シシーニアスみな家へ帰らせろ。あの男は去った、これ以上は進めぬ。
貴族たちは腹を立てている。あの男に味方したのは
見てのとおりだ。
ブルータス力を示したからには、
事の最中よりも、済んだ後のほうを
慎ましく見せておこう。
シシーニアス家へ帰らせろ。
彼らの大いなる敵は去り、彼らは
昔ながらの力に立っていると言え。
ブルータス家へ帰して解散させろ。
ブルータスあの男の母親が来るぞ。
シシーニアス出会わぬようにしよう。
ブルータスなぜだ?
シシーニアス気が狂っているという話だ。
ブルータスこちらに気づかれた。そのまま行け。
ヴォラムニアおお、よくぞお会いできました。神々が溜め込んだ疫病が
あなた方の愛にお返しをしますように!
メネーニアスまあまあ、そんなに大声を出しなさるな。
ヴォラムニア涙のために言えないのでなければ、聞かせてやりますとも——
いいえ、いくらかは聞いていただきます。
ヴォラムニアお行きになるおつもり?
ヴァージリア(シシーニアスに。)あなたも留まってくださいまし。私の夫にそう言える力が
あればよかったのに。
シシーニアスあなたは男ですかな?
ヴォラムニアそうですよ、この阿呆。それが恥ですか? この阿呆をご覧なさい。
私の父は男ではなかったとでも? 狐の狡さを持っていたから、
あなたが口にした言葉の数より多くの打撃を
ローマのために加えた者を追放できたのですね。
シシーニアスおお、ありがたい天よ!
ヴォラムニアあなたが賢い言葉を口にした数よりも多くの、気高い打撃を。
しかもローマの善のために。教えてさしあげましょう。いえ、お行きなさい。
いいえ、あなたも留まるのです。息子が
アラビアにいて、あなたの一族がその前に並び、
あの子の善き剣が手にあればいいのに。
シシーニアスそうしたらどうなります?
ヴァージリアどうなるかですって!
あなたの子孫を根絶やしにしますとも。
ヴォラムニア私生児もろとも。
ああ、あの子がローマのために負っている傷!
メネーニアスまあまあ、落ち着いて。
シシーニアスあの男が始めたときのまま祖国に尽くし続け、
自分で結んだ気高い結び目を
自分でほどかなければよかったのだが。
ブルータスまったくだ。
ヴォラムニア「よかったのだが」ですって! 群衆を煽ったのはあなた方でしょう。
猫のような連中が、あの子の値打ちを裁くとは。
天が地に知らせようとせぬ神秘を、
私が裁けるのと同じくらいの器量でね。
ブルータスさあ、行きましょう。
ヴォラムニアさあ、どうぞお行きなさい。
ご立派なことをなさいましたね。行く前にこれをお聞き——
キャピトルがローマで一番みすぼらしい家に
まさっているのと同じだけ、私の息子は——
ここにいるこの人の夫、この人が、お分かりですか——
あなた方が追放したあの子は、あなた方全員にまさっているのです。
ブルータスまあまあ、失礼しよう。
シシーニアスなぜ我らは、正気をなくした者に
噛みつかれて留まっている?
ヴォラムニア私の祈りを持っておいでなさい。
ヴォラムニア神々がほかに何もすることがなくて、
私の呪いを叶えるだけならいいのに! あの連中に
一日一度でも会えたら、私の心にのしかかるものを
下ろせるでしょうに。
メネーニアス痛いところを突いてやりましたな。
まことに、それだけの理由がおありだ。私と夕食をご一緒に?
ヴォラムニア怒りが私の食べ物です。私は自分自身を食べて、
食べながら飢えていくのです。さあ、参りましょう。
この弱々しいめそめそ泣きはおやめなさい。私のように、
怒りのうちに、ジュノーのように嘆きなさい。さあ、さあ、さあ。
メネーニアスこれはこれは、まったく!
