だった人に対してだ。この上なく親しく
あの男を愛した人に。あの男は私を父と呼んでいた。
だが、それがどうした? 行け、あの男を追放したお前たちが。
天幕の一マイル手前から平伏して、膝で歩いて
慈悲への道を進め。いや、コミーニアスの言葉を聞くのさえ
渋ったというなら、私は家にいる。
コミーニアス私を知らぬふりをしようとした。
メネーニアス聞いたか?
コミーニアスそれでも一度は私を名前で呼んだ。
私は昔からの付き合いと、二人で共に流した
血の滴を持ち出した。コリオレイナスと呼んでも
返事をしようとせぬ。あらゆる名を禁じた。
自分は何者でもない、称号もない、
燃えるローマの火の中から自分の名を鍛え上げるまでは、と。
メネーニアスなるほど、そういうことか。ご立派な仕事をしてくれた!
炭を安くするためにローマを拷問にかけた
護民官二人組——気高い記念だな!
コミーニアス私は思い出させてやった、期待されていないときに赦すことこそ
どれほど王者らしいかを。あの男は答えた、
それは、自分が罰した相手に向けた
国家の裸の嘆願にすぎぬ、と。
メネーニアスなるほど。
それ以上何が言えよう?
コミーニアス私は、あの男の私的な友たちへの気遣いを
呼び覚まそうとした。あの男の答えはこうだ、
胸の悪くなるかび臭い籾殻の山から、
それを拾い出している暇はない、と。言った、貧しい一粒か二粒のために、
悪臭を嗅ぎ続けながら
焼かずに残しておくのは愚かだ、と。
メネーニアス貧しい一粒か二粒のために!
私もその一人だ。あの男の母上も、妻も、子も、
そしてこの勇敢な男もだ。我らが粒なのだ。
お前たちがかび臭い籾殻だ。お前たちの臭いは
月より高くまで届く。我らはお前たちのために焼かれねばならぬ。
シシーニアスまあまあ、どうか堪えてください。かつてないほど必要とされている
この助けを拒まれるにしても、
我らの苦境を責め立てなさるな。だが確かに、もしあなたが
祖国の弁護人になってくださるなら、あなたの善き舌は、
我らが即席に整えられる軍などより、
我らの同胞を止められるかもしれぬ。
メネーニアスいや、私は関わらぬ。
シシーニアスどうか、あの男のところへ行ってください。
メネーニアス私に何ができる?
ブルータスただ試してみてくださればよい、あなたの愛が
ローマのために、マーシアスに向かって何をなしうるかを。
メネーニアスよし、では、もしマーシアスが
コミーニアスを追い返したように、私も
聞かずに追い返したら、どうする?
不親切に胸を射抜かれた、不満を抱く友として
帰ってくるだけではないか。そうなったら?
シシーニアスそれでもあなたの善意は、
善意の程度に応じて、ローマから
それだけの感謝を受けるべきです。
メネーニアス引き受けよう。
あの男は私の話を聞くと思う。だが、唇を噛んで
善きコミーニアスに鼻を鳴らしたと聞くと、ひどく気が萎える。
機嫌のよいときに捕まえられなかったのだ。食事をしていなかった。
血管が満たされていなければ血は冷たい。そんなときは
朝に向かって口を尖らせ、与えることも赦すことも
できにくくなる。だが、この血の通り道という通り道を、
葡萄酒と食べ物で詰め込んでやれば、
司祭のような断食のときより、我らの魂は
しなやかになる。だから私はあの男を見張って、
私の願いに合う食事の頃合いになったら、
そこで攻めかかろう。
ブルータスあなたはあの男の親切心へ入る道をよくご存じだ、
道に迷うことはありますまい。
メネーニアスまったく、あの男を試してみよう、
どうなろうともな。首尾のほどは、
やがて分かる。
コミーニアスあの男は決して耳を貸すまい。
シシーニアス貸さぬと?
コミーニアス言っておくが、あの男は黄金の座に座り、その目は
ローマを焼き尽くさんばかりに赤い。そして受けた仕打ちが
あの男の憐れみの獄吏だ。私はあの男の前に跪いた。
ごくかすかに「立て」と言い、
物言わぬ手でこう、私を追い払った。何をするつもりかは、
書き付けにして私の後から送ってきた。何をせぬつもりかは、
自分の条件に従うという誓いで縛って寄越した。
だから、あらゆる望みは空しい、
あの気高い母上と妻のほかには。
聞くところでは、お二人は祖国への慈悲を
あの男に願い出るつもりだそうだ。だから、ここを立とう、
そして我らの真摯な懇願で、お二人を急がせよう。
